平成16年第3回定例会総務常任委員会〜平成161215

 

    横田委員

 

◎高校の生徒数について

教育委員会に、所管は義務教育なのでしょうけれども、高校の問題について聞きます。

少子化で、今、盛んに小学校の関係をやっていますが、高校について、公立、私立に分けてもらってけっこうですが、過去3年ぐらいの入学者数の状況をお知らせください。

 

○(教育)学校教育課長

高校の公立と私立に分けてという形でございますけれども、人数といいますか、定員に対して何パーセント入ったかという形で答えさせていただいてよろしいでしょうか。

公立高校の普通科については、3年間100パーセントでございます。それから、職業科につきましては、一部の学校でちょっと100パーセントを切って、94とか96パーセントでございますけれども、ほぼ100パーセントの状況になっています。ただ、私立高校におきましては、過去3年間と言われましたけれども、私立3校で平成14年度は、1年生の入学定員に対してですけれども85パーセント、それから、15年度は62パーセント、16年度は50パーセントという形になってございます。

 

○横田委員

パーセンテージはちょっとわからないのですけれども、数はだんだん減っているということですか。公立100パーセントといいますのは定員も減っているのかもしれませんし、ご存じのように来年は間口もちょっと減るようですけれども、総体的な数としては当然でしょうけれども、高校も減っているという認識でよろしいですか。

 

○(教育)学校教育課長

数は幾つかの話をしますと、普通高校については先ほど言いましたように、16年度は定員600名に対して600名入ってきてございます。それから、職業科についてはちょっとまとめてはございませんけれども、先ほど言いましたように入学の定員はありますけれども、そこに入ってくる子どもがちょっと少なくなってきているという状況であります。特に少ないのは、学校名はちょっと言いづらいのですけれども、平成15年度ですと180名の定員のところ170名しか入っていない学校もあるという形でございますし、16年度は180名に対して172名という形で、先ほど言いましたように94パーセントと96パーセントという数字になってございます。

それから、私立につきましては、平成14年度は770名の定員のところを653名という形でございます。それから、平成15年度は730名に対して451名、それから平成16年度は730名に対して364名という形になってございます。

 

○横田委員

そうすると、公立の普通科はだいたい600名の定員を割らない。職業科はおおむね100パーセントと。今のお話ですと私立が定員の半分ぐらいの状況になっているというようなことだと思いますが、私学3校の充足率というのでしょうか、定員に対する充足率ですが、3校に分けては出ていますか、教えていただけますか。過去5年ほどどうですか。

 

○(教育)学校教育課長

私学ですので、校名を出すのはちょっと差し控えたいということで、先ほどまとめて答えさせていただいたのですけれども、今回もそういう形で、過去3年間のという形でよろしいでしょうか。

 

○横田委員

A、B、Cで言ってください。

 

○(教育)学校教育課長

平成14年度は、充足率からいきますと86パーセントです。それから、15年度は72.8パーセントです。それから、16年度は59パーセントとなっています。

 

○横田委員

学校別は出ないのですか。A、B、Cでいいです。いろはでもいいし。

 

○(教育)学校教育課長

それでは、A、B、Cで申し上げますと、定員と充足率の関係。

 

○横田委員

充足率でいいです。

 

○(教育)学校教育課長

まず、A高校ですけれども、14年度は充足率は62パーセント、それから15年度は46.6パーセント、16年度は36.6パーセントになっています。それから、B高校につきましては、14年度は充足率は109パーセント、それから15年度については99パーセント、16年度については82.7パーセントです。それから、C高校につきましては、平成14年度は84.9パーセント、それから15年度は69パーセント、16年度は55.8パーセントというふうになってございます。

 

○横田委員

今、校名を出せないと、民間ということを配慮されたのだと思いますが、16年度は、B校を除くと3割ちょっとという充足率の学校と、それから約半分という学校です。当然義務教育を終え、中学校から高校へ入るということを観点に入れれば、小樽市としても非常に重大なことだと思うのですが、この今の私学の現況、特にA、C校2校の現況、今後どういうふうになっていくのかという何か教育委員会として考えがあれば、ちょっと聞かせていただきたいのですが。

 

