平成13年第1回定例会予算特別委員会〜平成13年3月14日

 

○横田委員


◎小樽公園の整備について

今、成田委員の方から、小樽公園の整備についてお話があったので、ついでと言っては変ですが、公園課の方ではこれからいろ検討していくのだということです。

一つは、頭の片隅の方に入れておいていただきたいのは、体育館前から出て、ずっと球場の裏を回るマラソンのコースと申しましょうか、それがあるのです。あそこの裏の方で、夜になると非常に暗くて、トレーニングといいましょうか、走ることができないようなところが、2カ所ほどというか、2カ所ほど電気をつけていただきたいところがあるらしいのです。ただ、私も実際に現場を見ていないのであれですが、検討の中に入れていただきたいと思います。

夜は走るなと言われると、それまでですけれども、夜でなければ走れない方もおりますので、そのことはひとつよろしくお願いします。

私の方から、2点ほどお伺いいたします。

 

◎旧手宮線の件について

まず、建築都市部の方に、旧手宮線の件についてお伺いいたします。

これまでも、市街地活性化特別委員会、建設常任委員会等の場ではいろいろ出ておりますので、重複する部分があるかと思いますけれども、私なりにちょっとお聞きいたしますので、よろしくお願いいたします。

本予算で1億4,000万円ですか、手宮線の一部といいましょうか、540メートルを取得するということですが、本予算は一応は取得費だけと考えてよろしいですか。

 

○都市環境デザイン課長

今の手宮線についてのご質問でございますけれども、今回の予算にのせております1億4,000万円につきましては、用地取得にかかわる経費ということでございます。

 

○横田委員

当然、買った後に整備されると思います。ある報道では、跡地は、現在、砂利の上にまくら木と線路が敷設されている。これを生かしたまま、線路の両わきを舗装するほか、植樹やベンチ、あるいは旧手宮線の歴史を説明する看板などを設置する云々とありますが、これは、そうしたら、当初予算はないわけですが、補正を組んで年内ということのお考えでしょうか。

 

○都市環境デザイン課長

整備についてでございますけれども、具体的な、本格的な整備というところまで、話の方向としてはまだ進んでいないという現状を踏まえた中で、540メートル、約6,200平方メートルの用地を取得するという中では、今後、やはり管理をしていく上で必要な整備も考えなければならないということです。その部分については、土木部の公園課の方に今その計画についていろいろとご検討いただいておりまして、それがまとまり次第、第2回定例会等で補正をかけた中で整備に取り組む部分を考えていきたいというふうに考えております。

 

○横田委員

線路が敷設されたままということで、輸送系の可能性も残したまま、オープンスペースと、ちょっと玉虫色といいましょうか、いろいろとこれからの可能性を考えた扱い方かなと思います。

お答えがありましたが、市の中心部に6,200平米ですか、そういういわゆる広大な緑地ができるわけです。今言ったようにベンチ云々もありますが、お年寄りだとか、例えば目の不自由な方なんかが十分活用されることが予想されるわけです。

そこで、新しい公園をつくる場合に、例えば点字タイルあるいは手すりなど、こういったものの要望が非常に高いわけですが、この整備費の中で、予想される、今2定での補正というお話でしたが、どうでしょうか、今言った手すり、あるいは、点字タイル等々の設備なんかもご予定なさっているのでしょうか。これは、ぜひつけてほしいという住民からの要望が新聞などにございましたので、あえてお聞きいたします。

 

○都市環境デザイン課長

具体的な部分につきましては、後ほど土木部の方からのご答弁かと思いますが、基本的な部分では、歴史性がある場所でありますし、中心街に今までない憩いの場所が公的に創出されていくという部分で、本格的な整備ということにはなかなかならないというふうには思いますけれども、そういうことをどうやって生かしていくかということは考えていかなければならないでしょうし、また、今まで、地域の考え方が、花壇だとか、そういうことでご利用されていた部分もございますので、地域の協働といいますか、コラボレーションというか、そういう形で整備の方向性も踏み出していかなければならないですし、まちづくり協議会だとか、各種団体のご意見も聞いて、整備の方向性を出していかなければならないという基本的なスタンスに立っているところでございます。

 

○横田委員

お話はわかりますが、ひとつ、手すり等々、障害者に優しいということは、当然、お年寄りなんかにも優しいことになるわけですので、その辺も視野に入れた全体的な整備ということをお考えいただきたいなと思います。

