平成13年第3回定例会決算特別委員会〜平成13年10月10日

 

○横田委員


◎高齢者福祉について

福祉部に、大きく2点、高齢者の福祉と障害者の福祉についてお尋ねします。

質問も3日目になりまして、皆さんお疲れかと思いますが、答弁次第では早く終わりますので。

まず、高齢者の福祉の方についてお伺いしますが、決算説明書の総括の部分の21世紀プランの平成12年度に行った主な事業ということで、ふれあい福祉プランの中で高齢者生活支援事業というのが1項目挙げられております。介護保険は別建てになっておりますので、この高齢者生活支援事業について、老人福祉費などを見ますと、高齢者何がしといういろいろな科目が出ているのです。ふれあいパスなんかも入っています。もちろん全部でないと思うのですが、この老人福祉費の中で、介護予防といいましょうか、そういった観点からだと思いますが、高齢者の生活支援事業、これはどのようなものなのか、まず、項目で説明をお願いします。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

高齢者生活支援事業ということですけれども、介護予防の事業といたしましては、そこに書いてあります高齢者生活支援事業の中には結構たくさん項目があるわけです。例えば、配食サービスとか、寝具の乾燥サービスとか、理美容サービスとか、そういうのがございます。今ここで触れている生活支援事業というのは、軽度生活支援事業、生きがい対応型のデイサービス事業、それから生活管理指導型短期宿泊事業、この3つのことを言っております。

 

○横田委員

高齢者生活支援事業という予算は、そのままの名前の費用がありますし、そのほかにもあるということですが、ここでちょっと絞りますが、軽度生活援助サービス事業費が630万ほどですか、執行されています。この対象の高齢者はどんな方なのか、あるいは、どんなサービスなのか。名前からすると家事なのか何かちょっとわかりませんが、どのようなサービスなのですか。それから、延べでこの金額で単純に割り返しますと、単価は2,500円ほどなのですが、そのサービスの内容についてお答えください。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

軽度生活援助サービス事業というのは、在宅でひとり暮らしの高齢者に対して生活の援助をする事業なのですけれども、ヘルパーを派遣して生活援助をする。そして、軽度の家事援助サービスを行う事業、こういうことになっております。そして、1.5時間から2時間くらいで2,500円から3,000円近くというような形になっております。

 

○横田委員

次に行きます。

生きがい対応型デイサービス事業費、これも同じように、対象あるいはサービス内容についてお答えください。

 

○(福祉)高齢社会対策室長

高齢者の支援事業でございますけれども、基本的に、これらの3つの事業がありますが、自立者支援対策ということで、介護保険導入に当たりまして、その要望と、従来受けておられた方の中で介護保険の適用にならないだろうという予想もありまして、国のメニューとして実はできた部分でございます。

私どもも、全国的な動きの中で、この3つの事業に取り組んでいかないとならないということで、相当、当初予定をしてやったわけですが、実際ふたをあけますと、介護保険の方でかなり適用されまして、実際問題、当面これを使うのですが、その後、要介護認定を受けますと介護保険の方に移行する、こういう形で、実際の決算は見込んでいたより少ない形になっておりまして、軽度生活援助サービスというのはホームヘルプ事業でございます。

それから、生きがい対応型デイサービスというのは、従来の、バス等で移送を受けながら機能訓練を受けたり、あるいは食事をしながら1日を過ごすデイサービス事業でございます。

それから、生活管理短期宿泊事業というのは、従来のショートステイと言われる部分でございまして、この部分もあるわけですが、実際にふたをあけますと、ほとんど、ショートステイを利用されるのは介護保険適用ということで、実際の件数はございませんでした。

それから、生きがい対応型デイサービスにつきましては、延べ274人ですが、月に直しますと20人といいましょうか、この方々が2週に1遍ないし1.5回、この形の中でデイサービスを利用されているという形でございますので、トータル、決算としては817万程度使っている、こういう実態でございます。

 

