平成12年第1回定例会予算特別委員会〜平成12年3月16日

 

○横田委員

◎除雪について

私の方から除雪について何点かお伺いいたします。まず、1月28日に、ご存じのように笠寺愛ちゃんが残念ながらお亡くなりになったということで、市長の方からも本会議冒頭で哀悼の意を表明されることがあったわけですが、事故当時、市の除雪作業にかかわりがあるのではないのかなという心配がされました。あれから日も経過しておりますが、何か新たな原因が判明したとか、事故の概要が新たにわかったということでお話しできることがあればお願いします。

 

○土木部次長

実は1月27日でございまして、発見されたのは28日でございます。それで、私どもその29日の日に警察で現場の実況見分というのを9時半からやって、そのときには私どもが重機、人を出してやっております。その後、警察の方から特別事情聴取されたという話は聞いておりません。

 

○横田委員

警察の方では結論出たのですか。

 

○土木部次長

私どもは警察の方には全面的に協力するということは申し出てますけれども、それについて実況見分をやった結果とかですね、そういうことについては私どもの方には一切連絡ございません。

 

○横田委員

差し支えがなければでいいんですが、市長も当時事故の直後のコメント出されたときに、今後の除排雪作業について、人員の配置等見直しを含めて再検討していきたいというコメントがございました。事故以降に除排雪作業について体制の見直しだとか変更が実際なされたのかなと思いますが……。

 

○土木部次長

実は28、29日ということでありますけれども、その日は土曜日でございまして、実況見分の後、私ども土木の除雪担当の係長以上を集めまして、それの事態に対して今後どうするかという形でいろいろ検討してまいりました。

その中で、1つは業者にもこういうことが起きないようにということで即ファクスなり安全対策についてということで出しました。

それと同時に、では、この対策といいますか、さらにどうするかという形で、これからのもの、5項目ぐらいあるんですけれども、1つとしては今言った除排雪関係者にすぐ安全確認をするということ。それから、道路、公園なり緑地帯での排雪については、通常のパトロールをするんですけれども、実際の排雪に当たっては、ロータリーの稼働については、人を先につけて、そしてその安全を確認するという方法をとる。それともう1つは、学校周辺、幼稚園なりもそうなんですけれども、そういうものの排雪につきましては事前に教育委員会を通じて学校なりに周知するという形で、それは現在もそういう形でなされております。あと、早急にやったのは、公園などがありますものですから、その中の94カ所の公園を私ども持っておりまして、そのパトロールというんですか、それの安全対策というようなことで、かまくらなどがないかという形で点検をして、実はその中に一、二カ所かまくらみたいのがありまして、それはもう即つぶしてしまったという形で、そういうことをし、さらにはですね、花園町会がございまして、その町会の、実は2町会ございますけれども、そこへ出向きまして、文書で渡しまして、今、5項目こういうことをやりましたよという形で周辺なりの形の除排雪に対する不安を払拭したと。さらには、花園の連合町会、6町会ございまして、その役員会がございましたものですから、これについても今私もお話したとおり説明をしてきたという形で、市民に対して除排雪についての不安、そういうものを取り除く努力をしてきたということでございます。

 

○横田委員

ちょっと前後しましたけれども、同様の方法というか、その処理方法でやって、公園90数カ所、そのほかに緑地云々と言いましたけれども、要するにロータリーでばーっと見えないところへ飛ばすような処理方法をしているところ相当あると思う。正確な数は別にしてもどういうふうにしていくのか。

 

○土木事業所長

現在、ロータリーで、今回の事件のありました花園グリーンロードありますよね。ああいう類似路線はですね、小樽市内に4カ所程度しかないんです。それで、まず幸本通りの通称言われておりますリンゴ並木、この通りと今回のグリーンロード、それとあと桜6号線のあの広いところと、それから桂岡の本通線、この4カ所ぐらいしかございません。それで、今回これらの路線につきましても、リンゴ並木については当然ロータリーで雪は入れておりません。それから、グリーンロードは、今回ご存じのようにロータリーで大量に雪を置いております。桜6号線につきましても同じような方法で除雪をやっております。

桂岡の本通りにつきましては、ここはそう広くないので、視界もよいということで、一部中央部の中にも雪を入れている状況でございます。

 

○横田委員

あそこは市でないんでしょうかね、望洋台といいますか、新光大橋を渡って、ずっとあの橋渡る手前のところの道路ぎわでですね、一般に、何て言うのか、川の方にばーっと飛ばしているんですよね。あれはどこかから持ってきたやつを道路に置いてぱーっとやっているんですけれども。

 

○土木事業所長

そこの新光大橋の山に向かって左側の方で雪をやっている、あれは実は道路の排雪された雪を河川敷に投雪をしているという現場の状況でございます。

 

