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○横田委員 ◎体力テストの問題について 教育委員会にお尋ねをいたしますが、通告をしませんでしたけれども、代表質問で全国体力・運動能力、運動習慣等調査の質問をしまして、サンプル数が少なかったので、公表しない、正確な数字を出すことができないということです。正確なということではなくて構いませんけれども、何校か実施されたわけですから、当然平均値なりなんか出ていると思うのですけれども、いわゆる道教委の指導や実施要領ですか、そういうのに縛られないで、小樽の子供たちの体力は道内でどうなのだろうかというぐらいはどうでしょうか、お教えいただけないでしょうか。 ○（教育）指導室主幹 公表につきましては、実施要領に基づきまして、過度な競争につながるようなことがないこと、体力は個人の発育や発達の状況が大きくかかわることも十分配慮して適切に取り扱うということが示されておりまして、この体力テストの目的としては、個人又はその学校でどれだけ指導に生かすことができるかということをねらいとしておりますので、公表については差し控えさせていただきたいというふうに思ってございます。 ○横田委員 わかるのだけれども、小樽の子供がすばらしく体力がすぐれているのか、それとも大したことがないのか、全然だめなのか、そのぐらいはそんなかたいことを言わないでどうですか。それでもだめですか。子供の親だって知りたいと思うのだけれども、いかがでしょうか。 ○（教育）指導室主幹 お気持ちは十分わかるのですけれども、現段階につきましては、差し控えさせていただきたいということでございます。 ○横田委員 ちょっと何かかたいな。 本題に入りますけれども、新学習指導要領が４月から先行実施ということで、移行期間に入るわけです。それについて何点かお聞きいたしますが、実施まであと何日かです。学校現場で実際に新学習指導要領に移行するに当たって、準備といいましょうか、いろいろなことをしてきていると思いますが、簡単に言うと、それは万全な体制で移行できるのでしょうかということをまずお聞きします。 ○（教育）指導室主幹 市教委としましては、昨年２月に新しい学習指導要領の趣旨や時数、そして内容などのポイントを示した資料を全教員に配布しております。また、８月には後志教育局の義務教育指導班主査を招きまして、管理職の研修を行っております。あと、小学校、中学校各校長会では、新学習指導要領のポイント、移行にかかわる内容のガイドブック又は手引を作成し、全教員に配布をしております。各学校においては、それらを十分に踏まえた上で、現在指導計画の作成を行っているところで、今月末までには指導員のほうに提出をするという形になってございます。 ○横田委員 ホームページなんかにも手引、解説だとかが載っていますが、物すごい量ですよね。ちょっと私も最初は見てみて、嫌になりましたけれども、これを今言われたように全教員がしっかりと読まれて、よし、４月からこれで行くぞというふうになっているかなと、そうやってくれていると一番いいのでしょうけれども、どうなのかなという気はするのです。学校現場でそういうふうにしなさいと指導されているのでしょうけれども、実際に、指導の準備が小樽の学校で本当にしっかりと進めているという認識といいましょうか、どういった検証をされたかわかりませんけれども、自信を持って答えられましたけれども、そういったことはどうなのですか。こういうふうに指導しているから絶対やってくれているのだと、そういう認識ですか。それとも、何か検証されているのですか。 ○（教育）指導室長 小学校が平成23年度から、中学校が平成24年度から新しい学習指導要領で実施されて、来年度からそれぞれ移行期間に入っていきます。それで、この２年から３年については大変重要な時期で、展望と計画を持って学校運営に当たらなければいけないと、校長会と一緒に考えているところであります。 それで、新学習指導要領へ円滑かつ確実に実施できるように、先ほど主幹が申しましたように、市教委、校長会が一体となって取り組んでおります。