平成13年第1回定例会予算特別委員会〜平成13年3月9日

 

○横田委員


◎学校管理規則の改定について

教育委員会に何点かお尋ねいたします。

4定の総務常任委員会で、学校管理規則の改定につきまして、いつやるのかというようなご質問をさせていただきました。

早くやれというような趣旨だったのですが、先日の学校適配の委員会で共産党の北野委員の方から、自民党に頼まれてその管理規則を改定したのではないかというようなお話がありました。私が頼んで変わったのなら、私も相当な力があるのかなと。いやいや、全くそんなことはございませんと。各会派がそれぞれ自分の主張するところを述べて、それに基づいて、教育委員会がいろいろ動いて、結果的に管理規則が改定されたと思いますが、そのことと、頼んだということではないと思いますので、一言申し上げます。

1月15日に学校管理規則が改定されたわけですが、4定の総務常任委員会で申し上げましたけれども、管理規則を改定しても、結果的に守られなければこれは全く意味がないわけです。それで「職員会議は校長が主宰する」と、いう部分がつけ加えられたということですが、改定前と改定後、当然、規則等を改定したわけですから、教育委員会でも変わった後はどうなったのかなということは確認されているのかなと思いますけれども、その辺をちょっとお伺いします。

 

○(学教)総務課長

ただいま、職員会議の改正後の実態ということなのですが、私の方といたしましては、まだそこまで実態はつかめておりません。

 

○学校教育部長

改正前と改正後とどう変わったか、そういうご趣旨のご質問だと思います。

それで、改正前の学校管理規則の職員会議にかかわる分については、校長が校務の運営上必要がある場合に職員の意見を聞いて開く、こういう規定になってございました。この規定の中には、必ずしも校長が主宰するというところが明確でなかった。同時に、職員会議を実施するということも同様に明確にされていなかったということでございます。そこで、改正後におきましては、その部分が明確になったということでございます。

 

○横田委員

その趣旨は十分わかりました。

現場として、例えば、我々が聞き及んでいるところでは、以前の職員会議は、数の論理といいましょうか、組合員の多数の論理で校長が押し切られてしまうというような部分が多々あったというふうに私は聞いております。現実に参加している方からも聞いておりますが、それが、今回改正された中で、校長が主宰する、中心となって取りまとめて物事を決めるという部分になったわけですから、それがどう変わったのかなという質問をしたわけです。

調査されていないということですので、これ以上言ってもあれですが、ひとつ、規則を変えて、その後の結果というのは、当然、どうなったのかということは確認されるべきではないかと思いますので、申し添えておきます。

 

◎日の丸・君が代に関するチラシ配布について

松本(聖)委員の方から、望洋台のビラの関係でご質問がありました。私も、ちょっと重複しますが、何点かお尋ねいたします。

道議会の自民党議員の方からこの問題が取り上げられまして、どうなっているのかというような部分の質問があったと思います。勤務時間中にビラをまくという行為は、先ほど何かに違反するという話がありましたが、これは法的にどこの何に違反しますか。

 

○学校教育部長

今回の聞いている範囲内でなかなか法的な関係等を明確にお話しするのは難しいのですけれども、一般的な言い方をさせていただきますと、時間内にそういった行為をするというのは、地方公務員法で言うところの職員は時間中は職務に専念する義務がありますので、この関係とどうかなということが1点でございます。同時に、このことによりまして、学校に対する不信とか、そういったことが出る場合には、やはり地方公務員法で言うところの信用失墜行為との関係に対してどうかなと。一般的にはそういうことが考えられると思います。

 

○横田委員

明らかに、35条の職務専念義務違反であるとは思います。それから、信用失墜行為ということもございますが、さっきの話と重複しますけれども、調査をされているということで、次木議員の一般質問のご答弁でも、他の学校でもあるということなので調査をしているということです。

今、資料要求で上がってきております調査書というのでしょうか、実態調査をする資料が上がっておりますが、これは今配っているということですか、これで回答を求めたということでしょうか。

 

○教育長

私が道教委の方に望洋台中学校のことで説明に上がりましたときに、その前の日に、道の教育委員会から小学校でもあるのではないかという電話をいただいていることがありましたので、急遽、道教委に行きました。そのときに、ちょっとわからないから全部の学校について調べてほしいという要請がありました。そして、こういう項目でどうだろうかということで、道教委で示した調査の項目が最初でございまして、調査依頼がありましたので、昨日、中学校の定例会議、そして小学校の臨時校長会議で説明をいたしました。

 

○横田委員

昨日、これを配って、吸い上げるというようなことをお聞きしました。

この前のご答弁では、調査中ということは、当然、電話なり何とかで、どうだったのだろうという調査をなされるべきではないのかなと思いますが、そういった調査はされていないということですか。これに基づいて今やっているということでよろしいですか、そういう認識で。

 

○教育長

当然、私どもも調査すべきであると考えておりましたが、道教委の方から、道議会で教育長が調査について答弁をしたので、そのことに基づいて調査をしてほしいという依頼がございました。それで、改めて道教委の調査項目に従って全学校を調査したいとしておりますので、調査を開始し始めたという段階である、そういうふうにお答えいたしました。

