平成22615日 総務常任委員会

○横田委員

◎国旗・国歌の掲揚、斉唱の動向について

一般質問で、例の北海道教職員組合(北教組)の事件に関して、北海道教育委員会の調査の小樽市の状況を質問したのですが、本日、担当の課長がいますので、結果を教えてくれますかと言ったら、まだだめですというお話でした。もう少し我慢しますが、昨日、長田被告の判決が出まして、それから、団体としての北教組も有罪ということになりました。あわせて、小林千代美議員が辞職を表明し、国会の動きもそのようであります。そうした北教組の事件が、一躍、今年に入ってからクローズアップされてきました。

なぜ、私がこうやって言うかというと、前々から言っていることも含めて、例えば、山梨とか広島とか九州とか、そちらのほうの出来事ではなくて、現にこの小樽の教職員の皆さん方も加盟しておられる北教組でいろいろな事件が起きている。本当に小樽の状況はどうなのだというのは、市民の皆さんの知りたいところではないかということで質問しているわけです。

そういうことも含めまして二、三質問をいたしますが、国旗・国歌の掲揚、それから斉唱動向についてお伺いいたします。

私が議員になった平成11年のころは、毎回、総務常任委員会や予算特別委員会などでも聞きましたが、卒業式、入学式の状況はどうなのですかと聞くと、国旗は30パーセントぐらいの学校で、形はどうあれ、揚げていたという御答弁だったと思います。それから、国歌については全くゼロパーセントだったのです。それから10年たちまして、今は100パーセントという御答弁でした。実際に私どもも学校に見に行って、場所はともあれ、国旗はしっかり掲揚されていました。それから、国歌の斉唱も次第にしっかりやっています。

そういう意味では、学習指導要領でしっかりやってくださいと我々が主張しているとおりに幾らかずつはなってきているのは非常に評価するところでありますが、一般質問で質問した中で、今年の卒業式、入学式で、国歌斉唱のときに起立しなかった教職員がおられた学校は何校でしたか、あるいは、学校名はどうでしたかという質問に、国歌斉唱時に教職員の一部もしくは全員が起立しなかった学校は、卒業式においては13校、入学式では9校、校名もお知らせいただきました。復唱はしませんけれども、現実に起立しない教職員がいた学校がそれだけあったわけです。

教育委員会はそういうふうに把握されたわけですが、その後の学校現場に対してはどのような措置をとられたのか。例えば、道教委に、氏名まで伝わっているのかどうかも含めて、その辺の状況をお知らせください。

○(教育)指導室主幹

ただいまの委員の御質問でございますけれども、これまで、当該の学校につきましては、学校訪問等を通じまして、校長に対して、直接、子供の指導に当たる教職員が国歌斉唱時に起立するということは、社会通念上、当然のことである等について指導、周知しているところでございます。あわせて、道教委も、直接、当該の学校を訪問して、卒業式、入学式における国旗、国歌の指導が適切に行われますよう指導しているというふうに伺っております。

○横田委員

そういうことなのでしょうけれども、先般、北海道議会文教委員会で、道教委の高橋教育長が同様の質問に対して、国歌斉唱時に起立しなかった教職員については、職務命令も発令してしっかりと起立してもらうという御答弁があったように記憶しております。

我々は、形としてやってもらうだけではなくて、斉唱率あるいは国旗の掲揚率がどうこうだという単純な数値だけでなくて、本当に学校の現場でしっかりと学習指導要領を教職員がきちんと守りながら、子供たちに国旗、国歌についても正しく指導していただきたい、こういうふうに思っているわけですから、その辺を学校訪問して校長に指導ということでありますけれども、来年のことになるでしょうけれども、しっかりと指導をお願いします。

私は、卒業式、入学式は、どちらも違う小学校に行きました。卒業式のほうの小学校は、本当に子供たちも大きい声で国歌を斉唱しまして、入学式のほうはそんなに大きくはなかったですけれども、立っておりました。子供たちが座ってしまった学校というのも一部あったと聞いており、卒業式で5校、入学式で6校というふうになっています。こうした学校では国歌は正しく歌えるように指導するということをしっかりと指導なさっていたのかどうか、その辺の確認はできておりますか。

○(教育)指導室長

まず、卒業式の学校につきましては、当面、音楽の時間においては指導しておりますが、十分に歌えるというところまですべての学校が指導したかというと、十分でないところもあったというふうに伺っております。また、卒業式の事前の指導も数日前に行っているのですけれども、その辺についても不十分であったというところも中にはございました。

