平成16年第1回定例会総務常任委員会〜平成16317

 

○横田委員

 

◎納税対策について

納税対策について、お伺いをいたします。本年度の予算も、市税の収納金額が非常に少ない問題、減ということで、税の収納率を高めていただくというのは非常に大事なのですが、15年2定で例の5億3,000万円の滞繰を予算計上しました。補正で3億5,000万円減額したのですが、差引き1億8,000万円の収納のめどがたったと、こういうお話であります。昨日の委員会の中で出て、、おりましたがこの1億8,000万円が非常に納税担当には大きなプレッシャーになったのかなという気がしますがもう一度確認させていただきますが、まずこの1億8,000万円、この金額でよろしいのか。それと、15年度の納税対策として、特徴的なこととして何があったのかをお答えください。

 

○(財政)納税課長

1億8,000万円の件につきましては収納があったのか、確保されたのかということですけれども、これについては、15年2定で5億3,000万円予算計上しまして、いろいろ収納対策を立てまして、結果的に3億5,000万円が収納の見込みが厳しくなったということで、今回、減額補正をさせていただいています。そういうことでいきますと、1億8,000万円というのは、ある程度収納される予定ということでお答えしておきたいと思います。それから、15年度の対策としての特徴的なことでありますが、滞納整理につきましては特別な方法というのは特にございません。ただ、日ごろからの交渉や調査等の積み重ねがこの基本となっております。そういったことで15年度の収納対策としましては、収納率の向上と滞納整理の促進を重点目標として掲げまして、一つは進行管理の徹底、二つ目は財産評価の徹底と滞納処分の強化、三つ目としまして高額滞納者対策の強化、四つ目としまして全庁的な取組といったことを実施方針といたしまして取り組んできたところでございます。この中で全庁的な取組としまして、昨年11月に、庁内の全管理職による電話催告を実施したということが、特徴的ということになるかと思います。

 

○横田委員

そうですね。新聞にもありました。収納率の向上というのは、非常に大事な地道な仕事でありますし、それから税の公平という観点からも、片方からは取らない、片方からは取るという話にはならないという重要なことなのですね。今、言われたような対策をとられたということで、常に新しい手法を考えながら、問題対策をしていかなければ厳しいのかなと思います。今、全庁的な取組ということで、全管理職で督促の電話をかけたという話ですが、これについてはどのような内容といいましょうか、あるいはその結果、効果の測定はなかなか難しいと。実際5月末ですから、1億8,000万円が入ったかどうかというのはまだわかりませんけれども、その辺の内容と効果についてお願いいたします。

 

○(財政)納税課長

全管理職による電話催告の結果と内容等の効果ということですが、この管理職による電話催告につきましては、全庁的な取組と対策としまして、市税収入の落ち込みに歯止めをかけるといったことを目的に、管理職146名の協力をいただいて実施いたしました。催告は15年度分の市・道民税、固定資産税、都市計画税などの未納者に対しまして、管理職1名につきおおむね20件程度を昨年1117日から28日までの土曜日、日曜日、祝日を除く9日間で、日中及び夜間に電話催告を行っていただきました。実施前に納入等があったものを除きまして、2,844件に対しまして催告を行っております。その実施結果としましては、本人又は家族に催告できたというのが件数で1,579件、率で55.5パーセントになっております。次、不在等のため催告できなかったというのが340件で12.0パーセント、それから電話番号が不明というのが813件で28.6パーセント、その他は112件で4.0パーセントで、催告できましたのは半数を超えておりますが、約4分の1につきましては電話番号が不明という結果になっております。また、催告ができました1,579件の内訳ですが、納入の約束を得たものはそのうち76.9パーセントで、1,267件。納入が困難、それから納税相談したいといったお話が118件で7.5パーセント、その他が12.9パーセントで194件になっております。催告ができました場合は大部分の方、77パーセント近くが納税の約束を得ることができたという結果になっております。

 

○横田委員

管理職146人が1人20件、結果的には1,267件、未納者と納税の約束を取りつけたという説明ですが、なかなか大変だったと思うのですが、その146人の管理職の反応といいましょうか、やってみて、こうだったという意見、感想、印象をまとめてありましたら、お知らせください。

 

○(財政)納税課長

管理職の反応としての特徴についてのお尋ねですけれども、電話催告の実施報告にあわせまして、各管理職から意見、提言等についての提出をいただいています。全員ではなく、提出されていない方もいましたが、提出された中で集計しますと、管理職からは、おおむねトラブルがなくスムーズにできた、市税の徴収の困難さを認識した、電話催告の継続の実施をしてもいいのではないかという意見、それから事前に新聞・テレビ等で報道されたこともありまして、市民からは好意的に受け止めていただいて、納税の約束を得ることができたといったような回答がありました。

 

○横田委員

市民からの好意的な、トラブルはなかったということで、この会場におられる方でその電話をかけられた方、挙手を願います。消防もかけたのですか。( 「かけました」と呼ぶ者あり)