あと、大きい道路等の交差の部分です。今回ですと、浅草通ですか、それと、若干、仲見世通というのがあります。その辺の交差は、今までも議論されて、地下だとか上だとか、あるいは真っ平らというか、3通りしかないのでしょうけれども、その辺で今回は何か手をかけるお考えはあるのでしょうか。

 

○都市環境デザイン課長

現在、浅草線のところの交差部分につきましては、ほど近いところに手押しボタンの信号がございますし、仲見世の部分でいきますと、交通量そのものはそれほど多くはないのですが、歩行者が横断する可能性が多くなりますので、その辺の対応策というものは考えていかなければならない、そういうふうに考えております。

 

○横田委員

走る話ばかりで申しわけないですけれども、540メートルを行って帰ってくると、1キロくらいです。まちの中でそういったスペースはないわけですから、ランナーが走るのに車の通過を待つというと、おわかりだろうと思います。何といいましょうか、札幌の自転車道路なんていうと全部一体になっていまして、ずっといつまでもどこまでも走れるというようなところがありますので、ひとつ、交差の部分は、信号をずっと待っているのか、それとも、輸送系になると、踏切をつくるという話にもならないでしょうから、いずれ、どちらか、あるいは何かいろいろな考え方を示さなければならないと思いますので、その辺をひとつ早急に計画をお願いいたします。

あと、市民からもう1点要望があったのは、先ほど、非常に歴史的に大事なところですから、歴史的な看板の設置云々というお話、あるいは報道がありましたが、公園として、ひとつSLをどんと置いて、それをそのままどうだというお話があります。岩内の運動公園は、私はちょっと前に実際に見たことがあるのですが、たまたま運動公園にどんとSLが置いてありまして、幼稚園の園児なんかがたくさん来て、本当に触れて大騒ぎでわいわいやっているのを見たことがあります。釧路も、釧路は見たことがないですが、釧路の幸町公園というところにも大きいSLがどんと置いてありまして、市民がいろいろ触れて、触れてといいましょうか、楽しんでいます。

そういうことで、小樽も、本当に北海道発祥の地で、草分けですが、貴重な線路ですので、ここに使わないSLを置いてはどうかなどという話も相談されたことがあります。鉄道記念館がありまして、そこまで行けばというお話になるのかもしれませんけれども、やはり、まちの中にそういったものがあってもどうかなということを思います。

武井先生、JRで余っているのはないのですか。そういうものがあれば、いただくような格好で、これは市民のそういう要望があったということでご答弁は要りません。

最後に、今言ったように、貴重な、手宮からずっと南樽まででしょうか、2.8キロの通りがあるわけですが、現在、雪あかりの路ですか、今回、取得したところを使っているようです。これを、次にいつ買うのだという話になるとなかなかご答弁できないでしょうけれども、市で買えなくて、例えばJRがどこかの有力な企業が買いたいと言った場合に売ってしまうということはないのかと。そうすると、切り売りといいましょうか、ここは市だ、あれは民間だというふうになってしまうと、ずっと延々と続いていた通りが何かおかしくなってしまうのかなという気がします。その辺はどうでしょうか。

 

○都市環境デザイン課長

今回、JR北海道と用地の取得に関して協議をした中でも、そのお話が出てきておりまして、市としては、手宮線としては、一体的に公共・公的空間として持っていきたいというお話をさせていただいております。

そういうことで、残りの区間については、切り売りということではなくて、今までどおり、JRの方でいましばらく持っていていただきたいと。そういうような条件の中で、今回、中心街までの540メートルを取得していくということでお話をさせていただいたわけです。

 

○横田委員

JRにはお願いしているというお話ですが、JRも今は企業ですので、なかなか市がこうやって売れないで、どこか買い手が出てきて、いい値段でというふうになると、どうなのかなという感じがします。市民の声なんかも、当然、輸送系も視野に入っていれば、ずっと長い部分ということになるでしょうから、そういった声もよく聞いて、今後の対応をしていただきたいと思います。

この問題はずっとやっておりますので、私が、どうせよとか、輸送系にせよとかなんとかといった議論はいたしません。一つは、大変恐縮ですが、私は当時の稲穂東8丁目で生まれまして、この線路に毎日遊びに行っておりました。非常に愛着があるといいましょうか、操車場にガードがあったときも当然覚えていますし、色内駅から汽車に乗った記憶もありますので、何とか市民に有効なスペースを残していただきたいと思います。

 

◎急坂の除雪と砂散布の件について

それともう1点、土木部の方にお聞きしますが、除雪の関係になります。

急坂対策と申しましょうか、具体の地域で申しわけないのですが、新光の4丁目、5丁目は、ご存じのように、大変な急坂で、一部はロードヒーティングになっているところもあります。

