平成13年第3回定例会決算特別委員会〜平成13年10月5日

 

○横田委員

今の遺跡の関連ですが、他都市の例ということで、私が根室にいたときに、市民向けの復元講座みたいなものがありまして、私も参加しました。結構なにぎわいでした。今お話の100万点あるようですから、どんどん復元するか、あるいは、投げるわけにはもちろんいかないでしょうから、どんどん復元して、要らないと言ったら変ですけれども、余り貴重でないものは講座の方たちに差し上げるとか、そういうふうにやっておられたようです。私も、何か家に持ってかえって花を飾ったりした記憶があります。根室などに聞いてみるといいのかもしれません。

 

◎決算について

私の方は、今日は総括ですので、決算の部分の総論的なことで何点かお伺いいたします。

まず、本会議の市長答弁あるいは提案説明などにもございましたし、それから、決算書面に総体として書かれているのですが、歳入から歳出を引いたいわゆるプラスマイナスなのですけれども、3億数千万ですか、3億5,000万ほどの黒字になっているというお答えでございましたし、記載もそういうふうになっています。

しかし、繰越金等々を考慮した実際の単年度収支はマイナス6億と、まだ赤字だということになるのですね。さらに、積立金を考慮した実質単年度収支は、積立金を考慮して1億2,000万ほどの赤字で終わったというまとめ方になっているようです。

そうしたら、市民はどの数字を見ればいいわけですか。最初の3億5,000万の黒字ということでは、今回の決算は黒字だったのかなというふうに思えばいいのか、一番最後の1億2,000万の赤字を見ればいいのかという部分になるのかなと思うのですが、その辺は財政としてどうお考えでしょうか。

 

○(財政)財政課長

今のどの数字で小樽市の財政をどうわかるかということなのですけれども、一概に言えない面もあろうかと思います。繰越金等を見ながら事業展開をしている面がありますので、ただ、あくまでも13年度の単年度の実質的な収支で言うと、1億2,000万円の赤字となっています。

 

○横田委員

そうすると、単純に財務に詳しくない我々も含めて市民が決算はどうだったのと言ったときには、1億2,000万の赤字でしたよというご説明をすれば間違いではないということでよろしいですか。

 

○(財政)財政課長

ただ、前年からの繰越しがありまして、今年度の収支の結果の黒字として3億5,000万ほど残っていると、繰り越すべき一般財源を除いても3億5,000万が残っているということになりますので、一般的には3億5,000万の黒字というふうに。

 

○横田委員

二つ説明しなければならないのですね。わかりました。

そういうことで、単純に歳入から歳出を引いたら3億5,000万浮いたんだと。しかし、いろいろなことを考慮すると1億2,000万の赤字だったのだよと。わかりやすいかなと。

それで、一般財源の歳出の方を見ますと、不用額が28億5,000万ほどございます。民生費6億5,000万、商工費9億等々ございます。貸付金等が多いようですけれども、この不用額が仮になかったとすると、要するに予算どおり歳出は全部使ってしまったと。そうすると、単純に20数億の赤字ということになるのかなと。繰り返しますが、財務に詳しくない私どもが見るとそういうふうになるのですが、不用額があって助かったと、そういう感覚でよろしいですか。

 

○(財政)財政課長

12年度の一般会計の不用額は、委員がご指摘のとおり28億4,800万円ございます。ただ、このうち貸付金に係る部分というのは、不用額が出ましたらその分は収入が減るという面がありますので、その部分で大体全部足していきまして13億3,000万ぐらいが貸付金というふうに考えております。

このほかに、公債費は、実際の起債を起こしたときに当初予算よりも低い利率で借りたとか、そういうものもございますので、制度的なもので大体19億ぐらいあるというふうに考えておりますので、残りの9億ぐらいが一般の事業の中の不用額というふうに考えております。

ただ、この数字は、どうしても事業分析に、一つ管理経費等の節減のあれもありますし、実際の事業で入札したときに差金とかも出てくるわけですね。どうしても、かつかつで、例えば不用額がゼロで事業の展開というのはほとんどありませんので、他都市の例を見ましてもそんなに記録的に多い数字とは思っておりませんので、それを丸々使われるというのは余り私の方でも考えてございません。このぐらいの数字かなというふうに思っております。

