平成11年第3回定例会予算特別委員会〜平成11年9月16日

 

○横田委員
港湾整備について

中央地区は平成9年に埋立が完了し、第1次分譲が進められているところだが、既に2区画が売却済であり、残り2区画もある程度決まっていると聞く。現状はどうか。

 

(港)小田主幹

残る2区画のうち1区画については、購入希望者と相当話が進んでおり、早ければ来月中にも仮契約し12月議会に提案したい。もう1区画については、購入希望者が広い土地として、現在売出し中の4,900uの倍の区画を希望しており、隣接する第2次分譲分と合わせて売却することを検討している。

 

○横田委員

1次分譲の海側の部分は保留地となっているが、その部分は分譲しないということか。

 

(港)小田主幹

1次分譲の4区画の他に約4,000uの保留地を所有している。この保留地については具体の利用は特にないが、背後に広い荷捌地を有することから大水深岸壁の活用に最も効果があると考えられる企業に売却したいと考えている。2次分譲においても隣接部分に3,700u程度の保留地が生じるため、合わせて検討したい。例えばコンテナ航路での利用や喫水の大きなマイナス14mを使用する船舶などで考えている。

 

○横田委員

2次分譲に向けて倉庫などのクリアランスの事業が必要となると思うが、これらの交渉状況とどのような物件があるのか示せ。また、特にもめていることはないか。

 

(港)小田主幹

現在進めている旧第1号埠頭部分の使用物件の数と種類については、市の所有する公共上屋2棟を含み、その他に倉庫、一部事務所等10件の物件があり、その中で補償対象となるのは8件ということで、平成10年度に倉庫3件の所有者と1件の借家人、合わせて4件の補償と解体が終わっている。今年度は9月に倉庫3件の所有者とそれぞれ補償契約を終えており、10月下旬を目処に解体する予定である。残る2棟分の所有者とも交渉中であり引き続き努力したい。

 

○横田委員

全面供用開始が平成14年と聞くが、そういった交渉がうまく進まなければ中々うまくいかないと思う。この港町埠頭は今後の小樽港の発展に相当の影響を与えるものであり、今後の利用と将来的な活用の展望を示せ。

 

(港)小田主幹

小樽港の老朽化した施設を近代的港湾として機能強化するために再開発事業を進めてきている。現在、景気の低迷や物流の停滞などがあり、直ちに新たな貨物誘致は難しいと考えているが、当面、勝納埠頭の木材を港町埠頭へシフトすることや他の既存埠頭の上屋、倉庫の利用形態の再編などにより貨物を取り扱いながら、将来的には道央圏・後志圏の流通港湾として対岸諸国を視野に入れたポートセールスに力を入れるなど、海外とのコンテナ航路の誘致も含めて多目的外貿内貿埠頭として活用していきたいと考えている。

 

○横田委員

そのような計画の中で遊休地や保留地を観光駐車場として利用できないか。例えば利礼航路のところの三角地などを短期的にでも使えないか。

 

○港湾部長

小樽港は古い施設であり、近代的な荷役の形態や効率化を求めて再開発をしている。その中では広いスペースが必要ということで整備をしてきているが、港湾貨物は不確定要素が多く、いついつまで使えるということにはならず、仮に駐車場として利用するとなればスポット的に何日間かということであれば可能と思うが、観光シーズンを通しての利用ということになれば中々難しいと思っている。その辺については、港湾関連業界の方に意見を聞いてみたい。