○横田委員

そうですね。当初は、相当な予算、1,000万とかそんな予算だったかなと思いますが、介護保険に流れたというお話ですけれども、こういう決算になったわけですので、今後というか、決算ですから、今後というのもおかしいですが、どうしていこうと思われるのか。

あるいは、ショートステイの名前が変わった生活管理短期宿泊事業ですか、こちらがゼロというお話ですね。確かにゼロになっております。次の予算あたりはどういうふうにお考えなのか、お考えだけちょっとお聞きします。

 

○(福祉)高齢社会対策室長

今回は例えばショートの場合はございませんでしたけれども、いつ起きてもいいような状態にはしておかないとならないだろうということで、これからも予算づけはしていかないとならないと思っておりますし、自立者支援といいましても、実際には、介護適用を受ける前段の部分といいましょうか、これからも、そういう周辺の方々は増える要素はあろうかと思いますので、ここら辺は、これからも、当然、私どもは十分配慮して、いつでも安心して生活できるような状態にはしていかないとならないというふうに考えております。

 

○横田委員

そうですね。弱者の切り捨てになってはまずいわけですので、なかなか予測は難しいと思いますけれども、一回くぐっているわけですので、そこら辺の漏れがないようにお願いいたします。

それと、在宅老人対策費の中で、さっき寝具の乾燥云々というのがありましたが、これの関連で、数字のミスなのでしょうか、決算説明書で879件で130万何がしになっていますが、こちらの事務執行状況の説明書の方では392となっていますけれども、これは単純な数字のミスでしょうか。正誤表にはなかったように思います。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

数字の違いなのですけれども、事務執行状況では392世帯となっております。これは登録者数でありまして、1軒の家で複数枚出すということもございまして、それが春秋の2回ということで、トータル879件、こういうことになっております。

 

○横田委員

失礼しました。延べを見逃しました。

 

◎障害者福祉について

それでは、障害者福祉の方に移らせていただきますが、障害者は、精神、知的、身体と3つあるわけですけれども、小樽市内に、社会福祉法人は別にしまして、こういった障害者の方たちの雇用の場といいましょうか、働ける場として小規模作業所というのがございますが、これについて、精神、知的、身体ごとに、箇所数、それから人員がわかれば、あわせてお願いいたします。

 

○(保健所)保健課長

精神障害者の地域共同作業所のことでございます。小樽市には1カ所ございまして、共同作業所、ステップアップ小樽というところがございます。現在の登録者数が43名でございます。

 

○(福祉)社会福祉課長

福祉部で所管しております知的障害者、それと身体障害者の共同作業所でございます。北海道から認可を受けている事業所という意味では、いずれもございません。

 

○横田委員

今の保健所の精神の方は決算書にも載っておりましたね。ステップアップで一千百何十万ですね。それから、社会福祉の方では、道の認可はないということですが、我々がたまに見かけるのがありますが、小規模作業所といいましょうか、それは全然なかったですか、小樽で。民間みたいな形でやっているやつは。

 

○(福祉)社会福祉課長

共同作業所と今おっしゃっておりますけれども、障害者地域共同作業所ということで正式な言い方をしております。今、委員がおっしゃいましたように、市内で、先ほど私は北海道から認可を受けた共同作業所という意味だということで述べましたけれども、その前の段階といいますか、認可を受けていない段階といいますか、ボランティアの方を含めて、障害者の方に授産の機会を与えるような、そういったグループといいますか、そういう作業といいますか、身体障害者でございますが、市内には1カ所あると押さえております。

 

○横田委員

豊浜の関係のあれでしょうか。何人ぐらいですか。

 

○(福祉)社会福祉課長

毎日、ここの施設に障害者の方が集まってということではございません。ただ、人数的には、最近聞いた人数では六、七人ということで聞いておりまして、さまざまといいますか、コンピューターなんかも使いまして、授産機会のための訓練をしているという状況はございます。

 

○横田委員

そのほかにもうちょっとあったような気がするのですが、民間ですから、なかなか把握はできないのかもしれませんけれども、例えば、道の認可を受けている、先ほどのステップアップですか、これは一千何がしかの予算がついておられる。この道の認可を受けるための要件といいましょうか、最低限の要件は、例えば人数とか指導の関係とかがあるのでしょうが、それについてちょっと教えてください。

