学校適正配置等調査特別委員会〜平成15121

 

○横田委員

先ほど、共産党から1学年1学級でなぜだめなのか、あるいは白紙撤回というような意見も出ておりましたが、我が党は、何度も申しましたが、この適正配置は進めていただきたい。3万人も生徒が減っている現況では、そのままの施設あるいはそのままの体制でやっていってもいいわけがない。逆に言えば、行政あるいは教育委員会の怠慢とまで言われかねないような、現状ではないかと思います。

 

◎地域の意見について

それで地域の説明会が13か所約620名に行われたようでございますがここでも質問が出ておるようですから全体を通じてどうなのか。適正配置はやむをえないだろう、やらなければならないだろうという意見なのか、あるいは小学校があるのだからだめだ、反対だということなのか、これ全会場へ行かれた理事者の方にお聞きしたいのですけれども、どうでしょうか。

 

○(学教)京谷主幹

13会場での全体を通じて、減級を含めてどうなのかということでのお尋ねでございますけれども、私ども広くいろいろな方々の意見を聞くためにご案内を差し上げて、いろいろな意見を聞きたいという姿勢で臨みました。そういった中で、各会場にお集まりいただいた方々は、やはり正直申しまして、出席された方につきましては、ある程度学校をなくさないでくださいという意見が、私の肌ではそういうふうに感じるところが多かったのではなかろうかと。しかし、そういった中でも、人数が減って、いったいどうするのだろうかと。やっぱりそういった学校に入学させるのも、実際に入学する子どもを持ち、非常に不安であるというような保護者の方もございました。それから、地域によっては、学校はなくさないでくれという大前提の下になるのですけれども、逆に言うと、校区を変更して大きな学校から小さな学校へどうなのだとバランスを図れないのかという意見もございましたですからそういった中では、圧倒的に学校をなくさないでくれというのも多かったのですけれども、中にはある程度の規模で、そういった環境の下で子どもを学ばせてあげたいという保護者もいたことも事実でございまして、そのような13会場、全員が適正配置に反対という会場は少なくとも1会場もなくて、やはり賛否両論いろいろあったと私どもは受け止めてございます。

 

○教育長

13会場に出席された方は、自分の子どもの通っている学校がどんなものかということで来られたものですから、そういう気持ちが強かっただろうと思いますけれども、まだ基本的な方針について説明した段階ですから、それでは4月からの実施方針の検討を待とうという考え方が大勢でございました。その中であった意見では、今、主幹が申しましたように、通学区域を東へ移動するか西へ移動するかで、大きい学校から小さい学校へ少し子どもを移してはどうだろうか、そういう意見、あるいはへき地の複式の4校からは、自分の学校は自由に小樽市民から希望があれば、だれにでも来てほしいのだと。ですから、そういうような形の基本をとってほしいという意見、あるいは近隣のAとBとをやっぱり一緒にするのであるから、そういうことについて具体的な形がいつ見えるのか、実施時期をなるべく早く示してほしいといった意見がございました。その実施時期の問題につきましては、小学校は歴史的な経過もあり、周年行事の近い学校もあるので、そういうことを勘案しながら地域的にじっくりと検討して進めてまいりたいと逐次進めてまいりたいそういう方向で答えております

 

○横田委員

我々も市民の声を聞くことが多いのですが、この適正配置に、いや、それは反対だという声は、正直言いましてあまり聞きません。ただ、今、主幹が申しましたように、これは統合すれば学校はどこかなくなるわけですから、その5校がなくなるのは寂しいねという話、これは当然のように出ておりますけれども、適正な規模にしましょうということについては、これは住民の意向もおおむねそういうことなのかという気がいたします。それで、この関係する9団体の中の市P連だとか市連合町会の意見はどうなのでしょうか。これも先ほどもちょっとお答えありましたけれども、何か具体的なお話があれば。

 