 

○横田委員

お疲れさまでした。それでは、代表して総務部長、お願いします。

 

○総務部長

では、私の言っていることがすべてということではないので、その点お含みいただきたいと思います。たまたま私も過去に納税課におりまして、一応経験があります。それで、電話をかけることは特に違和感はなかったです。しかしながら、やはり一番の問題は時間です。日中もかけるということになっていますけれども、日中は皆さんが働いていますので、いませんので、どうしても夜です。しかも6時ぐらいですとまだいらっしゃらない方がけっこういて、それで8時以降ぐらいになるのだろうと思います。今回はあまり遅くならないようにという制限がありましたので、先ほど報告にもありましたけれども、不在という方がいると。これが今後、再度やるときに問題点ということを私は感じました。それから、やはり思ったのは、電話番号がわからないという方が多すぎるということなのです。いろいろ調査みたいなこともちょっとありますけれども、いろいろなことでも調べましたけれども、電話番号がわからないで、けっきょく連絡がとれないという方が思った以上に多かったかなと、こういうことです。それから電話で相手と受け答えをするときに一つ管理職の利点というのがあったのではないかということは相手が市の職員、しかも管理者となっていますから、それ以外のこともいろいろ聞かれることがあるのです。そうすると、100パーセントではなくても、おおむねいろいろ話はできるということで、市のPRではないですけれども、そういうことがよかったのではないかなということで、やはり相手には、いろいろな方がいらっしゃいますから、中には苦情を言ったりという方もいます。ですけれども、先ほど納税課長から言ったように、おおむね好意的だったということで納税の約束はさせていただくと又はぜひ納税課に行って相談していただきたいというのは結果はわかりませんけれども、ではすぐに明日でも行きますとかということでありましたので、新聞報道等の影響もあったのだろうと思いますけれども、効果的なこともあったのではないかと思います。

 

○横田委員

総務部長は20件かけたのですか。

 

○総務部長

はい、20件です。

 

○横田委員

20件でどうですか。予測として、先ほど納入の約束を得たものは7割ぐらいですけれども、だいたいそんな程度ですか。

 

○総務部長

私のところで、結果報告を出して少しちょっと恐縮でありますけれども、不同意というか、電話で先ほど言ったのが一、二件程度で、ですから20件のうち8割程度が、皆さんとお話はできたということになるでしょうか。1件だけは、いきなりそんなもの払ってと言ってもと、がちゃんと切られたことはありますけれども、おおむね8割程度がお話はできたかなと。

 

○横田委員

非常に聞いていて効果的な方法でなかったのかなと思いますけれども来年度以降も続けてほしいと思いますがこれはどういう方針でしょうか。

 

○(財政)納税課長

お 尋ねの件ですけれども、管理職による電話催告につきましては、先ほどもお話ししましたけれども、今年度はむしろ未納者に対する不納調査だとかと電話催告ということで、協力を得て行ったわけでございます。それで、納税課の担当者の方から見ますと、納税課担当の者についての負担がその分だけ軽減されます。そういったことで軽減されたとともに、滞納繰越者に対する交渉強化を、その期間中、図ることができたということもありまして、そういう意味では、納税課としてもプラスになったと考えております。したがいまして、16年度につきましては、今回の電話催告の実施によって意見、課題等がそれぞれの管理職から出されておりますので、そういったことを整理の上、検討していくものと考えております。

 

○横田委員

先ほどの行革の3次改訂でもその滞納繰越の収納率を毎年1パーセントずつ上げるというようなことがありました。簡単に1パーセントといいますけれども、この収納率1パーセント上げるというのは非常に困難な仕事だと思います。納税課長は今期で勇退ということをお聞きしておりますので、後進に対してこの困難な仕事を以後やっていただく、やってもらうわけですけれども、何かこういうふうにして後進に対して頑張ってほしい、あるいは何かメッセージ等がありますか。

 

○(財政)納税課長

後進にということなのですけれども、引継ぎの中で詳しく引継ぎしたいと思いますけれども、私は4年間、納税課長を続けてきました。4年間の中で業務に従事してきたわけですけれども、その中で感じたことの一端を述べまして、そういった質問に対する回答とさせていただきたいと思います。税金につきましてはご存じのとおり、市税は歳入の根幹でありますので、市民に納得してもらって納めてもらうということを基本としまして、常に血の通ったきめ細かな配慮をしながら滞納整理を進めることが、私たち納税を担当する者として、市民から与えられた使命であるといったことを受け止めまして、納税課職員とともに税収の確保に努力してきたといったところでございます。しかし、長引く経済の低迷などで、納税の意思があっても納税することができないといったような滞納者も多くいることも現実でございます。そういったことがありますので、税収を確保するということは年々厳しくなってきているのだということを実感として感じております。このような中で厳しい状況というのは、今の状況からするとまだまだ続くかと思いますが、滞納整理につきましては地方税法、それから国税徴収法といったような法に基づいて行っていくことになりますが、少しでも親しみやすい納税窓口として、納税者から、払えない、納められないといった場合については、気軽に納税相談ができるといった雰囲気づくりをすることも必要かなと。そういったことで、税収を確保するためにも、納税課職員が一丸となって、さらに関係課からの協力を得ながら、この難局を乗りきっていただきたいというふうに思っております。メッセージということではありませんが、感想の一端として述べさせていただきました。