 

○(保健所)保健課長

利用人数のことからまず申し上げたいと思うのですけれども、5人以上ということ、それから、そこに作業指導員が配置されているということ、それが最低条件でございます。

 

○横田委員

5人以上で、指導員がおれば道の認可は受けられるということですか。最低限のその要件をクリアすれば。

 

○(保健所)保健課長

余りにも簡単で申しわけございません。

利用者人数ももちろんそうですし、指導員もそうですけれども、目的が、就労することが困難な在宅の精神障害者ということになっておりますので、まず、そこの対象者の把握をきちっとされていることと、指導員だけじゃなくて、例えば通院している可能性が十分にありますので、バックアップするところの医療機関との関係もあります。

それから、作業所内では生活指導もしておりますので、何をするかということと、作業指導ということになりますと、つくったものをどう社会の中に生かすかというところも考えたところの設備ということの問題もございます。

そういうことをあわせましたところで、市の方で推薦したところで道の認可という形になると思います。

 

○横田委員

わかりました。

ステップアップ小樽に限らせていただきますが、実態といいましょうか、障害者の方が働いているわけですけれども、報酬とか、これはもちろん大ざっぱで構いませんが、あるいは勤務時間とか、何かそういったもので把握されていることがありましたら、教えてください。

 

○(保健所)保健課長

まず、勤務時間ですけれども、9時から5時というふうになっております。

それから、1時間当たり60円相当という形でもって、作業療法をしまして何か製品をつくったときに計算しておると聞いております。

 

○横田委員

1時間60円という、我々の感覚からすると、もちろん高い金額でないわけですが、それでもなおかつ働きたいという障害者の方がたくさんおられると思います。こういう調査をされているかどうか、わかりませんが、働きたいけれども、そういう場所が少なくて自宅に引きこもるといいましょうか、家にいるのだというような障害をお持ちの方がどのぐらい小樽市内におられるかというのは何か調査したことはございますか。

 

○(保健所)保健課長

調査ではございませんけれども、入院と通院もそうですが、公費負担その他の状況からの雑駁な把握ですけれども、1,800人ほどおりまして、入院が200人程度というところです。

 

○横田委員

入院ですか。

 

○(保健所)保健課長

入院の方が200人です。その1,800人中、200人程度というふうに押さえております。

 

○横田委員

入院というのは、病院でなくて、施設に入所ですか。入院ですか。

 

○(保健所)保健課長

入院でございます。

 

○横田委員

病院に。そしたら、1,600人の方は自宅におられて、お仕事を探しておられるかもしれないのですね。

 

○(保健所)保健課長

今のは、1,800人中200人が入院しておりますので、1,600人の方が通院しながら生活を送っているという形です。

 

○横田委員

1,600の半分、あるいは3割、4割としましても、相当な人数がおられると思います。そういう方々が、こういう施設が少なくて働けないとなると、行政としては何かしなきゃならないのかなという気がします。それこそ、民間の力なんかも借りながら、こういった小規模作業所をやると。

札幌の例で申しわけないですけれども、先ほど長川課長に聞いた例では、何カ所か民間でやっておられる小規模作業所があって、そこでたくさんの方がいろいろ働いておられる。札幌と比較するわけにはなかなかいかないでしょうけれども、ぜひ、小樽も、その辺の指導といいましょうか、あるいはいろんな促進といいましょうか、その辺の施策があればいいのかなと思いますが、いかがでしょうか。

 

○福祉部長

ただいまの小規模作業所の件ですけれども、知的、それから身体障害者ということで先ほどご答弁申し上げましたが、私どもとしては、現在のところは、情報提供など側面的な支援を行っておりますので、法人化なんかに当たって仮にご相談があれば、情報提供も含めて、ご相談に乗りたいと考えております。

 

○委員長

自民党、ほかにございませんか。

以上をもって、本日の質疑を終結し、散会いたします。