平成19年第3回定例会総務常任委員会〜平成19年9月21日

 

○横田委員

◎市税滞納者の入札参加資格登録について

報告にありました収納率の向上に滞納者に対する行政サービス制限の検討となっています。平成18年度から入札参加資格登録を市税滞納者には制限する、資格を与えないというふうなことなのですけれども、そんな業者というか、そんな人がいるのですか。

 

○(財政)契約管財課長

平成18年度から市税8税目に対して滞納がある方については登録を認めませんという形でありまして、実際私ども登録された方しか受付をしておりませんので、実際にどうかというのは話でしか聞いておりませんけれども、私の知っている限りでは、やはり数社ほどそういう関係で登録ができないという方がいたというふうに記憶しております。

 

○横田委員

それで、要するに税金を払えば当然資格を与えるということですけれども、効果はあったのですか。幾らか納入したのですか。

 

○(財政)納税課長

その入札資格登録期間内に納付相談があったものとして、やはり滞納があるということで出せませんということでは何社か相談がありまして、約800万円の収納がありました。ただ、納付期限を過ぎているものを、年度内には払ったのかはわかりませんけれども、それがきっかけで滞納額を早めに払っていただいたのではないかとは思っております。

 

○横田委員

800万円ですね。わかりました。

 

◎あゆみの通信欄未記入について

教育委員会に、通知表のあゆみの未記載についてお尋ねします。

今年の2月初めですか、北海道新聞や読売新聞に、大きく小樽市の小学校での通知表の通信欄が空白のところが

何校かある。1校については30年間記載していなかったという記事が載りまして、我が党の小前議員がこれを専門に、それからほかの委員も何回か質問をさせてもらっていました。これも2月末ぐらいの北海道新聞の夕刊ですけれども、こういうふうに書いています。「学年末を控え、担任の先生は、1年間の子供の成長を思い浮かべながら、通信欄にペンを走らせてほしい」という意見が出ました。そして、結果的には、3学期は小樽市内の全校で記載があったという報告も受けましたし、我が党としては非常に喜ばしいことだと思っておりました。しかし、聞くところによりますと、この1学期の通知表の通信欄に、残念ながらまたもや書かない学校があったということは事実ですか。

 

○(教育)指導室主幹

通知表の通信欄の記入につきまして、市内全校において記入が見られたところでございますが、最上小学校の4年生だけが1学期に通信欄の記入がございませんでした。これは5月の職員会議において校長から1年に1回は記入するようにとの発言があったため、4年生の担任は2学期に記入しようと考え、1学期は記入せず、その旨を学級通信で保護者に知らせたと報告を受けております。これまでの通信欄への記入についての議論や経過などを知っているであろう校長からの発言とは考えられないものであり、校長に対して強く繰り返し指導をしているところでございます。

 

○横田委員

その教員の名前を聞かせていただけないですか。

 

○(教育)指導室主幹

個人名につきましては、ここで言いますと公開されるということもございますので、控えさせていただきたいというふうに思います。

 

○横田委員

当然公務員でありますし、自分の意思で書かれなかったのだと思います、1人ということですから。確信的な思いだったと思いますので、私は公務員が公務上そういった意識を持ってやられたことであれば、堂々と名前を言われてもいいと思いますが、どうですか。

 

○(教育)指導室長

このたびの4年生の担任が書かなかったということにつきましては、校長が年間で1回は書こうということに従って、1学期は書かないで2学期に書こうとやったことであって、4年生の担任が自分の意思で1学期は書かないで2学期、年に1回書こうということではなく、特に校長の指示に従ったという感覚でとらえておりますので、ちょっと名前については控えさせていただければと思います。

 

○横田委員

名前はいいでしょう。ただ、今言われたように、学校の最高責任者である校長が、またそういうことをされた。そして、それにその教員も従ったということは、なぜなのかという気がしてなりません。今まで大きな議論もあったし、新聞でも投書で載った。そしてやっと書くようになった。それなのに1学期に通信欄には書かないで2学期に書こうとした、1学期の通信欄に書かなかった理由はおっしゃっていますか。その年1回はわかりましたけれども、面倒くさいから書かなかったのかどうか、何か理由があるという気がしますけれども、その辺についてはいかがですか。

 

○(教育)指導室長

校長を通して、どうして4年生の担任が記入しなかったかということを尋ねましたけれども、担任の方では、日常的に子供たちに学校生活の様子について話しているので、子供たちの口を通して保護者に伝えて、子供たちから聞いてもらいたい、そういう旨を学級通信に書いて保護者に渡したと伺っております。