○横田委員

そうですね。

 

○土木事業所長

それは日中はやっておりません。あくまでも夜間に……

 

○横田委員

あそこはいつも通っているんですが、花園と同じような見えないところに飛ばしてますよね。当然あそこは人が歩く道路はありませんから、いいのかなというような。というのは、見てないから、だれがいるかいないか、歩く可能性も……、スキー、クロスカントリーなんかやっている、練習している人がいるのかもしれないというふうにちょっと心配していたのですが、あの辺も気をつけなければならないのかなと思います。それと、子供たちにしてみれば、まさか、原因ではないということですが、上から雪が降って、何もないときに降ってくると予測してないわけですから、ひとつ気をつけてやっていただかなければならないのかなと思います。続いて、この前の総括のときでしょうか、佐野委員が、除雪の2次補正といいますか、再補正とないのかということのご質問のときに、いや大丈夫だというご答弁でしたが、佐野委員の質問の後に随分また降りましたし、果たして大丈夫なのかなという心配しますけれども、いかがでしょうか。

 

○(土)管理課長

これからの除雪費の予算の関係ですけれども、今委員おっしゃいましたように、3月8日に先議をいただきまして、その3月8日から10日までの3日間で37センチ、それから、3月11日から14日まで3日間で17センチ、こういう予期しない集中的な降雪がありまして、全市的に一斉に除雪作業をしなければならなかったと、こういった状況がありました。

補正予算では一定の降雪量を予想したのですが、こういった降り方のですね、非常に予算的には厳しい降り方の予測ができない中で、現実的に現計予算の問題につきましては、非常に重ねて厳しいというふうにとらえています。

ここ2日ばかりは穏やかな日が続いておりますが、こういった日が続いていくと想定しましてですね、現在、除雪費の稼働実績等整理しています。それから、これも除雪費の大宗を占めます排雪費、これについても、これは例年どおり後半の最終、終戦処理という作業で、これを幹線から、それから、局部排雪生活路線まで入ってきますが、こういった稼働実績、それから、今後のスケジュール等の再点検をしながらこれも整理していきます。それから、その他の経費についても当然最終段階に来てますので整理しております。それから、今後の予算の問題を考えるときには、他の費目のですね、他の科目のいわゆる不用額、流用財源ですね、こういったものも今洗い出しを行っております。ただ、現在非常につかまえるのが難しいのは3月使用分の電気料、ロードヒーティングの電気料はですね、これ3月末に請求来まして4月支払いというふうになってますので、この辺が大きく動きますと非常に見込み立てるのも難しい状況なんですが、こういった状況にはありますけれども、今申しましたとおり、総体的な点検作業、整理作業、予算の作業を行いましてですね、来週には一定の決算見込みを出しまして、財政当局の方とも協議をしなければなりませんが、予算上の対応について判断をしてまいらなければならないというふうに今考えております。

 

○横田委員

現時点ではまだわからないと、来週早々ぐらいに結論が出るというようなことですね。

わかりました。続いて、ロードヒーティングの敷設関係なんですが、代表質問のご答弁でも、第3期計画については財政上困難で、策定は難しく、既存施設の修理補修に努めていきたいと。しかし、道路状況や危険箇所と判断した場合にはですね、新設のヒーティング敷設も検討しなければならないんだという市長のご答弁だったと思いますが、これでよろしかったですか。

 

○(土)建設課長

基本的にはそういうことでございまして、以前からロードヒーティングはもう一切やらないというような形での考えは示しておりませんで、どうしても必要な場所というのは必要最小限やっていかざるを得ないということはお話ししてきてございますけれども、今回市長がお答えしている部分は、改めてきちっとした全市的によく調査した上でですね、その必要箇所というのを今後判断していかねばならないという趣旨でご説明したというところでございます。

 

○横田委員

その危険箇所なんですが、市内に相当数の、まだ設置してない危険箇所があるやに聞いております。つけないのかなというお話ですが、そのうちですね、例えば、それ以前の敷設の条件がございますね、8%以上ですか、それから歩道が云々という、こういった条件を満たしていながらですね、これは危険だという箇所については何カ所ぐらいありますか。

 

○(土)建設課長

ロードヒーティングの設置の一つの目安としておりますのは、おおむね8%の勾配というのは一つの目安というか、いろんな判断材料の中の一つの部分でございまして、だからといってロードヒーティングが即必要性があるといったような判断には実は立ってません。

それで、いろんな要素の中で判断これまでもしてきましたし今後もしていかなければならないわけですけれども、現時点ではですね、そういった部分が何カ所あるかということについてはまだ判断できない状況があります。今後またいろいろと調査した上で考えていかなければならないというふうに思ってございます。

 

