平成13年第4回定例会予算特別委員会〜平成13年12月12日

 

○横田委員


◎朝里共同住宅跡地について

解体の話が今出ましたので、通告してなかったのですが、朝里の共同住宅の解体がほぼ終了しました。建物がなくなってみると、改めて非常に広い土地だなという感じで、住民は、当然、次は何になるのだろうという話が非常に関心のあるところであります。

3定で、前田委員が跡地はどうなのだというお話をしましたところ、まだ白紙だということだったのですが、あれ以来3カ月経過しておりますので、何か検討されて方向性が見えたのであればご報告いただきたいと思います。

 

○(企画)中塚主幹

ただいまの朝里の跡利用についてでありますけれども、今お話がありましたように、現在、前田委員の代表質問で基本的な考え方をご答弁申し上げております。

この跡利用問題につきましては、私どもも、当然、重要な課題ということを十分認識しておりまして、関係部におきまして検討会議を開いてきたところでございます。ただ、現時点では、具体的な利用計画案につきましては未定だという状況にございます。

やはり、今後の考え方といたしましては、この地域の将来的な見通しといいますか、こういったことも十分見極めながら、そして、前回もご答弁していますけれども、どのような施設が本当に望ましいのか、事業手法も含めまして、今後さらにさまざまな角度から検討を深めてまいりたいと考えております。いささか時間はかかると思いますけれども、できるだけ早い時期に一定の方向性を出せるように努力してまいりたい、このように考えております。

 

○横田委員

ぜひひとつ、あそこら辺は、ショッピングしんこうですか、あそこも全部解体してしまいましたし、それから、丸文になっていた跡も何かに改築しまして、非常に解体ラッシュといいましょうか、やっておりますので、住民の希望にこたえられるような検討をお願いいたしたいと思います。

 

◎特殊勤務手当について

本会議で特殊勤務手当についてお尋ねいたしました。

本市の特勤が8,440万円ほど、給与費に占める割合が1.7%というお話でしたが、他市の状況を、主要都市で結構ですので、給与費に占める割合をちょっと教えてください。

 

○(総務)職員課長

今、特勤の手当の給与費に占める割合でございますけれども、新聞で一部報道されてございますが、函館市が1.8%、旭川市が0.9%、それから室蘭市が0.7%、あと、低いところでは江別市が0.4%と、今申しましたとおり道内の主要都市では大体0.4%から1.8%の中で支給されているというのが実態でございます。

 

○横田委員

江別市の0.4は別にしても、苫小牧で0.8%というと、小樽の半分、4,700万円ほどです。苫小牧は、なぜか給与費が57億円で、小樽は59億円になっていて、小樽の方が多くて、特勤は苫小牧の方が半分くらいと。函館も1.8%ということですが、小樽の特勤が多い理由というものは何かありますか。

 

○(総務)職員課長

特勤手当というのは、委員もご承知のとおり、いろいろな意味で危険であるとか、あるいはまた困難な事業、そういったものに支給されております。私どもが考えておりますのは、やはり特勤手当の支給をされている人数が、小樽市の場合、両病院を持っている、あるいはまた、他市に比べまして消防等の人数が多い、そういったことがある中で割合もより多く推移している、そんなふうに考えております。

 

○横田委員

職員数が多いからというお答えで、特殊な勤務をされる人が多いというふうな今のお答えだと思いますけれども、小樽だけが特殊な勤務、あるいは、困難な勤務、危険な勤務の方が多いというのはちょっと何か納得がいかない部分があります。

具体の例として、本会議で、市税あるいは国保の賦課徴収事務、これはおかしいといいましょうか、なぜ特殊な勤務なのかという質問に対しては、税務職員は給料が高い、あるいは、賦課事務が間違うと大変なことになるということなのかなと思います。これは、まさか、今は手で手計算しているわけでもないでしょうし、電算処理でしょう。ですから、過去は確かにそうだったかもしれませんが、今は賦課徴収事務が極めて困難かというと、ちょっと疑問かなという気がいたします。それから、研修会の講師も、講師として勉強しなければならないから特殊な勤務なのだというのも、そうかなというふうになかなか思えない部分があります。

そこで、ご答弁の中で、特殊勤務手当について、庁内の検討委員会を設置して検討してまいりましたというご答弁をいただきましたが、これはいつ設置されていたのでしょうか。

 

○(総務)職員課長

特殊勤務手当そのものについて申しますと、新行政改革が9年から始まってございますけれども、そういった中で見直しが取り上げられまして、その中で、平成9年7月から検討委員会を立ち上げまして、平成10年9月7日で検討を終わってございます。

 

○横田委員

そうしたら、もうないのですね。終わっているということですね。

そこで、それでは、検討された検討結果といいましょうか、こういう手当はこうするのだ、あるいは、この手当はこうなのだといった検討内容をちょっとお聞かせいただきたい。どんなものが出たのか。

 

○(総務)職員課長

特殊勤務手当の見直しに当たりましては、先ほど申しましたとおり、特殊勤務手当は、危険であるとか、あるいはまた困難な業務、そういったものに対しての支給といいましょうか、特殊性において支給しているという考え方でございました。