それから、学校訪問又は校長との情報交換を通して、各学校の指導計画の作成状況について把握しておりますが、教員がそれぞれ学校で分担を決めて作成しており、校長、教頭だけでつくっているわけではありませんし、これからの学校計画をつくっておりますので、その移行期の理解ができていないと、指導計画の作成は実際にはできないものですから、それらが作成されているということで、教員も理解して取り組んでいるものと押さえております。 ○横田委員 わかりました。いろいろ研修等々のお話もしていましたので、しっかりと再度指導されていると思います。今、一つ一つの学校現場でどういうふうになっているのかということも、たぶん学校の校長、教頭、管理職がしっかりやっているから大丈夫だということだと思いますけれども、管理職に対して研修したみたいなお話でしたけれども、そこから今度下にちゃんと伝わっているかということが、私どもは知るすべはないですけれども、教育委員会あたりではしっかりと把握し４月からも滞ることがないようにしてほしいですね。 これはこの辺にしておきますが、その新学習指導要領のポイントというのは、私も見させてもらいましたけれども、何点かありましたが、その中で、道徳教育については極めて強化するような形というのでしょうか、総則がありまして、総則の第１の１項目は全般的なことを書いているのですが、第２項目にもう道徳教育が来ているのです。道徳教育は道徳の時間をかなめとしてという言い方で、道徳の時間をしっかりやりなさいということだと思うのです。裏返せば、今までしっかりなされてなかったので、こういうふうに文部科学省あるいは道教委が指導してきているのかなという気がしますが、極めて重要視しているのではないかなというふうに私は読み取りましたので、この辺についてはどういう御見解をお持ちですか。 ○（教育）指導室主幹 今回の改訂によりまして、道徳教育は各教科、総合的な学習時間、特別活動とそれぞれの特色に応じて行うとともに、あらゆる教育活動を通じて適切に行わなければならないということが明確化されました。その中で、とりわけ道徳の時間につきましては、各活動における道徳教育のかなめとして、それを補充、深化、統合する役目を果たすということもしっかりと書かれております。それで、各学校の道徳の充実につきましては、体験的な活動、例えば総合的な学習の時間で地域の清掃活動を行い、そういうことを行ったことを道徳の時間に取り上げて、それぞれ個々の価値として形づけていくという取組を行いながら、各道徳とその他の領域との関連を図りながら、進めていきたいというふうに考えております。 ○横田委員 私もそうですが、我が党の議員から今まで何回か、小樽の学校の現場で道徳の授業がしっかりとなされていないのではないか、ホームルーム的なことに使ったり、あるいは違う教科をやったり、ビデオを見ただとか、ビデオはいいですが何かいろいろなことで、本来の道徳ということの授業をしていないのではないかと思います。これはいろいろ教職員団体の思いもあったのでしょうけれども、その辺の事情は前にお聞きしましたので、今日は聞きませんけれども、結局授業としてちゃんと35時数ですか、年間にはあるわけですから、その時間をちゃんと教育課程として、こういうことを教えるというのは当然なされていると思うのですけれども、全体計画だとか、それから年間の計画だとかありますよね、道徳の。その辺については、先ほどの新学習指導要領の計画は３月末までというふうになっていますけれども、この道徳に関する全体計画だとか、年間計画も同じということですか。 ○（教育）指導室主幹 道徳にかかわる全体計画や年間計画につきましては、新しい指導要領ということよりも、これまでも各学校から提出をいただいております。ただ、委員の御指摘のとおり、計画どおり、ちゃんとすべてができているのかという 点につきましては、やはり内容によっては特別活動に近いような内容もないことはないなというふうに考えておりますので、学校訪問等においていろいろ指導等をさせていただいております。 ○横田委員 報道でも、この前こんなふうに書いていました。前置きがあって、道内の道徳の授業が形がい化している。北教組の影響が強い道内では、国による強制を嫌って、道徳の授業を行事に置きかえることが珍しくない。