平成21102日 総務常任委員会

 

○横田委員

◎学校のインターネットの回線整備について

昨日まで予算特別委員会でも質問しましたが、重ねてお尋ねをいたしますが、小中学校のコンピュータのインターネットの回線の話ですが、回線スピードが遅いということで、教育委員会も同様ということでありました。それでネットワークの関係で稲穂小学校のサーバーを経由しているというお話もお聞きしました。当初は、有害サイトを閲覧できないようにフィルタリングするためという理由だったそうですが、それをやるとさらに遅くなるので、今はしていないという答弁でしたが、この稲穂小学校のサーバーのランニングコストは、幾らぐらいなのでしょうか。

 

○(教育)総務管理課長

稲穂小学校のサーバーに関する経費でございますけれども、まず機器のリース料として6年のリース契約でありして、リース料は月額約4万8,000 円程度。それから、設備の保守委託料といたしまして、不調があったときに随時点検に行くとか、それから不具合がなくても毎月点検報告をきちんとした上で出すと、そういったような契約であり、その保守料は月額5万2,000 円でございますので、合わせて月額約10 万円が稲穂小学校のサーバーにかかっているというふうに御理解いただければいいかと思います。

 

○横田委員

それで、ちょっと繰り返しの質問になりますけれども、稲穂小学校にサーバーを置いているわけですけれども、その必要性というか、どういうことをやっているのかもう一度お願いいたします。

 

○(教育)総務管理課長

まず、個別に接続するのではなくグループ化することによりまして、学校のインターネットが外部から不正アクセスの影響を受けないといったような利点が大きいものというふうに考えております。

それから、情報の共有化を図るということで、市役所の庁内LANで行っている共有ファイルのように、各学校の例えば備品台帳を共有ファイルに載せまして、それぞれの学校でそれを見ることができますので、このような学校間の情報の共有化により、余っている物品のやりとりなどが可能になっているということもございます。

それから、停電時のデータの保存の部分につきましても全部この部分でやっておりますので、ばらばらの学校でやるよりも、1か所でやるほうが効率的であるという部分もございます。

 

○横田委員

最初がどういうふうにされてそういうふうになったのか、業者といろいろ調整をされたのでしょうけれども、月10 万円のメンテナンス料で、年間120 万円ですね。今、おっしゃられた説明では市長部局で導入しているサイボウズのようなグループウエアを取り入れているということなのでしょう。それで、昨日も質問しましたが、私もインターネットで確認をしたところ、この契約金額よりさらに安い金額でサーバーの運用は可能です。例えば、レンタルサーバを借りて、レンタルサーバといいますのは大企業が運営しているサーバーですから、システムダウンやセキュリティーなど安全面も一般的なものより、さらに上回っている面もあり、しかも導入金額は、安いというような感じがいたしました。ですから、すぐ業者をどうしろということではなくて、より早く、より安全、より快適な通信環境を確保するための検討をされているのか、あるいはこれから検討しなければならないと思いますけれども、そういったところをどの部局がやるのか、そういった将来を見据えた通信環境、通信インフラの整備充実をどうするかということについて、現状どのようにお考えなのかお聞かせください。

 

○(教育)総務管理課長

私どものほうでも、今、横田委員から御指摘をいただきました点につきましては重々承知しております。それでまず、今年は御承知のとおりコンピュータをまず新しくするということ、それでもかなり早くなるのではないかというふうに思っておりますので、まずその部分やってみまして、様子を見まして、それからさらにインターネットの技術も日進月歩だということはよく存じておりますので、そのあたりにつきましてもどういうふうな形がいいのか、引き続き考えてまいりたいと思っております。

 

