平成16年第2回定例会総務常任委員会〜平成16621

 

○横田委員

それでは、2点ほどお聞きいたします。

 

◎地域防災計画について

防災の方に確認いたしますのは、今日これから台風が来るということですけれども、私が議員になったとき、平成11年にも防災に関して質問したのですが、その間5年ほど大きな災害もなくて安心していました。ただ、忘れたころにやってくるというものですから、もう一度確認の意味で質問させていただきますが、小樽市地域防災計画という立派な計画がございます。これを市民がどの程度知っているのかという問題があると思うのですが、市民へのこの防災計画の周知をどんなふうにやっておられるのか。

 

○(総務)高野主幹

地域防災計画につきましては、おおむね小樽市行政サイドから、災害に遭った場合にどのようなことをするかということを主体に書いてあります。一部市民に関する自治防災とかいろいろありますが、そういう部分でありまして、地域防災計画全体を市民に周知する部分については若干必要ないかなと。ただ、小樽市が災害に遭ったときどのような行動をとるかとか、あるいは市民の方にとってどのような行動をとっていただきたいかにつきましては、周知する必要があると思っています。小樽市の場合につきましては、FMおたるで毎月最終金曜日、それから小樽市のホームページとしましては、小樽市の希望で防災ガイドというものを載せています。それから出前講座、さらに、ここ3年ですけれども、小樽市の広報につきまして、記事の大小というのはあるのですが、平成14年度には土砂災害について、それから平成15年度につきましては津波について、それから直接防災といえるかどうかわかりませんけれども、今度の7月1日には水上バイクとマリンレジャーの事故防止等についてということで、ある程度ターゲットを絞りながら掲載させていただいていますというか、啓もうさせていただいています。

 

○横田委員

膨大な計画ですので、これを全部は当然なかなか難しいでしょうけれども、今言われたように、市民が災害に遭ったときに何をすべきなのか、あるいは小樽市がどういうことをしてくれるのかという部分はお知らせしていただきたいと。今言ったような媒体を使っているとのことですので。まだまだ足りないのではないかという気はしますけれども。それで、今お話もちょっとありましたが、FMおたるを使って各種情報を配信していくという話ですが、FMおたるは、出力が10ワットですから、あまり大きくないので、聞こえない箇所がたくさんあると思いますが、FMおたるを聴取できない地区に対する何か対策などというものはありますか。

 

○(総務)高野主幹

災害に当たりましてFMおたるを活用する、あるいは先ほどの広報は別としまして、災害に当たってどのような住民周知をするかということで、私どものところではFMおたるを重点的に使いたいと思っております。ただし、今言われますように、蘭島とか銭函とかはなかなか難聴ということで、難聴より電波が届かないという可能性があるのです。そういう状況なものですから、小樽市の地域防災計画としましては、消防署のサイレンあるいは消防署の広報車、それから消防団による個別訪問、あるいは警察の方では駐在所、交番などの人が巡回するということであります。

 

○横田委員

11年に質問したときにも言ったのですが、アマチュア無線を利用して、阪神大震災などのときもそうですけれども、けっこういろいろな情報が伝達されたという話も聞きます。私もアマチュア無線をやっているのですが、周波数などにもよりますけれども、ちょっとしたアンテナを上げれば市内はカバーできるのです。そんなこともアマチュア無線クラブと連携をとりながら、災害のときには応援を願うだとか、そういったことも必要なのかなと思います。

 

◎災害弱者について

次に、災害弱者といいましょうか、独居の老人だとか、あるいは身障者、体が悪い方、病弱な方、こういった方々を災害に当たって、いち早く救護しなければならないわけなのですが、これは消防とも関係があるのかもしれませんが、そういった情報といいましょうか、データベースというのでしょうか、防災サイドではこういったものはでき上がっているのですか。

 

