平成11年第4回定例会予算特別委員会〜平成11年12月15日

 

○横田委員
庁内の情報化について

喫緊の課題として取り組むというが、具体的にはどこから手をつけるのか。また、一部の部署においてLANを構築していると聞くが、どこの部署なのか。

 

○情報システム課長

試験的な庁内LANについては現在引いてある端末機の回線を使って行っている。パソコンは情報システム課に17台、総務課に10台、財政課に6台設置して文書の共有化などを行っている。業務としては総務課では地方分権に関する文書の共有化などを行っており、財政と総務間では議会提案説明文などを共有化している。また、3課で共有フォルダを使い研修テキストなどの文書を共有化している。

 

○横田委員

合計すると33台になるが、サーバー1つを置いてグループウェアを使っているのか。

 

○情報システム課長

情報システム課の8ギガ程度のサーバーに共通文書を入れて行っており、情報システム課内のみでメール交換も行っている。総務はフォルダを使って試験的に行っている。

 

○横田委員

使い勝手はどうか。

 

○情報システム課長

フロッピーの手渡しが不要で開いたものが即使えるというのが便利である。財政などでは大きな表計算などは担当者ごとに表を持っているが、表の一部分をそれぞれ手直しをしていくという形で便利に使っている。

 

○横田委員

便利なのは勿論であるが、省力化という面からも有効であり、職員間の情報伝達ということで一部でメールのやり取りを行っているということだが、全庁的に行えば文書の回覧などで人が歩くことなくできるので広げていってもらいたい。次の具体化の方法としては何を考えているか。

 

○総務部長

こういったことを進めていかなければならないという認識は当然持っており、究極的にはペーパーレス化へ向かわなければならないと思っている。少しずつでも広げていきたいと考えている。

 

○横田委員

LANの後にインターネットなどが庁内的に進んでいくことは歓迎するが、市民の中には接続できる環境を持たない者がはるかに多い。そういう人達や観光客のために市の出先機関である運河プラザ、図書館、博物館などに端末を置いて自由にインターネットや市のホームページからいろいろな情報を見られるようにする考えはないのか。

 

(企)安達主幹

確かにインターネットそのものの個人所有というのは非常に高くなるし、中々個人で持つことも難しいが、観光客や市民が自由にインターネットで交信できるという環境作りというのがこれから求められてくると考えている。

過去においてもパソコンを使ったネットがあったが故障が多く、管理的要素ということを非常に強く感じている。

今後こういった問題をどのようにクリアしていくかということを検討していきたい。

 

○横田委員

以前にもあったというのはオタルネットというパソコン通信で私も会員だった。当時も観光客がゲストで入ってきて会議室で小樽の良いところ悪いところというような文章を見たことがある。そのときとはかなり違ってきているのでもっと意見が出てくると思われるので是非前向きに検討してもらいたい。先日、視察で藤沢市を訪れたが、ホームページに掲示板を設け、誰もが書き込める7つのカテゴリーに市民が市に対する意見などを書き込んでいた。

小樽市はメールで意見を受け付けているが、皆が見られる状況ではなく、今後の課題として取り組んでもらいたい。

 

(企)安達主幹

御指摘の藤沢市の件については、若干話は聞いている。インターネットを通じて情報収集あるいは意見を取り入れるというシステムが相当進んでいるということだが、問題点も含めて調査、研究したい。

 

○横田委員

藤沢のホームページはインターネットを通じて見られるので参考にしてもらいたい。管理は市が行っているわけではなく市民の有志が行っているので、まちの負担は少ないと思われるし、市民の意見を収集できる非常に良い道具であるので前向きに検討してもらいたい。また、各市の状況や我々の調査活動などいろいろな調査をするときにインターネットが有効であると思うが、現在、議会事務局にもパソコンはあるが、ネット環境もないしパソコン同士もつながっていない。その辺を整理してもらえないか。

 

(総)総務課長

議会活性化研究会でいろいろなことを議論していると聞く。要望等を受けながら一定程度の範囲内で可能なものをということになると思うが、議会全体の意思としての意見を賜りながら検討したい。

 

○横田委員
生涯学習ボランティアについて

現在何名のリーダーが登録されているのか。

 

○社会教育部渋田主幹

平成11年3月末現在で、個人198名、団体登録22団体となっている。

 

○横田委員

この趣旨は何かのグループにある程度の技能を持った方を呼んでボランティアをしていただくということで募っているものと思うが、その約200人のうち実際に活動をされた方はどれくらいか。

 

○社会教育部渋田主幹

ボランティアリーダーの活動状況については年度末に前年度の実績として報告をもらっている。平成10年度については198名のうち82名から回答を得ている。そのうち61名の方が何回か(多い方は100回以上)活動しており、全体では1,752回の活動となっている。

 

○横田委員

登録しても依頼されない人が多い状況だと思う。全員に機会を与えるのは難しいかもしれないが、スポーツをはじめいろいろな分野の方がおられるので声を掛けて有効に活動の場を与えてもらいたい。それから視察で木更津に行ったときに学校ボランティアということで、小樽と同じような仕組みであるがきちっと制度化し、各学校で地域のボランティアリーダーを呼んで、授業の一環や課外で生け花などいろいろなことを教えている。そういう特技を持つ人を学校に入れて地域との交流を深めることが、生涯学習ボランティアの有効活用の一つとして考えられると思うがどうか。

 

○社会教育部渋田主幹

少しでも周知を図るべく10年度では各町会へ、今年度は各小・中学校へボランティアリーダーの活用を呼びかけるため名簿を配布している。

 

○横田委員

名簿を見ただけでは中々難しいと思うので、積極的に利用されるよう学校へ依頼してもらいたい。


文化財の保護について

先日の新聞に桜チャシというアイヌの砦の記事が出ていた。これは16世紀のアイヌの文化財として非常に価値のあるものである。市内の史跡を調査する学芸員が小樽市には2名いるようだが調査に時間がかかっていると聞く。

実態はどうか。

 

○社会教育課長

学芸員は主に埋蔵文化財の発掘調査を中心に行っている。それは公共工事に伴う緊急発掘という形で国や道から受託する形が多く、事業が多い年はフル回転する場合もあるが、ここ数年はそれほど過密ではないため、学芸員本来の仕事をする余裕がある中で対応していると理解している。

 

○横田委員

桜チャシに限らず市内には有名なものや貴重なものがあるので調査をして地域住民への周知も含めて努力してもらいたい。


釧路市議会における議員枠の全廃について

本市の考え方はどうか。

 

(総)宮腰主幹

付属機関は執行機関に付属しているものであり、執行機関の諮問や依頼を受けて審査、調査を行う機関である。したがって執行機関とそれをチェックする議会の議員が執行機関の付属機関に構成員として加わることが不適当だという解説は確かにある。法令の中で議会議員を構成員としなければならないという付属機関もあり、今後、そういった機関とそうでない機関を整理し、各都市の状況も調査した上で検討したいと考えている。

 

○横田委員

削減の方向で検討するのか。

 

○総務部長

削減と限定した中ではなく総体的な中で判断していきたい。