平成11年第2回定例会総務常任委員会〜平成11年7月9日


○横田委員
コンピューターの2000年問題について

本市のホストコンピューターがダウンした場合、予想される障害を示せ。

 

○情報システム課長

2000年問題でのダウンは考えられないが、通常のダウンでも、窓口業務、特に戸籍住民課、各サービスセンター等で証明書等の発行ができなくなる。市民税課の証明書等も発行できなくなる。

 

○横田委員

税の徴収、年金事務、印鑑登録、児童手当、人口統計等重大な影響が出てくるが、2000年問題は本当に大丈夫なのか。

 

○情報システム課長

大型コンピューターにつながっている端末機は3つに分けて考えると、まず機械本体は2000年問題に関して調査済みである。磁気ディスクに保管しているデータ等についてもほぼ整理を完了している。幸い、コンピューターを導入した当時から日付に関しては西暦ではなく和暦で管理していたので問題はない。また、ソフトウェアとしてCOBOL言語を使用しているが、それもほぼ調査を完了している。

 

○横田委員

消防や水道、学校、病院等のシステムはどうか。

 

○情報システム課長

全庁的に我々が一括管理しているが、病院、消防、水道等は例えば消防庁等別の省庁から危機管理対策の計画があるので別に対応している。

 

○横田委員

消防では具体的にどのように対処しているのか。

 

(消防)総務課長

我々の大きな機器としては通信指令システムがあるが、平成9年3月から運用された新しい機器であり、メーカーとも協議し問題ないとの答えを得ている。

 

○総務部次長

水道や病院もそれぞれ点検に入っており、ほぼ問題ないとのことであるが、水道の機器はほとんど日付による管理を行っておらず、水道局でも以前から危機感を持ちながら対応してきており、問題ないとなっている。医療機器についても、市民の命に係わるので、病院では以前から調査に取り組んでおり問題ないとのことである。

 

○横田委員

自治省の危機管理計画策定の手引き等には、暦を進めて2000年にして模擬テストを相当数行うべきとなっているが、模擬テストは実施済みか。

 

○情報システム課長

本体系の機械はソフトのチェックを終わり、9月に模擬テストを行いたいと考えている。

 

○横田委員

2000年1月1日だけでなく、来年のうるう年は400年に1回のうるう年なので、その部分も含めて模擬テストを何度も実施してほしい。また、当市のシステムに障害が起きて住民に迷惑がかかった場合、訴訟に発展していくこともあるので対応を検討しておいてほしい。

また、地域の問題として、国会レベルでは災害対策特別委員会で論議しているが、まだだれも経験をしたことがない事態なので、どのようなことが起こるか予測できない状態である。家電に組み込まれているマイクロチップでも日付処理をできない場合もある。国では地域で問題が発生した場合、一種の災害と捉え、レベルを3つに分け、大きなレベルの場合災害対策基本法を適用するとなっているが、何か対策を考えているか。

 

○情報システム課長

地域向けの対策はまだ考えていないが、企業向けは経済部で対策をしていると聞いている。ただ、インターネットの情報では電気・ガスはチップ等に日付情報を持っていないので、今のところ心配ないとのことである。

 

○横田委員

自治省の手引きの中でも、社会インフラがダウンした場合行政として対応できるように対策本部を設置すべきとなっているがどうか。

 

○情報システム課長

以前から自治省に進捗状況の報告を年4回ということで、今年になって3回報告している。その中で各部・各課からいろいろな情報を得ながら、全庁的に2000年問題について周知徹底しているところである。最終的には連絡会議設置要綱をつくり、全庁的に周知徹底したい。

 

○横田委員

危機管理計画を策定し、市民が安心して2000年を迎えられるようにしてほしい。


望洋シャンツェについて

国体終了後、雪が消えるまでに何か使用したのか。

 

