学校適正配置等調査特別委員会〜平成15617

 

○横田委員

自民党の横田です。学校適正配置等調査特別委員をさせていただくことになりましたので、よろしくお願い申し上げます。初めに、引き続きこの適配の委員会のメンバーとなったということで、前回からの中学校が終わりました。中学校の適正配置で総括みたいなことをしまして、非常に大きな問題だとか、そういったこともなく適正配置が無事に進んでいったと。これは関係の方々のいろいろな努力が実りまして、評価するところであります。小学校に移るわけですが、我が党の立場としては、今日も出されておりますけれども、基本方針あるいは実施方針、これに基づいて、先ほどじっくり時間をかけてということでもございましたけれども、本当に慎重に粛々とこの計画どおり進めていただきたい。スケジュールに実施計画は9月から住民の意見を聞いて、着手は来年の4月ごろというお話でございましたけれども、その策定もしっかりと意見などを聞きながら進めていただきたい。先ほど資料の説明もいただきましたが、6学級という学校が10校以上あるわけですね。教育長や主幹のお話の中にもありましたけれども、6年間同じ子どもたち同士で進んでいくというのも、非常に不自然な気がいたしますし、子どもたちにとってはより多くの出会いといいましょうか、触合いが必要ではないだろうかといったことも含めて、この適正配置計画には、繰り返しになりますけれども、賛成ですので、ひとつ粛々と進めてもらいたいということを前提に、何点かお話をさせていただきます。

 

◎生徒数の予測推移について

15年5月1日現在の数字が出ましたが、以前に予測の推移というのが出されていたと思いますが、今回の確定した数字というのは、予測どおりに減っているというのも変ですけれども、予測どおりなのでしょうか。あるいは何か、数字としてお知らせすることがあれば、お願いします。

 

○(学教)京谷主幹

中学校のときには、確かに5年、10年、15年という5年置きごとに推計値みたいなのものを載せて資料として提出した経緯がございます。今、委員ご指摘の、それからいくと予想値とどうなのだということのご質問でございますけれども、それでいえばそうであろうと。推計値もやみくもに推定するわけではなくて、住民基本台帳で人口の減の動態等を勘案しながら推計していくわけですので多少の動きはございますけれども大きな違いはないというふうに思っております

 

○横田委員

手元にグラフになったものもありまして、平成7年、12年、17年と、何かちょうど15年が抜けているといいましょうか、そんな数字等がありましたので確認させていただいたのですが、大きな予想の外れもなく生徒数が減少しているのだということはわかりましたので、了解しました。

 

◎空き教室について

次に、当然、生徒数が減っているということで、各学校で空き教室といいましょうか、本来、授業している教室が、これは当然減少しているのかと思いますが、現状でどの程度の空き教室があるのか、把握されていれば、詳しくお願いいたします。

 

○(学教)施設課長

空き教室、余剰教室の状況なのですが、これも平成15年5月1日現在の状況でお答えいたします。学級数と、それからいろんな形で学校から報告はいただいているわけなのですが、基本的には小学校でいえば、トータル的に普通教室は395教室ありまして、資料3に学級数調があり、その中の合計の欄に、小学校合計(31 、それから237と)あります。これは特殊学級と普通学級で、合わせて268学級あります。残り127教室が余剰というか、余裕教室になるのですけれども、学校としては、学習の多様化などいろんな問題がありまして、127学級については、すべて、例えば物品庫だとか、多目的教室だとか、プレイ室、中には会議室と、そういう形で使っていると。そういう形での利用をしておりまして、余裕教室そのものは、数字上は今のところゼロというような形でございます。

 

○横田委員

なぜ聞いたかといいますと、例えば空き教室が使われないままで放置されて、何かゴーストタウンみたいな、学校の中がそんな格好ではちょっと困るなと。現実に空き教室はあいているわけです。今のお話ですと、いろんな形で使われているようですけれども、そういった心配もございますので、空き教室の数なんかを確認させていただきました。

 

◎大規模改修の必要な小学校について

次に、中学校の場合は3校がなくなり、菁園中学校が大規模改修といいましょうか、ほとんど新築されたわけですが、28校の小学校中、老朽化がひどいと。あるいは菁園とまではいかないでしょうけれども、大規模な改修が必要な学校というものは、どうなのでしょうか。現在、ありますか。

 

○(学教)施設課長

老朽化とか危険度とかという観点から見れば、構造的なものとか、その地域の条件だとかいろいろな問題があろうかと思いますけれども、単純に、く体といいますか、建てられた年数から考えていきますと、小学校では経年でいいますと、色内小学校が46年、それから堺小学校が40年、手宮小学校が39年、量徳小学校28年、緑小学校33年とか、一部大規模なんかでお色直しといったらおかしいですけれども、そういうこともやっている部分はあるのですけれども、く体そのもので考えますと、そういうのがかなり古いのかなと思います。

 

○横田委員

色内の46年というのがけっこうたっているなと思いますがこの適配に合わせろというのは変でしょうけれどももしそういうところがあれば、これはやっぱり生徒の置かれている環境等々も考え合わせて、そういった大規模改修が必要でないのかなという部分で確認させていただきました。

 