ただ、時代の流れ、あるいはまた、特殊勤務手当が支給の項目として上がってから時間も経過をしているということの中で、特殊勤務手当として支給している職自体が、本当にここで言う特殊な勤務に当たるのかどうかということがまず1点です。さらにまた、私どもは、職員の採用に当たりまして、初任給で特殊性を考慮した形で専門職員給与の位置づけをしている、そういったこともございます。さらにまた、支給の範囲がどうなのか、そういった点も含めまして、主に3点を中心としまして特殊勤務手当の支給の見直しをしてまいりました。そういった中で、一定程度の中身を明確にしなければ、定給として支給しなければならないもの、あるいはまた、今申しましたような中で廃止していかなくてはならないもの、そういったものを含めまして、基本的には、ここにございます項目数、100余りございますけれども、そういった中で廃止ができるもの、あるいはまた、引き続き選別していかなくてはいけないもの、そういったものに色分けをして見直しを図ったということでございます。

 

○横田委員

それでは、主に、この手当は要らないだろう、あるいは、この手当は金額をこのように見直そうだとかという検討ではなかったのですね。今言ったようなお話でやっていると。

 

○(総務)職員課長

実は、特殊勤務手当は、一つの項目ごとに、先ほど申しましたような、各部からどういった形で廃止をするのか、存続をするのか、そういった中で検討委員会の中で検討はしてございます。

 

○横田委員

わかりました。

ここに、六十数項目かな、その他を入れると100くらいあるのでしょうけれども、当然、特殊で大変な勤務をされている方に払うのは、これはもちろん問題ないわけですが、見直さなければならないものについては見直しを進めていただきたいと思います。

いただいたご答弁でも、職員団体とも協議して見直しを図ってまいりたいというご答弁でしたが、検討会議も終了しているようですから、見直しの時期といいましょうか、今年度は道内の34自治体でも既に見直しを図ったということで、行革の真っ最中でありますので、そういった特勤の見直しについて時期などを明言できればお願いいたします。

 

○総務部長

ただいま職員課長から答弁がありましたとおり、特殊勤務手当全般にわたって、非常に見直しをしなければならないというふうに考えております。過去に行われました庁内の検討委員会の中でも、ある程度の業績はでき上がっておりますので、そういう面を踏まえて、実は組合とは事前折衝などはしているのですけれども、そういう中で、例えば総務部が窓口になって一遍にやれるものもあれば、やはり、職場、職場の特殊性といいますか、そういうものもありまして、勤務についての検討ということもそれぞれに行わなければならない部分も中にあります。ですから、その部分を通じながら、できれば14年度中くらいに一定の方向を出していきたいなというふうに思ってございます。

 

○横田委員

よろしくお願いします。

 

◎青少年問題協議会について

次に移ります。

青少年問題協議会について若干お尋ねいたします。

先般、会議がありまして、私は今回から委員になりましたので出席させていただきました。議会から3人が委員として出ていました。会長は市長でございますので、市長の下、会議が進められました。

誤解のないように言っておきますが、こういう審議会は、私は必要だと思いますし、小樽市の青少年の問題をいろいろ討議するのは非常に意義のあることだと思うのですが、お話を聞きますと、年に1回なのですね。それから、内容は、統計的な数字のお話と、それから、専任の補導員の方から現場の実態などを講演していただいたと。そして、実際の審議といいましょうか、委員は20人くらいいたと思いますが、いろいろな審議が30分程度だったと思います。会の目的は、条例にもあるのですが、いろいろな青少年問題について審議するということなのです。それで、率直に感じたところは、これで会の目的が達せられるのかなと思ったのですが、その辺はいかがでしょうか。

 

○(市民)青少年女性室長

委員からお話があったとおり、やはり、委員の皆様から意見をいただく時間というのは30分程度だったというふうに思います。実は、あのとき、ほかのある委員さんからも、これでは短いからということで、実は青少年問題協議会の下に部会を三つ設けてございますが、この部会を開いたらどうかというご意見もございました。今、家庭問題部会、社会問題部会、それから補導問題部会と三つありますので、私どもも、この部会を開催していくということで考えてございます。

 

○横田委員

まさしく、この後に言おうと思っていました。名簿をいただくと、ちゃんとみんな分かれているのですね。私は社会部会でした。ただ、今、委員がかわって各部会の編成が変わっているにもかかわらず、部会の説明も一切ございませんでした。それから、私の横は商大の教授さんでしたけれども、その方も、はっきりと時間が短い、年に1回なのかという話をしておりました。

ですから、報酬の件で予算云々ということもあるのかもしれませんけれども、そこで報酬を取らなければ、何といいましょうか、うまく言えませんが、どうしても報酬を欲しいということで来ている方はいないと思うのですよ。他の官公庁の方も随分おられました。ですから、青少年の問題について、その部会ですか、分科会をこうやってやるのだということであれば、皆さんも喜んで出てくるのではないかと思います。ひとつ、もっとというか、実効のあると言うと、今まで実効がなかったということになりますけれども、青少年問題協議会にしていただきたいなと思います。