○(教育)学校教育課長

ここ数年の私学の現状といいますか、先ほど申し述べましたけれども、たいへん厳しいものがあるというふうに思ってございます。ですから、これは少子化により、だんだん中学校の卒業者が減ってくるという形で、公立高校もその例に漏れず間口の減という形ではありますので、そういう流れが私立高校にも来ているというふうには考えております。

ただ、それぞれの高校におきまして、特色ある高校といいますか、教育といいますか、そういうものを打ち出してやってございますので、教育委員会としては、そういったものを見守って、ある程度サポートできるものについてはサポートしていきたいというふうな考え方を持ってございます。ですから、そういった特色あるものを打ち出してもらって、少しでも多くの生徒に学校に来ていただいて、学校が活性化されることを望んでいるというのが現状でございます。

 

○横田委員

おっしゃることはじゅうぶんわかるのです。ただ、少子化で子ども自体が小樽市内で減っている。それでは、小樽市以外、札幌市あるいは後志管内から呼ぶのかという話になるわけですが、現状でわかれば、私学3校の小樽市以外からの通学生の数などは出ているのでしょうか。

 

○(教育)学校教育課長

先ほどのA校、B校、C校という形で答えさせていただきますと。

 

○横田委員

16年度でいいです。

 

○(教育)学校教育課長

A校については市外の割合が32.6パーセント、それからB校については44パーセント、C校につきましては77パーセントという形で、平均すると49.6パーセントの市外からの割合という形になってございます。

 

○横田委員

 

◎私学の再編について

平均すると、半分が市外の通学生ということです。特にC校については、7割以上8割近くが市外の方。これは我々も市民の声として、あるいはいろいろ教育関係者との話の中で、細かい数字は出ていませんけれども、聞いているところです。中には、私学助成を小樽市でしているわけですけれども、小樽市以外の子どもたちのためにと言ったら変ですけれども、本来は運営のために私学助成しているわけですから、それはいいのですけれども、市外の生徒のために使われているかの言い方をする方がおります。実際そういう考え方になる人もおられるのかなと思いますが、今、学校教育課長は個性を発揮していろいろ呼んで頑張ってもらうのだと、行政も応援するということですけれども、このまま少子化が進んでいく状況では、B校はいいとしまして、A校、C校、二つとも共倒れになってしまっては、これは大変なことです。ただ、何度も言うようですけれども、私立の学校ですから、行政がさあどうしろ、くっつけ、何とかしろという話にはならないのかもしれませんけれども、私学の再編という観点から、何とか教育委員会も一緒になって、その辺の今後の展望というのでしょうか、一生懸命何とかしていかなければならないのではないかと私は思うのです。いきなり再編という話にはならないでしょうけれども、何かこの私学について、教育委員会がこの小学校の適配とも関連しまして考えていることなどがありましたら、教えていただきたいと思います。

 

○(教育)学校教育課長

私学の再編ということでありますけれども、確かに私学の関係ですので、私たちの行政がどうのこうのという話にはならないとは思いますけれども、ただ、今、公立高校の間口の減に伴って、小樽市内の公立高校の在り方というのはある程度考えていかなければならないだろうというふうには思ってございます。ですから、そういった今の後志第1学区という高校の学区は昔9学区があったのですけれども、そこのときにそういった第1学区の在り方を考える検討会みたいなものを立ち上げてございました。今回、後志が1学区になったことから、小樽市内のそういった高校の検討会で、小樽市内の高校がどうあるべきかという形でやはり考えていかなければならない部分というのは出てくると思います。ですから、そういう中で私学についてもあまり口を入れてといいますか、声をかけても迷惑な部分もあるかもしれませんけれども、そういう中で研究できれば、私どもの方でそういったものを含めて研究をしてみたいというふうには考えてございます。

 

○横田委員

それは検討会をつくるということですか。つくると予定しているということですか。

 

○(教育)学校教育課長

まだ部内の検討を重ねてございませんけれども、そういった形で前、後志の第1学区のときにありましたので、それはまだ生きてございますので、それらを活用する形か、今言ったような小樽市内だけにするかということでちょっと部内で検討して、そういったものを立ち上げながらやっていかざるをえないだろうというふうに考えてございます。

 