 

○横田委員

そうですね。今、9億だけでも、丸々でなくても半分使っていますと、結構な赤字になるのかなと。いろいろ予算の立て方とか技術的なことがあるということだから、ここで一概に簡単に不用額を余してどうするのだということにはならないと思います。そうだとすると、おおむねよかった決算なのかなというふうにとらえられると感じています。

次に、先ほども出ましたが、経常収支比率の絡みで、性質別の決算の経費が出ていましたが、ここでは義務的経費、いわゆるさっきおっしゃっていた人件費、扶助費、公債費ですか、ここの比率といいましょうか、この伸び率が合計で4.1%ほどマイナスになっています。要するに、削減されたということなのでしょう。その割には、構成比が47.8%ですか。これは、構成比が前回より1.9ポイント増加しています。額が減ったのに、一般会計全体に占める比率は増加しているという何かちょっと難しい状況になっています。公債費といいましょうか、義務的経費は、さっきのお話のようになかなか削減することができないという経費ですが、ここは何ぼか減っていますね。特に、扶助費などは7.8%くらい減っている。減った中で比率は逆に伸びているという部分での説明をお願いします。

 

○(財政)財政課長

まず、扶助費の方なのですけれども、先ほどの新谷委員のときにご答弁申し上げましたように、介護保険の方への振りかえの影響がございます。そういう形での説明と。

あと、公債費につきましては、11年度は、私はちょっと今、数字はぱっと出ませんけれども、起債の借りかえ等、繰上償還、借りかえ等が、負担公債費を拡大されてきますので、そういう面で膨らんでいます。11年度は、10年度に比べておわかりいただけると思うのですけれども、ちょっと膨らんでいるということがございます。

このほかに、財政規模自体のことで地域振興券だとか介護保険や生活援助資金の補助だとか、そういうもので全体の歳出自体が膨らんでいる。公共事業を一つとりましても、大体20億ぐらいの減になっておりますので、そういう面での国庫支出金等の関係がございますので、全体の規模が11年度は大きかったということになろうかと思います。

 

○横田委員

わかりました。

全体の額が減っているから、比率が増したということなのかなと思います。ちょっとわからなかったので、お聞きしました。

それと、いろいろな財政の指数がたくさん、先ほどは経常収支比率がありまして、各市の状況が出ています。小樽市は経常収支比率ではワーストワンと言うのですか、ベストワンと言うのですか、非常に硬直している状況です。これも、先ほどの話でも、どうしてなのだという、去年と比べてとか、いろいろな状況がございますので、そういうわけにはいかないと思うのです。ただ、高くないというか、硬直度合いというのでしょうか、経常収支比率がずっと高いのは、統計を見るまでもないわけですね。先ほどもありましたが、財政の構造的にもうちょっとこれを低くしていくことを考えていかなければならないのかなというふうに、非常に難しいことなのでしょうけれどもね。それで、ここに出ていないと思いますが、経常収支比率と比べて実質収支比率という出し方があって、これはプラスになるのもあって、3ないし5%程度が適当ということが物の本に書いてあります。

本市の実質収支比率というのでしょうか、これはどの程度ですか。

 

○(財政)財政課長

平成12年度の実質収支比率につきましては1.0%というふうになっています。

 

○横田委員

かろうじてプラスというか、そういうことですね。わかりました。

それと、私が調べてわからなかったのですが、公債費比率は出ているのですが、起債制限比率というのがあって、15%を超えるときが警戒ラインなのだと。さらに20%を超えると、金を貸してくれないとなる指数値があるそうですが、この起債制限比率というのはどうでしょうか。

 

○(財政)財政課長

起債制限比率は3カ年平均ということで試算しておりますけれども、12年度の小樽市の起債制限比率は13.3%となってございます。

 

○横田委員

健全というか、大丈夫だということなのでしょうね。わかりました。

細かい部分はこれからの委員会で何点かお尋ねすることになると思いますが、最初にお聞きしたように、今回の決算については3億5,000万程度の黒だったので、いろいろ状況を加味して、最終的には1億2,000万の赤字だ、こういうふうに押さえて終わりたいと思います。

 

○委員長

自民党の質疑を終結し、市民クラブに移します。