◎今後の適配作業の進め方について

次に、先ほどスケジュールのご報告がございましたが、今後は9月から地域に入っていくということなようでございます。これは中学校の適配の経緯をいろいろ分析されて、地元の意見等々を聞いていくというところから始めるということなのでしょうが、他市の話でたいへん申しわけないのですが、私、新聞で拝見したところによりますと留萌が昨年やっぱり小学校の統廃合といいましょうか適正配置をやっておられるそれでここのやり方は学識経験者等でつくる民間レベルの検討委員会をつくりまして、これをつくったのが去年の4月か5月ですね。半年ぐらいで、そこでいろいろもんだ結果を留萌市教育委員会に報告したと。その報告の中には、もうどこの学校をどうするだとかここはこうした方がいいと具体的な校名を挙げてそういった検討委員会の報告がなされたと市教委はそれを受けて、それを当然重視しながら、今、作業を進めているというやり方をされているのですね。この委員会でも、過去何回か、いろいろな市民の意見はもとより、各分野の意見を聞いてやりなさいというお話が各会派からも出ておりましたこのやり方がもちろんいいかどうかわかりません都市の事情もあるでしょうし都市の規模も違いますので、それが直ちに小樽でどうだという話にはならないと思いますが、まず、こういうやり方について、委員会の方で何かご意見ございますでしょうか。

 

○教育長

各地でいろいろな対応の仕方をしておりますけれどもお話のように教職員OBの方やPTA 学識経験者で半年で校名まで挙げたという例は恐らく初めてではないだろうかと思います。小樽市の小学校の場合は、中学校の経験がございますので、この適正配置の議会のご論議を受けながら、地域に説明し、原案を策定いたしたいと思います。前の適正配置の検討委員会の中で、議会の選挙、市長の選挙が行われる、そういう時期にありましたので、私どもも、その検討については一時中止にしていたという事情がございまして、地域の説明会も9月から3月までを予定して、そして実施計画策定になりますが、そういう方向で進めてまいりたいと、今、考えております。

 

○横田委員

それはそういう方針でけっこうだと思いますしこれはこういう例もあるというお話ですが9月から半年間各地域に入っていろんなお話を聞くわけですが、それから教育長のお話ですと、そういったことを踏まえて、この委員会で議論するということですが、なかなか例えばこの委員会で、我々がどこの学校をどうせだとか、ここはこうした方がいいのでないかというところまでは議論にならないというか、しくみ上できないのではないかと思うのですね。ですから、これは例えばの話だけれども、今のそのような少人数の検討委員会で、教育委員会なんかも入られてもけっこうでしょうけれども、議論をやりとりして、いや、ここはこうした方がいい、ああした方がいいというのがどうかなと思った次第です。理想は、今言ったように、ここの委員会で、それこそ具体的な校名を出しながらうんぬんということまでできればいいのでしょうけれども、それはたぶんできないのかなと思いますし、その意見を聞くのも、もう多様な意見が出ると思います。これはまとめるのも、なかなか難しいのかなとは思いますけれども冒頭述べましたようにじっくり時間をかけながらも粛々と進めていただきたいと思うところでありますそれで、スケジュールの話で、私どもも前回、話をしたのですが、前回の委員会でたしか佐野委員に対するご答弁か何かに、5月から計画の策定に入るというような教育長のご答弁ということで、また委員会の議事録読んでいませんけれども、報道されておりましたけれども、それと今回、実施計画策定するのが来年の4月からということで、この辺のギャップがありますけれども、その辺は、教育長、何かありますか。

 

○教育長

5月からといいますのは、児童・生徒の在籍の統計が、5月1日に全国的に文部科学省に報告するものが基本の資料になりますので、原則的な検討は、ただいま委員会が終わりましたら、もうすぐ早速集めていきたいと、そういうふうに考えております。しかし、地域の意見をお聞きするのが第一ですから、地域の意見を聞きながら、私ども教育委員会の中でも検討委員会という組織があります。また、その検討委員会で決まったものを、市長部局の中での検討委員会とご相談して原案を練り上げていくという過程がございますので、そういう意味で9月から3月までを説明の機会と、こういうふうにとっております。これから、議会開会にあわせて、いろいろとまた新たなご意見が出てくるかと思いますけれども、基本的原案は教育委員会の責任において策定いたしたい。そして、その計画については、事務的な作業は、この委員会終了後、直ちに進めてまいりたい、そう考えております。

 

○横田委員

資料7の一番最後に「16年4月実施計画案の策定に着手」となっておりますが、ちょっとあれかなと思ったの、ですが、今のお話ですと、大きな意味で直ちに実施計画の策定に向かってやっていくのだということですので、それは了解いたしました。どうぞひとつ、繰り返しになりますけれども、市民の意見、そして我々の議論をしっかり踏まえていただきまして、小学校の適正配置、粛々と進みますように私の方からもお願いしまして、質問を終わります。

 

○教育長

先ほどもご答弁申し上げましたが、9月から3月まで全体的な一般的な説明がございますので、校名の、いわゆる旗揚げというのは来年4月以降になる、そういうふうにお受け取りいただきたい。

 

○横田委員

わかりました。以上です。