○(総務)高野主幹

災害弱者の件でございますけれども、小樽市地域防災計画では、福祉部あるいは消防本部で災害弱者の実態を把握することということでうたっております。ただ、消防あるいは福祉部の方で押さえている部分につきまして、プライバシーとかの部分がありまして、なかなか情報のすり合せをして一つのデータにするのは難しいという話があります。それで、今年、北見の方で大雪が降りまして、災害弱者に対する対応が非常に遅れたという話もありましたので、1月末に、福祉部と消防と防災サイドで会議を持ちまして、どのようなことがいいのかということで話合いをしました結果、よそのまちの事例の中に、民生委員が独居老人とか災害弱者のそれぞれの実態を把握する調査が毎年5月1日付けで行われるという話がありましたので、私どもで福祉部に話合いの中でお願いしまして、今年の5月1日の実態調査の中で、災害が起きたときに、対象になられる方のデータを使って市サイドは安否確認をしていいかということの承諾をもらう、もらえないということを確認しまして、それを今集めているのだと。6月末に集まりまして、その後、福祉部で8月なり9月ということで、その間に一つのデータにまとめて共有できるようにしたいということで、今進めております。

 

○横田委員

今お話の中にありましたけれども、道東の北見の大雪のときには、その種のデータが非常に役立ったという話を聞いております。プライバシーの関係等々もあるという話ですけれども、いち早くつくらなければならないので難しいところなのでしょうけれども、ひとつなるべく早くしっかりした元になるものをつくっていただいて、各所で利用できるようにしておいていただきたいと思います。それから小樽の場合ではないですけれども大きな災害があった場合常に問題点・反省点として出ることに指揮・命令系統あるいは情報の伝達の方法だとかがまずかったということが常に問題になります。阪神大震災のときは典型ですが、政府も、大阪があれだけひどい被害に遭っているというのがわかったのは相当後だったのです。それから、自衛隊の派遣等々なども非常に遅れたと、国レベルでそういう状況でした。自治体レベルでそういうことがあってはまた大変なことなのですがシステムとしては防災計画ができているのでしょうからいいのですが、果たして本番になったときに使えるのかという部分なのです。この中に各部の災害時にこういう役割をするのだ、ああいう役割をするのだというのが出ていますが、皆さん、私はわかっていると言われる方は、どのぐらいおられますか。震度4の地震で、自主参集して、ここに来たときに何をするかというのをわかっておられる方は、ちょっと挙手していただきたいと思います。

 

○(総務)高野主幹

皆さん手を挙げられるかどうかというのは別としまして、9月26日に震度4の地震が2回ありました。それで、議員が思われるというか、若干そういう部分の要素もないわけではないということで、防災担当の方で参集状況等を、地震のあった後、各部に問い合せをかけております。その中で、やはり1次招集ということで100人ちょっとの方が見えられております。その場合に、それでは大丈夫かということがありましたので、庶務担当課長会議の中で再度防災計画について見直していただきたいと、勉強していただきたいという話をさせていただいたという経緯はありますので、相当数は理解されていると期待するのですが。

 

○横田委員

了解です。皆さん方をあまり責めない。たぶん議員の皆さんも部屋に置いてあるのだけれども、これ皆さんあまりよく見られてないのかなと思います。本当にいつ何があるかは、台風はいろいろな情報があるから、ああ来るのかなという気しますけれども、地震などは予知がまだまだできませんので、いつあってもいいようにしていただきたい。

 

◎災害時の参集訓練について

この項の最後にしますが、今、いみじくも主幹が言われたように、震度4で自主参集したらこうなると、第2次非常態勢ですか、やはりなりますよね。そういった参集というのか、役所へ出てくる訓練がなされているのかと。阪神大震災のときは電話はだめだったですし、それから主要道路もだめだった。ご存じのように高速道路もだめだった。そうすると、自転車か歩いてくるかということになるかと思いますが、深夜あるいは未明に何かがあったという想定で、参集の訓練はしたことはないでしょう、聞いたことありませんが。

 

○(総務)高野主幹

過去に職員、管理職、あるいは周辺の2キロ以内の方、時間帯というのは別にしまして、参集訓練はしております。それから、私どもで今年の3月につきましては、避難所の開設者ということで、60数人の管理職がいますけれども、やはりそういう災害があったときに行けるように、かぎをあけられるようにということで、今年の春休みにも訓練はさせていただいております。ただ、訓練は毎年たくさんやるのではないので申しわけないのですが、その年度によってテーマを持ちながらやらせていただいているのが現状です。

 

○横田委員

訓練しすぎて、しすぎるということはないと思いますし、数多い訓練がやはり本番のときに生かされるのではないかと思います。深夜・未明ですと時間外の関係もあるでしょうから、なかなかいかないのかもしれませんけれども、その辺も考えながら、1回大々的にやっていただくのもいいかなと思います。よろしくお願いします。防災に関しては、この程度で。