○横田委員

これは今後調査されるということですが、予算書を見ましてもですね、特にそのロードヒーティング関係の調査費という部分で載ってないのかなと思います。それで、交通の安全確保という部分が非常に大きいわけですから、交通安全対策特別交付金というのがございます。これは反則金の返りかなというような部分なのですが、ここいらあたりでですね、何て言うんでしょうか、調査を進めて、はっきりしたその数字──数字といいましょうか、危険箇所は何カ所、ここは勾配が何%どうのこうの、こういった調査というのはできないのですか。あるいは通行量も含めてですね。

 

○建設課長

交通安全対策特別交付金につきましては、この予算書にもございますようにハードの部分が対象となってございまして、ただいまお話ありましたような調査関係については残念ながら対象にならないということでございます。

それで、今お話がありましたいろいろな調査の関係、当然私ども以前、今までにですね、道路の勾配等につきましては既にもう調査を行った結果もございます。ただ、それだけで具体的な判断ができるわけでございませんで、例えば交通量とかそういったものにつきましても、ある意味では客観的な判断材料ということで重要な部分だと思うんですけれども、こういったものをいわゆる予算をかけないで直営でやるというのは、なかなか時間的にも人手の関係でも困難な面があるんですけれども、現在何とかその辺の部分、例えば今後のロードヒーティングや路面管理のあり方等検討する上でそういったデータが我々としてもぜひ欲しいという部分がございますので、こういった交通安全対策特別交付金とかというものはちょっと対象にならないのですけれども、現在、緊急地域雇用特別対策推進事業ですか、これの活用ができないかということで検討しているところでございます。

 

○横田委員

そうですね。出どこはどこでもいいんですけれども、ひとつ調査を進展して──進展というんでしょうか、今のその雇用対策の関係ですと、逆にいろんな雇用の部分でも人が出るでしょうから、そういった部分を使って、まめに検査を、検査というか調査をしていただきたいなと思います。最後になりますが、ヒーティングされてない急坂にですね、砂だとか塩カルですか、それの散布がなされておりますが、今年の予算ではその原材料費として1,050数万ですか、載っておりますが、直近、9年、10年、11年ぐらいの原材料、まく砂の量だとか、量というか金額で結構ですが、金額の推移をお知らせください。

 

○土木事業所長

まことに申しわけございませんけれども、金額はちょっと今資料がないので、砂のボリュームでご説明したいと思います。それで、現在我々、原材料というのは、これはあくまでも砂の小袋なんですけれども、現実問題、機械、をもって現在各地区急坂路線に砂をまいています。そのまいた量はですね、平成9年度につきましては約700立米平成10年度につきましては1,750立米まいております。そして今年の平成11年度につきましては現時点で2,600立米ほど今現在まいております。ということは、昨年に比べまして約80%砂のまき方が多いんです。これにつきましては、我々、皆様ロードヒーティングを設置してほしいと、そういう要望活動が相当多い中で、今現在我々ができる代替措置としてはこれが一番今主流として考えておりますので、量的にこれだけ、80%昨年に比べてアップしているということでご理解いただきたいと思います。

 

○横田委員

塩カルの方はどうですか。あれも散布してますよね。

 

○土木事業所長

我 々、凍結防止剤は塩カルの水溶液をまいているんですけれども、これにつきましては、市道につきまして我々圧雪路面で管理しておりますので、あれをまくことが非常に我々は路面管理がまずいということで、これについては縮小として考えております。それで、平成9年度につきましては、まず45トン程度まきました。あと10年、11年につきましてはちょっと減少方向で、40トン程度今現在まいております。今後につきましても、これはなるべく縮小方向で今考えているところでございます。

 

○横田委員

塩カルは何か車のさびだとか、そんなことで他に与える影響も大きいようですが、今砂が相当ふえているということですが、これ当然雪が解けても残るのでしょうし、雨が降ると沈殿槽というんですか、横へ流れていきますね。

その辺の措置なんかは当然もちろんやられていると思いますが、その砂がどんどんふえていって、そちらの方が逆にかえって困るというようなことは大丈夫ですか。

 

○土木事業所長

確かに砂は冬期のつるつる対策に効果は発揮してますけれども、逆に雪が解けましたら、今度夏場の維持管理で我々困っている状況でございます。それで、我々春雪解け後ですね、必ず直営による路面清掃と、それから委託業者による路面清掃と側溝のしゅんせつ、これをまず春一番にやっております。この中で対応していきたいと思っております。

 

○横田委員

今冬はこれで終わりですが、また11月から雪が降るわけですので、ひとつ今言われた調査、夏調査しても大丈夫なのかな。先ほどの調査というのは夏よりも冬の方がはっきりわかるのかなと。まあ、調査等々含めてですね、冬対策をひとつよろしくお願いします。