○社会体育課長

国体後ジャンプ大会は行われていないが、雪が消えるまでにはパークゴルフ協会に練習会場として1度貸した経緯はある。

 

○横田委員

今後の利用について、夏場はパークゴルフやフリーマーケット等で利用を考えているとのことであるが、今後の活用予定や活用申し込み等を示せ。

 

○社会体育課長

今のところグランドゴルフ協会から申し込みがあったが、実際には別の場所で使っている。フリーマーケットや野外コンサート等についての申し込みは今のところない。

 

○横田委員

特に誘致活動をしていないということか。

 

○社会体育課長

夏から秋に向けてどのようなPRをしていくか検討中である。

 

○横田委員

来冬は全道高校ノルディック大会が開催され、また、日本インカレから打診があるとも聞いているが、小樽スキー連盟との連携は密にしているのか。

 

○社会体育課長

1定で全道高校ノルディック大会の話をしたが、その後新年度に入り、高体連の関係から、平成11年度は旭川地区と交代して、全道規模のスキー大会は平成12年度と14年度に小樽でおこなわれると聞いている。また、小樽スキー連盟にはジャンプ大会の開催を要望しているところである。

 

○横田委員

ぜひ大きな大会を誘致してほしい。現在望洋シャンツェは車輌は入れないが人は入れるようになっている。安心して住民が遊べるようにしてほしいとの要望も多いが、現状は草が生い茂っている。気軽に利用できるようにしてほしい。また、マリンヒルホテルが隣接しているので、観光客に対しても一定のアプローチをすべきではないか。

リフトも運行させることにより観光地として使うこともできるのではないか。

 

○社会体育課長

草を刈って軽スポーツができるような配慮をしていきたいと考えている。またリフトの運行については、陸運局から専用リフトとしての許可を得ており、夏場での安全対策冬はされていないので、現状では夏場にリフトを運行することは許可されないと思う。

 

○横田委員

小樽市の大事な財産なので通年利用できるよう知恵を出してほしい。


望洋台プールについて

3月末で望洋台プールが閉鎖され、現在使用されていない状態である。これは公社の持ち物であるが、何か利用する計画はあるのか。

 

○社会教育部長

10月頃に各会派にも説明があったと思うが、その後、いろいろな利用方法について教育委員会も含め各部で検討しているが、現段階でどうするかは聞いていない。

 

○横田委員

第3ビルの市営プールの老朽化に伴う調査費も今議会に出ているが、現在の市営プールも相当老朽化している。地元賭してはやはり近くにプールがあれば気軽に利用できる。現在は全く使われておらず、たばこの吸いがらや弁当の空き箱冬が捨てられており、中学生等のたまり場になりつつある。せっかくプールがあるのだから、スクール的なプールでなくても入館料を払って誰でも入館できる施設にしてほしいという地域の強い要望もある。

今の話では特にその後の利用を考えていないようであるが、所有者から借りるか買うかしてプールを再開してほしいという強い要望があるので、ぜひ配慮してほしい。また、望洋台プールで水泳の授業を行っていた学校はその後どのように対処しているのか。

 

○学務課長

平成10年度までは望洋台プールを桜小学校、望洋台小学校、豊倉小学校の3校が利用していた。今年度については望洋台小学校はウエルビーを、豊倉小学校はサンフィッシュを利用する予定となっている。桜小学校についてはまだどう対応するか決めていないようである。

 

○横田委員

現在の市営プールは20年以上経っているが、これを調査して老朽化がひどかった場合、どのように対処するのか。

 

○社会教育部長

現在、市営プールは22年を経過しており、今議会で水槽・配管野腐食度調査費をお願いしている。この調査によりどのような結果が出るか分からないが、教育委員会としては市営プールは1箇所しか持てないと考えているので、調査結果を見ながらもう少し検討したいと考えている。

 

○横田委員

市営プールを2つは持てないとのことであるが、望洋台プールも範疇に入れて検討してほしい。

質疑終結。