○(学教)京谷主幹

市P連では事務局長会議の中で会長以下事務局関係の方の質問・意見の中にかなり出ているのですけれども財政的にやるのかとか、共通の部分の質問は正直に言って具体的にはありましたけれども、今、例を出している以外の特別な質問というのはございませんでした。それから、町会の理事会の席上で説明をしたわけなのですけれども、特にございませんでした。ただ、町会の定例会の中で具体的に質問はございまして、そういったことに対してお答えはしてございますけれども、特に適正とは何ぞやというような趣旨の質問だったのですけれども、これ以外の際立った質問・要望というのは特にございませんでした。

 

○横田委員

関係団体の方は、先ほども聞きましたというか、具体的なのは出ているということでありますから、それでいいのかと思うのですが、説明会を13会場でやりましたが、説明会に出られなかった人だとか、あるいはもうちょっと深く聞きたいなとか、さらに開いてほしいという声が、これは当然あるかと思いますので、その辺はよくまた聞いて、足りなければ、まだまだやっていただきたいと、私たち、そのように思うところです。

 

◎実施時期について

それで実施時期の話も先ほどから出ていますが来年4月から実施計画に入るということですが先ほどの四五年かけてというお話と、それから教育長の方からは二、三年かけてじっくりということですが、例えば実施計画を4月に立てたら、17年ぐらいからの実施というのが通常の考え方なのですが、始まってから二、三年という考えなのか、小学校の適正配置に入ってから四、五年ということなのかを説明してください。

 

○教育長

二、三年と申し上げましたのは、学校設置基準の中の学校評議員制度が来年の1学期間には確保できるので、そういうところを通じて教育委員会の考え方なり学校の考え方が地域に浸透していくだろうと。そういう動きが定着するのが二、三年ということで、適正配置を地域ごとに検討してやっていくというのに、終わるまでには四、五年かかるだろうと。ただし、地域ごとにやっていくので、17年に実施できるもの、18年に実施するもの、19年に実施するものと、それぞれあると、そういう意味でございます。

 

○横田委員

わかりました。

 

東京都台東区の情報公開を視察して

先ほどから台東区の例が出ています。私も視察させていただきました。台東区の説明を受けて、我々の方から質問がずいぶんありまして、適正配置だけでなく、土曜学校なんかもありましたけれども、お昼時間に入るぐらいまで活発に質問が委員の方から出ていました。台東区の場合、審議会をつくって、そこで結論が出たものを、基本計画からいきなり学校名を出して、それで議論をずっとやっているのですね。それが小樽にすぽっと当てはまるわけではないでしょうから、いろいろなやり方があるでしょうが、とにかく驚いたといいますか、やっているのは、これでもかというぐらい広報をしているみたいなのです。ホームページにこんなに、紙にしたら本当にこのぐらいあるぐらい適正配置について、基本計画から何から全部出しています。見る見ないは別にしても、必要な人は見れるわけですから、そういうことも今後必要になっていくのかと思います。跡地利用のことまで全部書いています。そんなことまで書くのかというようなところまで出ているようです。それがいいか悪いかは別にしましても、もっともっと情報を市民の皆さんに出して、こういうことで必要なのだ、あるいはこういうふうにやりたいのだというようなことをやっていった方がいいのかと思いますので、この点についてのお考えだけ聞いて終わります。

 

○学校教育部長

13会場でそれぞれ答えさせていただきましたが、まず第1弾といたしまして、13会場から出てきたそれぞれの質問・意見・要望と、今回についてはたまたま前半の部分だけ簡単にまとめたところでございますが、いろいろな意見もございましたのでその13会場の部分につきましては私の方で学校等を通じてできましたら広報おたるで市民の皆さんに開示してまいりたいと考えてございます。また、今は大まかな小樽の現状でありますとか、こういう資料でございますので、さらにだんだん詰めていった段階では、今、委員がおっしゃいましたように、その都度市民の皆さんに理解を得るためには中身を伝えていくべきだと考えてございますので、その点は委員もおっしゃったとおりの方向で進めていくことになろうかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。