 

○横田委員

それでは、実態は何校か聞き及んではいるけれども、人数等はまだ把握していないということでしょうか。

こういった調査書もございますので、これは配布者の氏名等も全部調べるようになっております。もちろん、道教委でもこういった格好でやれということなのでしょうから、早急に調査をされて、このようなことが再発しないようにひとつよろしくご指導のほどをお願いしておきます。

 

◎四六協定について

それと、四六協定のお話もちょっとございましたが、四六は、そのままあずかり知らぬところという話がさっきございました。道教委と北教組の締結だということですが、当事者能力が市教委にはあるのだということかなと思います。

四六協定をもとにして、市教委あるいは学校団体も、いろいろな交渉だとか、組合との交渉もされていると思いますが、細かい部分はわかりませんので、四六にちょっと関連して、四六の部分で聞いてみたいのです。

この第3項の学校行事は原則として日曜・祝日には実施しないのだという項目がございます。この学校行事というのは、管理運営行為にならないのですか。

 

○(学教)総務課長

学校行事につきましては、各学校の中で、これにつきまして、学校内の学校長がリーダーとなりまして1年間の日程を決めていく、そういう中でいろいろな行事をとり行っていく、そういうことで管理運営事項そのものに全部なるとは限らない、こういうふうに考えております。

 

○教育長

学校行事は、学習指導要領において特別活動の中に位置付けられております。そして、入学式、卒業式、学校祭、その他、運動会とか、そういうような行事も含みますけれども、教育課程の編成、実施、評価の中で学校が編成し実施すると考えております。

 

○横田委員

管理運営に関するものも含まれているという解釈でよろしいですか。そうではないですか。後で出てきますけれども、全部が交渉事項の対象かというと、管理運営に関するものは交渉事項ではないわけですから、この3項の学校行事の中には学校の管理運営に関するものもあるという認識でいいですか。

 

○教育長

学校行事の中で、日曜日に実施するものとして運動会というようなものがあります。しかし、そういう学校行事は原則として代休措置を伴いますので、その中で、教育課程の中で実施されるものであると思います。

しかし、校長は教育課程の実施に伴って責任を持つ立場にありますから、管理運営上、必要があれば教職員を指導することになると考えております。

 

○横田委員

余りよくわからなかったのですが、結局、言いたいのは、運動会はさすがにと言うと変ですが、日曜日にやっておられるようですね。ただ、陸上記録会だとか、文化祭というのでしょうか、それから学校のいろいろな行事、それから卒業式、入学式もそうですね。それから、PTAの会合等も日曜日に行われるのですが、そういったものすべては、なかなか日曜日にやっていただいておらないのが実態だと思います。地域の人たちは、あるいは仕事を持っている方々は、当然、日曜しか出られないわけですので、そういったことがこの3項によると運動会だけという実態は、これはどうなのでしょうか、他都市も全部ですか、小樽だけですか。

 

○(学教)総務課長

このことにつきましては、小樽市内におきましても、日曜日に卒業式、入学式をやる学校もございますし、例えば、学芸会云々も日曜日に実施しているという実態もございます。そして、全道的に見ましても、恐らく、この部分につきましてはばらつきがありまして、日曜日・祝日に実施しているという学校は結構な数に上るのではないかというふうに考えております。

 

○教育長

この協定は、そもそもが55条の勤務条件にかかわるものとして決められたものでございまして、その中に教職員のいわゆる労働時間というものに対してある程度の保障をするということで、そういうことで4%の給与の措置もあって行われたものでございまして、学校行事を休業日に行うことについては、抑制的な考え方が働いていたものと考えます。

しかし、父母あるいは一般的に参加する行事として学校で休日開催の希望が多いので、そのときには、代休とか、そういう措置がとられます。また、部活動とかその他については、手当の問題もございまして、実施されているというのが現状でございます。

 

○横田委員

我々といいましょうか、保護者としては、さっきも言いましたように、なかなか日曜日以外は出られないという人たちの方が大半だと思いますので、これは、先生に日曜日にやろうと言うことがなぜできないのかなと。毎日曜日にやるわけではありませんね。年に何回かですので、そしてその代休措置もしっかりとっていただくということであれば、日曜開催というのはさほどあれではないのかと思いますが、こういったことに縛られているのかなという部分でお尋ねいたしました。

あとは、問題の11項、あるいは覚書の2で、指導主事の訪問といいましょうか、現在はこれも交渉事項となっているように伺っておりますが、これこそ管理運営に関する事項ではないでしょうか。ご見解をお伺いいたします。

 

○(学教)指導室長

これは、交渉事項というふうには私どもは考えてございません。

 

○横田委員

交渉事項と考えていないけれども、実際に交渉をされておられるのではないですか、どうですか。

 

○(学教)指導室長

これにつきましては、私どもは年度当初に学校教育指導要綱という要綱を出しまして、この中で学校の指導・助言の内容について学校から要請を上げていただく、その要請に基づいて、私どもは学校の方に参りまして指導・助言に当たるというふうになっております。

 