 

◎選挙ポスターの掲示について

次に、教育委員会にお聞きしたいと思います。ある小学生の親から、7月11日に執行される選挙の候補者のポスターが職員室に張ってある、これは果たしていいのでしょうかという質問を私が受けました。今日、それを聞いてみるということで返事しましたので、まず選管の方から、職員室、もちろん中に向けてですけれども、候補者のポスターが2枚張ってある、これは特に問題があるのか、ないのかをお聞きします。

 

○選挙管理委員会事務局次長

ただいまご質問のポスターにつきましてでございますけれども、ポスターの場合につきましては、記載の内容ですとか、掲示の態様ですとかを見なければ判断がつかないわけでございますけれども、私ども、その当該ポスターにつきまして内容を承知してございませんので、一般論としてお答えをしたいと思います。集会告知用のポスターでないということでありますと、この参議院選挙に係ります公職の候補者等の政治活動のために使用される当該候補者等の氏名が記載されたポスターにつきましては、任期満了前6か月以内ということになってございますので、現在、掲示は禁止期間になっているわけでございます。ですから、一般の街頭には掲示ができないという状況でございます。なお、一般公衆の出入りをすることのない場所の掲示につきましては、内部的な行為と考えられるものでございます。

 

○横田委員

選挙が特定されている、そして6か月以内と。今のお話ですと、内部向けですから問題ないということですが、教育委員会の見解はどうですか。

 

○(教育)総務管理課長

学校の中にあるポスターの件でございますけれども、ほとんどの学校の組合の掲示板というのは職員室に置かれているのだろうと思うのです。それ以外のところはいろいろな問題があって置けないということになろうかと思います。そういう意味で、先ほど選挙管理委員会の方から言われた一般公衆が自由に出入りできない場合での内部的行為、組合活動の行為ということで、これはやむをえないというか、不当な行為ではないのではないかということです。

 

○横田委員

私が先に選挙管理委員会に聞いたのは、公的な問題はないということなのかもしれません。ただ、学校という公の施設でありますし、それから当然公務員です。公務員の皆さんはその職になったときに、たぶん宣誓をされているかと思います。不偏不党かつ公平・中立ということでありますが、教職員組合の方々が特定の候補を推薦されるのは、我々が文句を言うことでもありませんし、全くいいのですけれども、職員室は子どもも出入りしますし、保護者も出入りします。公衆だという話で出入りはしないのでしょうけれども、いろいろな方が出入りすることは、全く同志だけが集まる場所ではないのかなという気がいたします。現に親がいいのかという疑義を感じているわけです。これに対して、私は今日聞いて何と説明するか、これから考えますけれども、いや、いいのだよということではないのではと思うのです。こういう例が私が相談を受けた学校以外にあるのかどうか、その辺は調査なさっていますか。

 

○(教育)総務管理課長

以前の情報でございますけれども、一般市民の方から、ある中学校か小学校の職員室にそういうものが張られているのはいいのですかという話が、選挙管理委員会に問い合せがあったというふうには聞いてございます。

 

○横田委員

あったのでしょうけれども、それでそのときはどう処理したのですか。

 

○(教育)総務管理課長

そのときも、基本的には一般公衆が自由に出入りできない場合で内部的行為、要するに組合活動の掲示板ということで、不法ではないのではないかということで処理したと聞いております。

 

○横田委員

現在で、何校が職員室にそういった掲示をしているだとか、聞いたことはないですか。

 

○(教育)総務管理課長

実際に今何校、そういう予定候補者の写真が張ってあるかということについては、調べてございませんのでわかりません。

 

○横田委員

時間ですのでやめますけれども、教育委員会として調べなければならないのかなと私は思いますし、先ほども言いましたように、特定のイデオロギーを持っている方のそういったポスターなりを職員室に張る、子どもも出入りする、親も出入りする、あるいは業者の方も出入りすると。今、課長からありましたように、市民からもそういうふうなご質問や疑義もあるようですから、その辺は教育委員会としてしっかりとした対応をなされた方が私はよろしいと思いますけれども、教育長いかがでしょうか。

 

○教育長

実情の把握がなされていなかったということもありますし、実情を早速調査いたしまして、改めて選挙管理委員会に相談してまいります。

 

○横田委員

終わります。