平成21年第1回定例会 予算特別委員会(35日)

 

○横田委員

 

◎市立病院改革プランの点検・評価について

市立病院のお話が出ていましたが、北野委員が言われるのは、市立病院改革プランをしっかり進行管理といいましょうか、点検・検証をしなさいということだと思うのです。ぶれが出たら正しく戻しなさいということなのかと思います。私も代表質問で、そのような趣旨の質問をいたしました。

それで、1点だけお聞きしますが、第三者機関を設けて管理するというお話でしたけれども、これの開催頻度はどの程度と考えておられるのか教えてください。

 

○(樽病)事務局次長

改革プランの点検・評価のところで第三者機関による評価ですが、代表質問で市長からも答弁しておりますが、第三者の方に見ていただくところというのは、やはり今のプラン全体が客観的に見てどうなのかというところですので、客観的な数値が一定程度固まるのは決算であろうと思います。ですから、決算をベースに開く。それを1回

で終わるのか、1回目に説明して議論していただいて、2回、3回と続けるのか、その辺はこれからの課題にはなると思いますが、基本的には大体年1回程度、また、その状況によっては半期に1回ということもあり得るかもしれませんが、今、基本は年に1回、決算の数値が固まったころという形で考えております。

 

○横田委員

数字のことがあるので、そういう御答弁でありましたけれども、やはり今の医師の不足の関係、医師が来ないということになれば、もうちょっと内部の部門だけでなくて、いろいろな検討も必要かと思いますので、計画がしっかりと進むようにお願いいたします。

 

◎ 旧板谷邸隣接地のマンション建設計画について

歴史的建造物の旧板谷邸の関係で、先ほど北野委員からも御質問がありましたけれども、これに関しては昨年の第1回定例会でも私は質問させていただいて、所有者が歴建の指定を解除したいという口頭での申入れをしているというふうにお聞きしました。確かにその歴建の指定や登録になっているものを解体とかというふうになると、なかなか住民の皆さん方あるいは市民の皆さんの賛同を得られないという部分もあるのかと思いまして、それで指定を解除して何らかの動きがあるのかというような質問をしたところ、特別な具体策はないけれども、何とか指定を解かないようにという説得を行っているというような御答弁でありました。

現時点に戻りますと、マンションの建設計画があるようであります。問題は、一つは今言った歴建である旧板谷邸をあの場所に保存できるのかが1点。それからもう一点は、たぶんあのがけの上の高いところに、先ほどのお話では25メートル弱の高さのマンションが果たして周辺の景観と合致するのかといいましょうか、どうなのかというふうに思います。それで、今は事前協議ということでありますから、今後、庁内だけの検討ではなくて、市民の皆さん方にも、あるときある日に突然建ってしまったというのでは、また前々から言っておりますように、繰り返しになってしまうということですので、まちづくり推進室としては、今後、協議を続けるというのは先ほどお聞きしましたけれども、どういう流れで庁内だけの検討で終わるのか、その他の何かお考えがあるのか、この辺をお聞きしたいと思います。

 

○(建設)まちづくり推進室主幹

旧板谷邸に隣接したマンションの建設計画についてでありますが、旧板谷邸を保存できるのかという御質問がありましたけれども、先ほども答弁させていただきましたけれども、今のオーナーが旧板谷邸を取得するときに歴史的建造物に指定していただくようにお願いして、小樽の歴史的建造物あるいは景観について一定の御理解をいただいていることもあり、指定を受けてもらった経緯があります。そんなことを考えますと、この指定については今後も指定を継続していただくということで、これからもオーナーのほうに話をしていきたいというふうに思っております。

また、今のマンション計画は、高さが25メートル弱でございますけれども、これが景観に果たしてマッチするのかということでありますけれども、私どもといたしましても、事前協議をいただいてから現地に行ったりシミュレーションを起こしたり、いろいろな検討をしている中では、やはり場所としては20メートル弱の高台に位置したところに25メートルの建物が建つということで、非常に景観上は好ましくないということは思っておりますので、何とか当初の計画について再度検討いただくように、これからも協議をしていきたいというふうに思っております。