○横田委員

確かに、最新のウインドウズ7などOSなり、あるいはマシンの性能がよくなればもちろん速くなるでしょうけれども、通信回線が細ければ、どんなすばらしいコンピュータも、これは限度があるというのは私が言うまでもないですが、昨日ちょっと学校の状況を見せてもらったら、コンピュータ室というのがありまして、そこに富士通のノートパソコンでCPUがCeleron の2ギガバイトぐらいで、メモリが256 メガバイトぐらいの機械が10 台ありまして、LANはコンピュータ室まではたぶん有線でケーブルが来ているのでしょうけれども、黒板の上に無線LANのアンテナがあり、マシンには54Mbps ぐらいの無線カードを挿していましたので、その程度の伝送速度かなと思います。たぶんもっと減衰しているのだと思います。なぜ無線LANにしたのかはよくわかりません。教室内を移動して使うからなのかどうかはよくわからないですけれども、たぶん有線のほうがもっと速い速度を確保できるというのが一つ。それから、ルータまでは見ていませんが、より高性能のルータを使えば、もっと回線が速くなるというのは当たり前のことだと思うのですよね。具体的に学校でどのようなLANのシステムを使っているのかは、確認できませんでしたけれども。それから、昨日もちょっと言いましたが、特に光回線の場合は、個々のマシンのチューンナップをするだけでも相当違います。議会中継のために導入したサーバーは、最初に光回線につないだときに、回線の速度10Mbps 弱でしたが、チューンナップをしたら簡易測定ですからどこまで正確かはわからないですけれども、今は下りで70Mbps、上りで84Mbps になっており、そのぐらいまで飛躍的に改善するのですね。学校では、回線速度が遅い遅いと言われていますが、このようなチューンナップをやっておられるのか、その辺はどうでしょうか。

 

○(教育)総務管理課長

今のお話でございますけれども、新たに導入する予定のコンピュータにつきましては、Celeron からCore2Duo 2.5 ギガバイトないし3ギガバイトのものに改善されます。それから、周辺機器の部分で学校内の配線を一部いじる部分もございますので、その辺も抜本的な改善には至らないかもしれませんけれども、少しでも速くできるようにしてまいりたいと思っております。

また、今回の予算につきましては、パソコンの更新料でございますけれども、ネットワークその他の部分については、さらに改善の余地はあるというふうに思っておりますので、研究してまいりたいというふうに思っております。

 

○横田委員

学校におけるインターネットの回線整備にどのぐらいかかるのか、ちょっとよくわかりませんけれども、来年度の当初予算で予算措置をお願いするような格好にはなっているのですか。

 

○(教育)総務管理課長

その点につきましては先ほども申し上げましたけれども、まず今年度、パソコンの新規購入と周辺機器の部分の予算がございますので、それを導入してみまして、その後の状況を見てからさらに進めてまいりたいと思っていますので、まだ来年度に予算措置をするというところまでは至っておりません。

 

○横田委員

大事なことなので、今はつながっているから、特にお金を突っ込まなくてもいいと思うかもしれませんけれども、はりいろんな面で、昨日の話ではないけれども、本当にメールが来るまで2時間かかるというような話もありまして、これは何かトラブルなのでしょうと理解すれば、そういうふうになりますけれども、その辺を改善するための予算をしっかりと確保してください。

 

◎小中学校のホームページの更新について

最後に、昨日の予算特別委員会で秋元議員から小中学校のホームページの更新の件で御質問がありました。なかなか更新されないというお話でしたけれども、私はある中学校の教頭先生にお話を聞いたところ、教育長からもう何回も言われており、月1回の更新は必ずやっていると聞きました。だから、昨日もおっしゃっていましたけれども、教育委員会の御努力は、わかりました。ただ、秋元議員が言われていたように、更新の方法だとか、各校が共有できるような方式がいいのか、あるいは何校かをまとめて更新するほうがいいのかだとか、いろいろと議論もあるようですけれども、もうちょっとその仕組みも考えたほうがいいのかなと思います。更新の際にも当然回線の速度があれば楽だと思いますし、そういったこともあわせて教育委員会の御努力も十分評価しておりますので、ホームページの充実もあわせてお願いして終わります。