道徳教育の蓄積がないので、学校ではいきなり新年度からなかなか大変だと。そんな内容のことが書かれておるのですが、ぜひこれを機会にしっかりとした道徳教育をしてほしいと思います。私が言うのも口幅ったいですけれども、子供たちが荒れているだとかということもありまして、いろいろなことがありますので、しっかりと道徳の授業をやっていただきたいというのが私の希望であります。それで、その新学習指導要領の道徳の項に道徳教育推進教師を各学校に設置しなさいと、そういうふうになっておりますが、これの現状についてはどういうふうになっていますか。 ○（教育）指導室主幹 新しい学習指導要領の中には、道徳教育推進教師というものを位置づけるようにというふうになっております。ただ、これにつきましては、教務主任のような法的な位置づけはございませんが、学習指導要領の本文の中に役割が明記されていることを踏まえて、全教員が効果的で実効性のある指導体制を新たに構築することが必要であるということから、すべての学校に対しましては、それを来年度からしっかりと組織の中に位置づけるようにということで指導をしております。 ○横田委員 この道徳教育推進教師の役割というお話がありましたが、役割の主なものを挙げてみてください。 ○（教育）指導室主幹 幾つかありますけれども、主なものとして、道徳教育の指導計画の作成に関すること、全教育活動における道徳教育の推進充実に関すること、道徳の時間の充実と指導体制に関することなどがあります。 ○横田委員 今、３番目に道徳の時間の充実と指導体制ということですから、この道徳教育推進教師がしっかりと計画を立てて、学校でいわゆる道徳の中心となってやっていただければ、その時間は確保できる、あるいは検証もしっかりできるという認識でよろしいですか。 ○（教育）指導室主幹 そのように考えてはおります。そのように学校でも機能するように、今後とも指導していきたいというふうに考えております。 ○横田委員 今までの実態といいましょうか、なかなか道徳の教育ができていなかったというのは、これは現実だと思います。なのに４月１日から、少ない学校だと教員12人とかそのぐらいしかいないところもあるでしょうから、そこであなたは道徳教育推進教師ですよと言われて、わかりましたといってやれるのかどうかというのは、私はなかなか疑問というか、難しいところがあるのかなという気がいたしますが、この２月からということで、何回か議論になっていますけれども、この辺の学校現場で、簡単に言えば、なり手がいないだとか、そういう状況なんかはありませんか。 ○（教育）指導室主幹 現在のところ、はっきりそのような状況というのは、まだ把握していないものですから、今のところは何とも言いようがないです。 ○教育長 道徳教育について若干お話をさせていただきたいと思いますが、この数年、各教科の指導とまた違う授業の流れがございますものですから、まず私どもとしては、校長、教頭に、教員達の前で陣頭指揮をとりながら、みずから授業をやってほしいというお願いをしてございます。その効果がたくさんの学校で、校長、主に教頭でございますが、やっていただきまして、道徳の授業はこういうふうに流すのだなということを理解してもらいました。その時 点で、まず教員というよりも、校長、教頭に道徳の時間のあり方ということを十分浸透したつもりでございます。二つ目は、実は小樽の校長、教頭だけにとどまらないで、一般の教員でみちの会という道徳の研究会を立ち上げていただきました。そこで、いろいろな学校の教員がそこの中に入って小樽の小中学校で道徳の授業を何とか成立させようという、そういう動きで、今立ち上げてから２年目に入ってございますし、そのサークルで実際一般の教員が授業を交流しまして、たくさんの教員に授業を見てもらっているという、そういう動きになってございます。 もう一つは、小樽市教育研究会の中に道徳部会というのがございまして、その中にも教員が入ってやっているという、そういう現状を踏まえまして、これからは主任が１校に１人というのが最終的なねらいではございますが、一つ一つ数を増やしていきながら、道徳の時間の徹底をこれからも図ってまいりたいというふうに考えているところです。 ○横田委員 今、校長、教頭がその模範的なというか、ベース的な道徳の授業をされるということでありますが、例えば保護者だとか、地域の方だとか、それから我々なんかも、そういった道徳の授業の参観といいましょうか、そういうことはどうなのでしょう、できるのでしょうか、できないのでしょうか。 ○（教育）指導室主幹 平成20年度の今日現在で、道徳の授業を指導主事が参観したのは５校ございます。その中で、地域の公開日と合わせて行ったのが２校ありまして、その際は地域の方、保護者の方々も参加されました。 ○横田委員 ２校は既に道徳の授業の参観はやったということですか。それは我々でも行けるのでしょうか。その地域でないとだめでしょうか。 ○（教育）指導室主幹 地域の公開等につきましては、どなたでも参観可能だということです。 ○横田委員 私の地域でも公開授業がありましたけれども、道徳の時間はなかったですね、違う時間でした。普通の教科はもちろん見させてもらうこともあるかもしれないのですが、その道徳の授業というのも、やはりやれるのであればぜひ見たいと思います。何回も何回もこういう道徳の授業をしっかりやれという話は回数を重ねてきていますが、やはり大事なことですので、しっかりとした指導をしていただきたいと思います。 ちょっと道徳から外れますけれども、新しい学習指導要領で、音楽の時間における国歌の記述が少し変わったということなのですけれども、どういうふうに変わりましたか。 ○（教育）指導室主幹 国歌の指導につきましては、いずれの学年でも歌えるように指導することというふうに書いてあります。 ○横田委員 今、言われたように、小学校の音楽ですが、平成元年のときは、指導計画の作成と学年にかかわる内容の取扱いということで、国歌「君が代」はいずれの学年においても指導することだったのです。それから、平成10年のときは、国歌「君が代」は各学年を通じ、児童の発達段階に即して指導する。ああ、反対かな。いずれにしても指導するということだったのですが、今回はいずれの学年でも歌えるように指導することとなっています。これはしっかりと音楽の時間に教えなさいということだと思いますが、今まではたぶん指導することでしたから、例えば聞かせただとかなんか、その程度だと思いますが、歌えるようにすることというしっかりした指導要領が出たわけですから、これに対して具体的に学校現場にどういうふうに指導をされますか。 ○（教育）指導室主幹 授業の充実ということで、聞くだけではなくて、歌の練習も十分に入れていくということが必要だと思いますが、現在まだ新しい学校指導要領になって、履行されていないのですけれども、現段階におきましても、歌えるように指導することということで、校長会等ではお話をさせていただいてございます。また、始業式等の特別活動の中におきましても、しっかり歌えるようにということで、管理職につきましては、必ずその指導の状況をしっかり把握するようにということと、特別活動あるいは卒業式の練習のときには、必ず事前に練習をしておくというようなことで、校長会で話をさせていただいております。 ○横田委員 卒業式もまもなくありますし、また入学式もありますので、その特別活動、入学式、卒業式がしっかりと行われるように、関心を持って、私どもも見たいと思います。 最後に教育長からこの新学習指導要領について、先ほどもお答えをいただきましたけれども、全般を通じて新しくなる、今の道徳教育が強化といいましょうか、重視されていますし、今言ったように、音楽活動等々でも若干変わってきています。いろいろな面で生きる力というか、前々から継承して、児童・生徒をしっかり育てるということだと思いますので、その新学習指導要領に対する御見解を最後にまとめて聞かせていただいて、私の質問を終わります。 ○教育長 新しい学習指導要領の適切な実施は、第２次の小樽市学校教育推進計画を進める上の基盤ともなるものでございます。各教科、道徳、特別活動、そして総合的な学習時間について、定めのとおり、平成21年度から移行措置を行い、学習指導要領に示す教育活動が各学校で円滑に、そして着実に進められるよう、小樽市教育委員会としていろいろな場所で、そしていろいろな場面で指導・助言してまいりたいというふうに考えてございます。 |