また、今後どういう流れになるのかということでございますけれども、若干繰り返しになりますけれども、事前協議をいただいた後、申請者の御了解もいただいておりますけれども、近隣の関係する町会長のところにも計画概要についての説明に行って、町会の会合等で皆さんに周知を図っていただくような動きもしてきましたし、あるいは私どもが所管しております景観審議会の会長や委員に話をして、計画について御意見をいただいたり、そんな動きもしてきました。今後、これは議会でもいろいろとお話をいただいておりますので、この辺もオーナーのほうにもまた話をして、例えば説明会の開催といったものも含めて話をして、広く市民の方にも伝わるような形で進めていきたいというふうには思ってございます。

 

○横田委員

私、実はけさここに来るときに見てきました。まだそのまま建っておりましたけれども、レストランはもうやっていないのか、ちょっと前にやめたのかな。昨年から何か建物の中は休業しているようであります。昨年の新聞記事には、その旧板谷邸についてこう書いてありました。「和洋の建築様式が大邸宅という形で残されている意味では道内随一」と、ほとんどこういう形で保存しているものはないだろうというものですから、ぜひ残して、保存してもらって、中での商売が難しいのであれば、何か展示館みたいな形ででも残していただければというのが私の願いでございます。

それから、後段のマンションの件に関しては、小樽市の景観計画の市内全域における制限ということでは、高さをこう書いてあります。建築物の高さとして、主要な眺望地点からの景観を阻害しないよう努める。これは高さを指定していませんけれども、景観を阻害しないように建てなさいということだと思います。

それと、特別景観形成地区の中には堺町本通地区建築物の高さとして、登録歴史的建造物の隣接地では、これらと調和した高さとする。その前に25メートル以下とうたっていますけれども、調和した高さとしなさいということだと思いますが、この2点の認識はこれで間違いないということでよろしいですか。

 

○(建設)まちづくり推進室主幹

主要な眺望点からというお話につきましては、実は水天宮地区などについては重要眺望地点というのを持っていますので、その辺を配慮しなさいという規定になっておりますけれども、今回は水天宮地区ではなくて堺町地区なものですから、今の規定ではなくて、後段でお話がありました25メートル以下と歴史的建造物に調和した高さにするという要件がこの地区にかかっております。

 

○(産業港湾)観光振興室長

今のレストランの件で答弁いたします。海宝樓は平成191225日から休業しております。ただ、今レストランは19年6月からたな子で入っている方がずっとやっておられまして、毎週火曜日だけが定休日で営業はしております。

 

○横田委員

繰り返しになりますけれども、せっかく小樽市景観計画ができましたし、やはり高い建物がにょきにょきと建つ、それが似合うまちもありますけれども、小樽は私はそうではないのではないかと思うのです。やはり昔のまち並みを生かして小樽らしさといいましょうか、そういうまち並みにしてほしいと思いますので、その辺はひとつお願いします。これはまだ建築指導課には出ていないのですね。

 

○(建設)建築指導課長

ただいまのマンション計画につきましては、確認申請等の手続はまだとられておりません。

 

○横田委員

ひとつ所有者との十分な話し合い等々をお願いいたします。

 

◎定額給付金について

次に移りますが、定額給付金について事務費が約9,700万円計上されたということで、とにかく今作業中かと思いますが、運用の面で何点かお尋ねいたします。

先ほどもお話がありましたが、2月1日時点の年齢で1万2,000円になるのか、2万円になるのかということだと思いますが、現実に支給されるのは、この前の御答弁では5月の中旬か下旬ということですね。そうすると、しっかりこれを市民の皆さんに周知しないと、2月1日時点で18歳未満の人が5月で19歳になっていると、これは2万円もらえるからいいのですが、逆はちょっと私は心配しますけれども、2月1日で64歳だった人がもらうときに65歳なのに、何で私は1万2,000円なのかということが私の心配しすぎならいいのですけれども、要するに2月1日時点が基準だというのを十分に周知しないと、大変混乱するのかと思います。