入学式につきましては、おおむね起立していないのが新1年生というところで、1年生への指導時間がなかなかとれないところもありました。ただ、歌っている学校も多くあるわけですから、その辺についても、今後の課題として指導・助言に努めていきたいと思っております。

○横田委員

なかなか入ってきたばかりの新1年生に校歌も含めて歌えと言うのは厳しいのかもしれませんけれども、ぜひ指導のほうを、歌唱の指導を含めてしっかりとお願いしたいと思います。

◎式の形式について

もう一点、いわゆるステージを使わないで、フロア形式で式を挙行している学校があるわけです。フロア形式で式を実施している学校は、卒業式では21校、入学式は新1年生の関係もあるのでしょうけれども、33校となっています。我々は、ステージでしっかりと厳粛な式をやっていただきたいという意見を前々から言っているわけです。当然、卒業式の後に歌を交換したり、呼びかけをやったりするのは、これはよろしいのですけれども、式は式としてしっかりとやっていただきたいというお願いをこれまでもしているわけです。

そこで、教育委員会としては、フロア形式あるいはステージ形式、どういうふうにしなさいというような指導はなさっているのでしようか。

○(教育)指導室長

それぞれの子供たちや校長、あと一般の教職員のいろいろな御意見なども踏まえて、あと、保護者からいろいろな御意見があるものですから、それらを踏まえながら一番いいというような形で実施することが望ましいというふうにはなっているのですけれども、形的には、学習指導要領の特別活動、学校行事にかかわる厳粛で新しい気持ちで一つの節目を迎えるということを踏まえた形でしっかりやるようにということは聞いております。

○横田委員

難しい言い回しでしたけれども、私たちが耳にするのは、子供たちが主人公なので、子供たちが望んでいるというからフロア形式でやるのだと、先生が上で、子供たちが下にいるのは見下げるみたいだというお話も聞いたことがありますけれども、私は、そういうこととはちょっと違う議論かと思います。子供たちが主人公ということであれば、本当に子供たちの意見を聞いているのか。たぶん、子供たちはそう思っているだろうという教職員のお話でそういうふうになっているところも私はあるのではないかと思います。ですから、もし本当に子供たちが主人公であるなら、私たちはフロアでなくて、ステージ上でしっかりとしてもらいたいという意見もあるかもしれないのです。ですから、もしそういう主張を教職員組合のほうでされるのであれば、それは教育委員会の指導として、それでは、教育委員会が子供たちにどうしてほしいかしっかり聞くとか、そういうことも含めて私としてはやっていただきたいと思うのです。あるところは聞いて、あるところは聞いていないみたいな話になってしまうと困るのです。

それから、あわせて、式場内の紅白の幕もだめだというお話ですけれども、これもよくわからないのです。国旗と同じ色だということなのでしょうか。その辺は私もよくわかりませんけれども、フロア形式を全面的にだめだとは私は言いません。それは、今言われたように保護者がやってほしいというところもあるのかもしれませんし、いろいろな事情があるのかもしれませんけれども、やはり、式は式で厳粛にやっていただきたいので、改めて室長にこの辺についてお答えをいただきたいと思います。

○(教育)指導室長

委員のおっしゃられることは、十分、そのとおりだというふうに私どもも思っております。それで、国旗、国歌の取扱いにつきましては、卒業式ということだけではなくて、学習指導要領には、社会科や、あと特別活動、小学校については音楽などに位置づけをされておりますので、教育課程の適正な編成、実施という観点から1年間を通じて適正に行い、それで、卒業式というのは、適正に教育課程が実施されていたかどうかを検証する一つの場面だというふうに思っておりますので、そういうことを校長会議でも話をしながら、また、厳しいところについては学校訪問を繰り返し行いながら指導に努めていきたいというふうに思っております。

○横田委員

大変前向きな、しっかり指導していく、それからいい形にしていくという御答弁ですので、それはそれで承っておきます。

それで、北海道議会文教委員会において、知事が入院されて延びているようですけれども、おいおいあると思います。たぶん、そこで、冒頭言いました調査の結果とかそういうことが報告されて、解禁になると思います。あと、当委員会では聞ける場面がなくなりますので、その辺の情報も我々に提示してくれればいいと思っております。

その辺をお願いして、教育長に御答弁をいただいて終わります。

○教育長

道教委の発表につきまして、今、委員のほうから今定例会でという話をされていたのですが、私どもも、今回出るのか、いつ出るのか、まだちょっと不明で、文部科学省へきちんと回答しているかどうかというのも現時点ではわかりません。

ただ、公になったものにつきましては、いろいろな機会にまた皆さんには提供してまいりたいというふうに思います。