 

○横田委員

前々からの書かなかった理由も、今言われたようなことだったと思います。対話があるから必要はないのだという意見で書かなかった。しかし、反面、保護者の側から見ると、こういうふうに書いています。ずっと保護者会等で書いてほしいと担任に主張したが、聞き入れてもらえなかった。これは保護者との対話がないのではないのか、はっきり言って。ですから、学級通信で書かれたということですけれども、学級通信は個々の子供たちに渡るものではありませんし、個々の子供たちの内容にわたるものでもありません。結果としてそういう流れができて、学級通信を見て喜んでいる子供もいると思います。教員の一番の仕事は子供たちのためになるような教育をする。これは我々もずっと聞いておりますし、私もそう思っています。書かないことが、決して私は子供のためになるとは思いません。書いてあげた方が子供たちのためになるというふうに信じていますので、今後とも保護者あるいは校長もしっかりと御指導いただければと思います。最後に教育長に考えを聞かせていただいて、この件は終わります。

 

○(教育)指導室長

委員の御指摘のとおり、通信欄というのは数字、記号で表すことのできない学校での子供の頑張りとか、よさ、成長の跡など節目節目で保護者や子供に伝え、認め、励まし、意欲を高める上で大変教育的効果があると思います。通知表は各学校で作成し、発行されるものであるからこそ、教員の教育愛とか情熱、これが問われる問題であると受け止めております。

学校改善は校長のやり抜こうとする情熱と意思から始まるものと考えております。これがなければ何も始まりません。保護者も地域の方々も、みんなこれを見ているのではないかと思います。課題から逃げず、誠意を持って事に当たっていくのが極めて大切だと考えておりますので、これから校長会と一体となって改善に努めてまいりたいと思っております。

 

○教育長

横田委員の御質問にお答えいたします。

学校教育というのは、子供と保護者と教員の人間関係で成り立っているものだと思います。今、盛んに言われておりますように、保護者から無理難題を学校に要求してくることもありますが、このあゆみについては、決して私は無理な要求ではないというふうに認識しております。そういう面で、親の思いも十分聞きながら、豊かな人間づくりのためには、子供の意見、親の意見を聞きながら、優しい言葉がけ、さらには優しいコメント等を入れていくのが、私は何よりも必要なことかというふうに考えてございますので、校長会を通じて十分指導してまいりたいと考えます。

 

○横田委員

ぜひお願いいたします。また引用で恐縮ですけれども、新聞にはこう書いています。『「記録に残るので、うかつなことは書けない」という教員もいた。通信欄の空白の向こう側に、父母と正面から向き合うことにしり込みする教員の姿が浮かぶ。』と、こういうことになると思いますので、どうか子供たちをしっかり見据えた教育をお願

いしたいと思います。この件は終わります。

 

◎職員会議の傍聴について

最後に確認させていただきたいのですが、以前に職員会議議事録を情報公開条例に基づき見せていただいて、それに基づいて質問したことがありました。いろいろ精査、研究させていただいておりますので、後日また違う形でそれを述べますけれども、以前に指摘したことは、だれが発言したかというのを黒塗りしていたことなのですけれども、今度はだれが発言したかが一切書いてない様式になりました。名前が書いていないのです。そういう指摘を

したから、書かなくなったのか、それは読まなければわかりませんけれども、これは何回も繰り返しますけれども、公務員の公式な会議ですので、議事録として成り立たないのではないか、名前を書いていなければ、だれの発言かわからない、その辺も含めて次回に話したいと思います。

うちの地域の民生・児童委員から学校で職員会議の傍聴はできるのだろうかと聞かれました。これについての見解をお聞きします。

 

○教育部川田次長

職員会議というのはあくまでも教職員のための会議ということで、学校運営を円滑に進めていくための会議というふうに承知してございますので、前回の議会でもそういった質問がございましたけれども、これは傍聴という形では教育委員会としては認めておりませんし、学校側もたぶんそういった要求については、公開はしていないと思います。

 

○教育長

今盛んに開かれた学校ということを言われておりますが、まず学校の機能をきちんと発揮してもらうためには、学校の職員間できちんとした意見を構築することが大事だというように考えてございますので、今の段階では、まず学校サイドとして教職員が一つの思いになるような努力をいただいているところでございますので、開かれた学校とは決して矛盾しないと思うのですが、今の段階では公開するという考え方は、それぞれの校長もお持ちでないし、私どももそういう考えで見守ってございます。

 

○横田委員

わかりました。