○横田委員

ぜひその後志第1学区なのか全区なのかあるいは小樽市だけになるのかにしても高校までを視野に入れてしっかりと協議していただきたいと思うのです。これは冒頭言いましたように、義務教育に関するいろいろな指導とか助言が本来の市教委の学校教育の仕事なのでしょうけれども、やはり小樽市の教育委員会ですから、小樽市全体の、あるいは大学までも含めた小樽市の教育はこうしなければならないのだということは、これは本当に責務の中にあると思いますので、その辺を全体像を見渡して、今言ったような高校、大学までも含めた小樽の教育を教育長はどういうふうにこれからしていこうとされているのか、ちょっとお考えがあれば聞きたいと思います。

 

○教育長

委員もご承知のように、今日、高校で言いますと、私立、公立合わせまして全員に近い状態で推移しているというふうに私ども承知してございます。しかしながら、先ほど学校教育課長からも答弁しましたように、残念ながら私立の3校につきましては、それぞれユニークな取組で頑張っているところではありますが、少子化の傾向も相まって定数割れの状態が推移しているような状況にございます。教育委員会といたしましては、義務教育である小中学校合わせて9年間で学んだ基礎・基本の上に乗って、高等学校教育におきましてはそれらをさらに発展させる、また子どもたちの夢をかなえる、夢を持たせるような、そういう自己実現に向けて、さらには人格形成の場の延長として、子ども、保護者ともに安心して小学校、中学校、高等学校さらには大学教育が受けられるよう、教育関係者はもとより多くの方々と広く話合いを持って、先日私の方から話しましたように、良好な教育環境の下でよりよい教育を受けさせたいという、そういう視点に立ちましてその方策を、高校で言いますと公立、私立とともに探ってまいりたいと思います。

今、小樽には私立の校長と公立の校長との集まりが年二、三度ございます。そこには中学校の教頭も集まって、進路の指導でありますとか、そういうのも計画的にやっているということでございますので、その場におきましても公立、私立を問わず、今回のお話などを出してまいりたいというふうに考えてございますし、短大、さらには大学におきましては、中学校、小学校教育の中でそれぞれ学生を子どもたちの中に入れまして、学生の力をかりて子どもたちの活力とか、そういう学びの場もつくってございますので、それにかかわる指導者も当然大学にはございますので、そういう場でも小樽の教育を、小・中・高・大につながるような、そういう話合いはこれからもしてまいりたいというふうに思っているところでございます。

 

○横田委員

わかりました。公立の間口が少なくなるという話になると、市それから議会、教育委員会全部挙げてこの要請・陳情に行くわけですけれども、私学の場合はあまりそういう話にならない。定員割れになっていても大変だという話にならない。これは今の話しのように、民間だから我々がどうこうということなのかもしれませんけれども、そうではなくてやはり教育委員会の方でリーダーシップをとって、いろいろな話合いから始まって、これからさあどうするのだという将来性を見極めていくのが、極めて大事なことだと思いますので、その辺をお願いいたします。

 

◎適正配置の地域説明会について

一言だけ教育委員会に苦言を呈させていただくといいましょうか今回の小学校の適正配置で説明会が行われてその後の議会でいろいろ議論がございました。私は細かい具体的なことは、学校適配の委員ですからそちらの方で議論させていただこうと思いますが、昨日の教育委員会のいろいろな対応も聞かせてもらっておりました。それから、私は残念ながら出席できませんでしたけれども、説明会での教育委員会の内容も出た議員に後で聞いております。

私が思うには、こんなことを言ったら失礼かもしれませんけれども、もう少ししっかりとこの小学校の適正配置をなぜやるのだと、こういうことだからやるのだということを、もっともっと住民の皆さんにしっかりと説明していただきたい。そうでなければ、答弁が悪かったということで何なのだという、私たちでこの適配計画を遅らせているような結果になってしまわないのかということです。これからも説明会があると思いますので、それから議会での答弁もあると思いますので、それこそ教育長は例えば説明会に立てば雨あらしのような質問という、比ゆをしていましたけれども、泥もかぶるでしょうし、石も飛んでくるでしょうけれども、教育委員会ご自分たちでしっかり練って決めた計画なのですから、それをき然とした態度で伝えていただいて、ご理解をいただく、そういうふうにしていただきたいと思いますので、しっかりとお願いしたいと思います。

 

○教育長

今の横田委員の思いを厳粛に受け止めます。勉強して、職員一同いろいろと市民に伝えてまいりたいというふうに考えてございます。ありがとうございます。