それから先ほども菊地委員からお話が出ていましたけれども、異動が多い時期ですので、これは世帯主が受領権者というのか、世帯構成員の分はもらえますということだと思いますけれども、その辺を例えば転出して世帯主がいなくなったけれども、ほかの人は残っているとか、またいろいろな難しい部分がありますけれども、しっかり確実に配布していただきたいというのが私の願いです。その辺の今言った周知の関係はどうなっているのか、先ほどチラシというお話も聞きましたけれども、大丈夫でしょうか。

 

○定額給付金給付事業等実施本部総務班長

先ほど答弁いたしましたチラシにつきましては、やはり給付までに少し時間があることから、4月1日付けの広報おたるに、今、横田委員からお話がありましたとおり、何歳という部分と基準日という部分が錯そうしておりますので、例えば18歳以下の方というのは、具体的に平成2年2月2日以降に生まれた方とか、そういうことがわかるように書いたチラシを広報おたるに入れて、事前に制度を周知した上で、通知書を送りたいというふうに思っております。

 

○横田委員

もう一点、いわゆる生活困窮者という言い方をするのだけれども、ホームレスとか、それからネットカフェ難民が小樽にどのぐらいいるかどうかわかりませんけれども、ネットカフェで寝泊まりしている人とか、それからもうちょっといえば、家庭内暴力、DVで居住先を明らかにしていない女性とか、そういう方々がいるわけです。そういう方々にこそ、特にホームレスの方にも支給して、景気の浮揚もそうだけれども、生活の糧といった部分に使っていただきたいというのがやはり今回の大きな趣旨でもあります。小樽にいるホームレスについて、サンモールに何人かおられますけれども、何人とかという把握はどこかでしているのですか。していないですね。私が見ただけでも、2人ぐらいおられます。たぶん65歳以上だと思いますので、2万円が支給されるのではないかと思います。彼らにとって相当大きいお金だと思いますので、何とか渡したいと思いますけれども、この辺の対応はどうしますか。

 

○定額給付金給付事業等実施本部総務班長

今、弱者の部分ということで御質問がございましたけれども、DVの被害者に対する給付ということで国のほうから通知が来ておりまして、あくまでも加害者から逃げておりまして、住民基本台帳と違うところに住んでいらっしゃる方につきましては、支援措置の実施ということがありまして、それは加害者になっている配偶者に住民票等の閲覧や交付を制限することができる措置を申し出ていただいた上で、住民登録をして、そして支給するというような通知が来ております。それで、そこにつきましては、私どもの担当である男女平等参画課ですとか、子育て支援課と相談いたしまして、先月のうちにそのDVの相談等がある市内の関係機関、道の援助センターですとか相愛母子寮とかに、もちろん個人情報ですから、個別の方に接触することはできませんけれども、そこの施設に対してこの定額給付金について、今申し上げましたような形で支給することができるという制度を周知して、後で知らなかったから支給されなかったということがないように、まずその部分についてはもう各機関を通じて連絡済みでございます。

それから、ネット難民につきましては、インターネットでもその辺を市のホームページにも載せてまいりたいというふうに思っていますし、広報おたるですとか、FMおたる、回覧板などを通じまして、町会への連絡、それから先ほどのチラシですとか、さまざまな機会で周知を図っていきたいと思います。それから、ホームレスの方は実際に名前はわからないのですけれども、いらっしゃることはわかりますので、例えば声をかけに行くとかといった具体的な対応をしてまいりたいというふうに思っております。

 

○横田委員

ぜひホームレスの方に直接声をかけてください。もう一点だけ、例えば自治体に債務というか、未払金がある人もいると思うのです。国保や税金などいろいろなものがあると思うのですが、これは相殺するのですか、それとも支給してしまうのですか。

 

○定額給付金給付事業等実施本部吉本副参事

市の債権ということで、税の場合、それから税収外という場合のことが多々あるわけですけれども、押さえることは可能だとは思うのですけれども、今回の定額給付金に関しては、国の指導もあるため、その趣旨にかんがみて、そのまま受け取っていただくということで進めることになっております。