それと、関連して、昨日、市が委嘱している補導員の方とお話しする機会がありました。警察で委嘱している補導員さんと合同の研修会をやっておられまして、その研修会に出られたそうですけれども、それもやはり1時間以内で終わられたと。実際に、例えば補導のときにどうやって声をかけるのかとか、そういう研修会かなと思って行かれたのですが、そこら辺の部分については何もなくて、今言ったような講演みたいな形で終わっていたというお話もありましたので、その辺も含めて、ひとつ青少年問題協議会がますます意義あるものとなるようにお願いいたします。

 

◎教職員の組合活動の実態について

次に移ります。

教育委員会にお尋ねいたします。

昨日の新聞でも報道されていましたが、正規の休暇処理をしないで組合活動に従事した教職員に対して、道教委が700万円の給与の返還請求をするということでした。人数は全部で690人のうち、資料などで裏づけのとれた237人について給与の返還請求をするということですが、小樽の教職員はこのうち何名いるのか、教えてください。

 

○(学教)総務課長

小樽の実態についてですが、道教委の方で、今年の1月から2月にかけて実態調査をやったわけですけれども、今回、道議会の中でその内容について北海道全体の状況を明らかにした、そういうことで、今のところ、各市町村の個別の部分についてはまだ明らかになっていない状況でございます。そういうことで、小樽市がどの程度該当するのかというのは今のところわからない状況でございますので、今の段階でお話しできる状況にはないということでご理解をいただきたいと思います。

 

○横田委員

市教委は、各学校から集計されたと思います。それを道教委に上げたと、ご説明のとおり考えればそうなので、そうすると、当然、市教委が人数を把握していないはずがないなと我々は思うのです。

 

○(学教)総務課長

この実態調査につきましては、各学校から提出されました調査票をそのまま道教委の方に提出しております。そして、道教委がどのような形で整理をされたのかという部分につきましては、私どももわからない部分がございまして、詳しい状況というのは本当にわからないということでご理解いただきたいと思います。

 

○横田委員

わからないと言うものを聞くわけにもいかないですが、時間数3,199時間まで出ています。多分、道教委にはもちろん詳細な資料があると思いますので、当然、小樽に住んでいる我々としては、小樽の先生方はどうなのかなということは関心事でありますから、道教委に問い合わせをするなり、どうだったのかということは当然聞けると思いますので、その辺を聞いていただきたいと思います。総務常任委員会等にでも、また改めて

(発言する者あり)

報告した人数というのはわかるのですか。資料を上げたというさっきのお答えでしたけれども、全部上げたということですね。

 

○(学教)総務課長

人数につきましては、各学校46校に全部調査票という形で上げておりますので、そのうちの何を該当者としてとらえたのかという部分については詳しくはわかっていないという状況でございますので、人数は今のところ詳しくわからないという状況でございます。

 

○横田委員

時間もないようなので、ひとつ、総務の常任委員会までに間に合えば数を教えていただきたいと思います。

見楚谷委員の積み残しの質問を1件、いいですか。

まだ時間はありますか。

 

○委員長

はい、どうぞ。

 

○横田委員

豊楽荘が解体されておりますが、これは、市の隣の土地ということで、豊楽荘側から、例えば小樽市に、当然、地続きですから有効活用できるわけで、そういった買取りといいましょうか、打診みたいなことはなかったのでしょうか。

 

○(企画)中塚主幹

ただいまの豊楽荘の関係でございますけれども、私ども企画部に、昨年、一度、不動産業者を通じて、市として活用しないかというような打診、こういうことがあります。その際は、やはり、先ほど来から財政状況の問題がございますので、なかなかそれは難しいですよというお話はいたしました。その後もあったわけですけれども、やはり、目の前の財政状況が、何と申しましょうか、こういうこともございました。またさらには、市が現在持っている遊休資産をいかにして処分するか、有効活用を図るか、こういった問題も多岐にわたっておりますので、残念ながらお断りせざるを得ないという状況になった、こういうことでございます。

 

○横田委員

それでは、この跡地が何になるのか、市の方にお話が来ているわけですね。

 

○(企画)中塚主幹

その後、業者さん側からはお話が来てございませんで、一度もお会いしていません。ただ、お話によると、マンションが建つようなお話は聞いてございます。

 

○横田委員

建築都市部では、建築指導課ですか、何か聞いておりますか。

 

○(建都)建築指導課長

専有者が、調査ということでは指導課に二、三来ているようですけれども、具体的な計画内容については、ただの案ということですので、我々にもまだ正式で具体的なものは示されていない状況です。また、通常、一つの設計者で済む場合もありますが、別な設計者が別な案を持ってくるということもございますので、その辺は、我々の立場では何とも申し上げられない面ですので、ご理解いただきたいと思います。

 

○横田委員

豊楽荘跡地といいましょうか。隣は非常に利用価値―市役所敷地と地続きであるということもありますので、利用価値が大きいと予想されます。そういった土地だけに残念に思うということなので、今後、今後と言ってももうないのかな。有効活用できるような土地が空いた場合には、購入なども、確かに財政の話はございますけれども、検討された方がよろしいのかなと思います。

以上で終わります。