それで、砂を散布していただいているのですが、まさしく今日、住民の方が家に来てお話があったのですけれども、道路が出ているにもかかわらず、砂をどんどんまいていっている、業者の方がですね。それで、掃除をするのに大変だというのです。具体的にどのぐらいというと、今年の冬に入ってから、それをとってごみ袋に入れているそうですが、それが16袋になったそうです。解けますと、当然のように、急坂ですから、流れて下水に流入していく、詰まる、掃除も大変だということなのです。

今、砂まきの仕組みといいましょうか、システムといいましょうか、どういったときにどのようにまいて、その頻度はどうなのかだとか、あるいは、どのぐらいの量をまくのか、一冬ということではなくて、1回にぐるっと回るときにです。のべつまくなしにまくところは決まっているので、果たして雪がなくてもまくような仕組みになっているのかどうか、その辺をちょっとお伺いしたいのです。

 

○土木事業所長

ただいまの砂関係につきましては、我々の方で、市内全域を3ブロックに分けてまいております。この散布につきましては、事前にまずパトロールをいたします。それから、我々の方から、マイコスという気象情報を提供します。それに基づいて、それぞれ委託業者が判断をして、必要ならば、早朝あるいは夕方、2回は通常まくようになっております。また、さらに、つるつる路面が発生した場合には日中もまくように指導しております。

ただ、今、市民の方々が言われた、まかなくてもいいと委員の方から言われたのですけれども、道路でアスファルトが出ていましても、サイドにまだ雪山が残っております。したがいまして、暖気になってきましたら、雪山の雪が解ける水でもってちょうど路面が濡れまして、朝夕はブラックアイスバーンになります。そういうこともありまして、多少まかなくてもいいと皆様は思うかもしれませんけれども、歩行者対策なりのためにまいているのが現状であります。

ただ、どうしてもまかなくてもいい、むだなことをやっているというのならば、我々も、業者の指導を徹底してまいりたいと考えております。

それから、今、我々は機械でまいております。まく量といいますと、大体1平米200グラム程度を散布量の目安としてやっております。

 

○横田委員

確かに、ブラックアイスバーンだとか、そういった面がご心配でまかれるというのはわかるのです。ですが、自宅の目の前で見ている人は多分一番わかると思うのです。必要がないと。それで、実際、その方も、業者の方に、いいと、ここはまかないでちょうだいと言っても、いや、まかなければならないのだというお話だそうです。

私もちょっと現場を見てきましたが、本当に、周りの雪も真っ黒になっているのです。ですから、もちろん環境に悪いことは重々知っているのでしょうから、事故とどちらがということになるのかもしれませんけれども、ひとつ、砂まきの仕組みというのでしょうか、その辺ももうちょっと、おっしゃったように考えていただければなと思います。

あと、冬が終わった後に、当然、砂だらけになっているわけなのですが、この清掃に市の方から来るのが6月ぐらいだというのです。6月頃に、自転車か何かでペアで来るわけです。委託されているのだと思いますが、6月ごろです。6月には、すっかり自分たちでそこをもうすっかりきれいにしているのです。雪解けでごちゃごちゃになってしまったら、ばっと掃除をするわけですから、6月ごろに来られても、大したことは、下水の詰まりだとか、その辺の細かいところはあるでしょうけれども、これをもう少し早くできないかという要望ですが、いかがでしょうか。

 

○土木事業所長

確かに、冬が終わりまして雪が解けましたら、せっかくの砂が今度はごみのようになって皆さんにご迷惑をかけているのは事実でございます。

したがいまして、我々は、春先、まず、できるだけ早い時期に、路面清掃と側溝等のしゅんせつを委託業者の方に発注はするのですけれども、何しろ、我々も3月いっぱいまでは職員がステーションに張りついております。したがいまして、雪が解けて4月になりまして、すぐ設計するといっても、なかなか時間的な余裕もなくてできない状態がございます。その中で、大体、4月下旬から連休明けぐらいには、通常でしたら、都心部を中心に清掃なり側溝しゅんせつはやっております。たまたま、先ほどの新光5丁目の方は確かに遅くなるかもしれません。だけど、なるべく早く対応するように、今後努力してまいりたいと考えております。

 

○横田委員

除雪の補正も組まれてございますし、もちろん、決して砂がむだだとは言いません。けれども、明らかに路面が露出しているところにはまく必要はないのかなと。そういったことで、業者の指導等をお願いいたしまして、私の質問を終わります。