 

○横田委員

長い間ご苦労さまでした。本当に、今、課長が言われたように、よし何とか取ろうというだけでなくて、やはり納税相談にいろいろと乗ってあげて、何とかいい方法はないのかということも、これもまた大事なことだと思いますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。

 

○横田委員

 

◎学校適正配置について

それでは、教育委員会にお聞きをいたしますが、2月末の学校適正配置等調査特別委員会で、説明会の状況のお話を聞いた中で、この小学校の適配を白紙撤回しなさいという意見があったのかとお聞きしたところ、7会場でうんぬんというお話がありました。その後、教育委員会でもお話ししましたけれども、少し違っていたのかなという気がしますので、もう一度その辺について、説明願います。

 

○(学教)京谷主幹

2月24日の学校適正配置等調査特別委員会で、地域説明会において、7会場で白紙撤回の意見があったように受け止められるような答弁をいたしましたが、計画の白紙撤回という発言はなく、学校が小規模という理由で学校をなくさないでほしい、あるいは地域から学校をなくさないでほしいということから、計画を取りやめてほしいという意見はありました。というもので、答えが拙速で説明不足であったと思っております。

 

○横田委員

私の聞き方も悪かったのかもしれませんけれども、確かにもちろん賛成反対があるわけですから、この地域から学校をなくしてほしくないという意見もあったと思います。ただ、全市的にこの配置計画を白紙撤回しなさいという意見はあったのかという、聞き方だったのですけれども、その辺の回答を確認させていただきました。

 

◎国旗・国歌の掲揚・斉唱について

中学校の卒業式が15日、予算特別委員会でもお聞きをいたしましたが、改めて中学校の国旗・国歌の掲揚・斉唱の状況についてお知らせください。

 

○(学教)板橋主幹

中学校の卒業式における国旗・国歌の実施状況につきましてですが、国旗・国歌ともに全校実施でございます。

 

○横田委員

これから小学校があるわけで、この中学校の状況というのは小学校にずいぶん影響があるかと思いますが、100パーセントということです。報道したのを調べて100ということでしたが、その中身については確認されていますか。

 

○(学教)指導室長

2日前ということで、実は各校長から、それぞれの学校の状況について詳しくお話を伺わなければならないものと受け止めております。ただ、現状では速報ということで、各学校での実施ということでの報告を受けているところであります。なお、従前からもそうでありますが、実施に向けて校長先生方と話合いを重ねてまいりました。その中で1歩でも半歩でも前進させたいということで返事をいただきながら、話をいただきながら進めてまいった経過がありました。今回、実施されました後につきましても、校長の話の中には、さらに前進しなければならないという考えをお話しいただいている校長もいらっしゃいます。

 

○横田委員

私も1校しか行けなかったのですが、ある学校を見させていただきました。国旗も床ですけれども掲揚してありましたし、国歌も来賓と保護者も一部は斉唱しました。生徒は立っておられましたけれども、ほとんど歌っていなかったようであります。そういったことも含めて、これからもまた、議論していきたいと思いますが、一つ非常に印象に残ったのが、今議会といいましょうか、前から議会でも、道徳の話がずいぶんされておりますが、担任の先生に引率されて入場してきた生徒が学生服のボタンを全部外して式典ですよ何人もいました。どうして先生がそのボタンかけなさいだとか、それを言えないのかなと思いながら見ておりました。そして、着席しました。着席しても、今度、校長の式辞、あるいは教育委員のお話がある中でも、非常に私語が多い。後ろを向いて、何人かですよ、私が見たところでは男子の四、五人でしたが、私語をして後ろを向いて話していた。先生方はそばにいるけれども、だれも注意をなさらない。卒業式という式典の最中ですので、気を使われたのかもしれませんけれども、どうも見ていて、私だけでなく来賓の方々がたくさんおられましたけれども、非常に違和感を覚えたところであります。どうかひとつ小学校の卒業式あるいは小中学校の入学式が、厳正に粛々としっかりと行われるように指導を強めていただきたいと思います。

 

○教育長

中学校での卒業式の日の入場の様子あるいは私語の問題でお答えいたします。中学校では15日、14校全校で国歌が行われたということについては本当によかったと思いますが、まだ儀式ということについての認識が不足している、その点について指導を深めていかなくてはいけない。例えば子どもを送り出すときに、家庭で服装はどうかといったようなことも保護者に見ていただきたいと思います。もちろん、先生方から入場の際の注意も必要だと思います。そういうところも含めて全体の儀式ということの在り方を含めて、もう一度指導を深めてまいりたいと思います。