○横田委員

そういうご答弁ですので、私どもも常任委員会でこの件の部分についてさらにお伺いしようかなと思います。

報道による部分でしかわかりませんが、四六協定の破棄等々をめぐって、北教組の方では21日に始業時1時間のストライキをやるというような委員長の談話が載っておりました。当然、私が言うまでもないですが、37条でしょうか、地方公務員法で教職員の争議行為は禁止されているわけです。子供の教育のために先生方は一生懸命やっておられると思うのですけれども、学校の校則を守りなさい、あるいは社会のルールを守りなさいといろいろ教えている先生方が、明らかに違法なストライキをやると公言しているわけです。みずから法律を犯そうということで、法治国家に対する挑戦かと思います。

こういうことに関して、どうでしょうか、教育長のお考えをまずお聞きしたいと思います。

 

○教育長

四六協定の5項目につきましては、覚書を含めまして、3月20日に破棄をするということで、現在、北教組本部と道教委との間で話し合いが続けられておりますが、事実上は1回の話し合いで、その後、話し合いが開かれておりません。3月20日を目標にしてストライキを構えるというふうな姿勢を示すことで、その話し合いをもっと前進させたいという意図があったものと思いますが、3月21日早朝1時間を確定して、その行為に入るまではあくまで構えるという姿勢でございます。

しかし、ストライキが実施されれば、それは地方公務員法違反でございますので、道教委あるいは市教委であっても、厳しく警告をする事態が予想されると思います。

 

○横田委員

現在も、道教委前では相当数の座り込みが行われているようでございます。当然、それは休みをとってやっていただいていると思いますが、21日に1時間ですから、これは賃金カットの対象にもなりますし、当然、処分の対象にもなると思います。そんなことが公然と行われないように、教育委員会の方からもしっかりした指導をお願いいたしたいと思います。

これは矛盾ですね。子供たちが授業をできなくなるわけですから、そういうことがないように、本当に子供のために、ぜひとどまってもらうように指導をよろしくお願いします。

 

◎望洋台のサッカー・ラグビー場について

続きまして、先ほど望洋台のサッカー・ラグビー場の件のご質問がありました。後半ですから、どうしてもダブってしまうのですが、一つお聞きいたします。

3面云々というのはわかりましたが、大まかな、例えば、サッカー・ラグビー場が望洋台のどの辺にあって、観客席や何かをつくってというような、青写真まで行かないまでも、イメージがちょっとわかないのです。もちろん、そういったものはでき上がっていると思いますので、地元あるいはサッカー・ラグビーファンが楽しみにしていますので、ひとつその辺のイメージをちょっと教えていただきたいと思います。

 

○(社教)社会体育課長

私どもが今描いておりますものは、望洋シャンツェ周辺ということで言っておりましたけれども、具体的には望洋シャンツェを前にしまして、左側の位置を考えております。と申しますのは、この場所は比較的広い平坦地を有する、そういうことから、今のところ、この場所を想定してございます。そして、グラウンドは、その場所にそれぞれ1面当たり1万5,000平方メートルの面積を有するグラウンドを合計3面つくる予定になっております。

そうしますと、今お話がありましたように、当然、観覧席も機械・設備の関係で設置しようと。それから、当然、運営ハウスも今は大小2カ所を予定してございます。それから、駐車場関係あるいはトイレの関係もありますけれども、できるだけ望洋シャンツェ運営ハウスがある場所、そういう既存施設を有効活用する中で、工夫を凝らしながらその辺の環境整備を図っていきたい、こんなような考えでおります。

 

○横田委員

4億9,000万円だと思いましたが、これは土地取得とその他になるのか、そこの内訳をちょっと教えていただけますか。

 

○(社教)社会体育課長

今回、予算を4億9,000万円お願いしているということでございますが、そのうち、予算説明書にも載っておりますが、4億5,000万円を用地取得に充て、残りの4,000万円を地質等各種調査、そして実施設計に充てる、こういう考えでございます。

 

○横田委員

4億5,000万円と4,000万円があると。

先ほどちょっと聞き漏らしたのですが、供用開始といいましょうか、完成がいつでしたか。3年後でしたか。

 

○(社教)社会体育課長

順を追って申しますと、13年度は今の各種調査設計、そして用地取得、それから、14年度、15年度の2カ年度で造成工事を行っていきたい。そして、供用開始つきましては、目標としまして平成16年度を予定しているところでございます。

 

○横田委員

そうすると、3年後までは1面も使えないということでいいのでしょうか。

これは、1面をつくってやらせて、2面つくってというわけにはいかないのですか。3年後まで全くできないというのもちょっとどうかなという気がします。

 

○(社教)社会体育課長

当然、そういう考えもあるのですが、やはり、予算的なことも、ばらばらな工事になりますと非常に高くつくということもございます。ですから、一気に行こうというような考えで、最短で3年、こういうような考えでおります。

 

○横田委員

わかりました。

総合運動公園構想がなくなってこういった格好になりましたので、ラグビー場整備に合わせて、あの辺ももうちょっときれいな、あるいは散策路なんかもつくっていくといいましょうか、きれいなサッカー・ラグビー場になることを期待して、私の方は終わります。