平成14年第3回定例会予算特別委員会〜平成141212

 

○横田委員


◎加配問題について

我が党の小林議員の代表質問にも関連しまして、教育委員会に何点かお尋ねいたします。

1130日に、教育長はじめ、市教委の例の加配問題にかかわる処分があったわけです。加配に関する議論は随分しましたので、あえてここではいたしません。けれども、他都市の教育長さんも訓告処分があったようですが、小樽市は戒告といういわゆる重たい処分がされたわけです。これは、処分の内容から見ますと、小樽に関する処分者が非常に多かったということを踏まえてのことかと思います。私どもはそういう認識をしているわけですが、その点に関してどうでしょうか、それでいいのか、あるいは、何かまた違うことがあって他都市の教育長さんとは違う処分になったのか、どうでしょうか。

 

○(学教)総務課長

ただいまの処分に関連してですが、やはり、平成9年度以降、13年度までわかっている中で、やはり数的にも19校ということでそういうぐあいに市の懲戒審査委員会等でご議論いただきまして判断をしていただきそれから小樽市教育委員会で審議、決定したということでございまして、他都市と比べてということではなくて小樽市独自に判断したということでございます。

 

○横田委員

こういう処分を厳粛に受け止めていただいて、問題は、今後はどうするかということになるかと思うのです。今年度は、ペナルティーではないのでしょうけれども、加配はもらえなかったということです。それで、過員枠などを使って運用していったようですが、子どもたちにとって、少人数指導、あるいはティーム・ティーチング関係の先生が来てくれるのが一番いいわけです。お話を聞くところによりますと、来年度は10校で申請されているということですが、これについて、来年度の見通しと言いましょうか、いただけるのか、あるいはどうなのか、その辺の議論を道教委あたりともなされていれば、お示しいただきたいと思います。

 

○学校教育部長

今年度につきましては、横田議員さんおっしゃいましたように、小中合わせて8校で、平成15年度に向けて教育委員会で8校の方に集まっていただきまして小委員会をつくり、どういった中身で平成15年度に向かっていくかということで。ティーム・ティーチングでありますとか少人数指導につきましてはかなり内容を精査しながら研究していただいているところでございます。

平成15年度につきましては、私どもは、局を通じて道教委に資料を提示いたしました。道教委から文科省の方に渡ってございます。最終決定は文科省でございますので文科省からまだ道教委に来てございませんので、現段階ではまだどうなるかということは不明でございますが、ただ、私どもは最終的にぜひ小樽で10校をとお願いしているところでございます。

 

○横田委員

現在お願いしているということですが、これは、例えばだめだと。一昨年こういうことがあったからということになった場合、どうしてもということで、運動といいましょうか、動きということはお考えですか。なぜかというと、そういうことなしに、はい、はいと聞いてしまうと、またこれも子どもたちにとっては不利なことになるわけですから、教育委員会としてこうしていきたいのだということがもしあればお示しいただきたいと思います。

 

○(学教)総務課長

ただいま、もしだめであればどのような運動を考えているかということなのですが、今回の議会が終わりましたら、教育長はじめ、教育委員の方にいって、さらにこの部分についてはお願いしたいということで今考えているところであります。

 

○教育長

さきほど、来年10校予定して申請が上がっていると申し上げましたが、申請を上げるようにという局からの連絡がありまして上がったということですので、そういうふうにご理解をいただきたいと思います。

 

○横田委員

加配の目的外運用については、随分と議論もされましたし、報道などもされました。私の知り得る範囲では北教組と言われる教職員団体の方もいろいろなコメントを出しております。結果的に教員が増えて子どもがあれしたのだからいいではないかとか、あるいは、協定書があったのでこれに従っただけだということなのです。しかし、だからと言ってそれはうその報告をしていいということには、これ何回も言いましたけれども、そうではないわけです。もし正しく運用したということを自分で認識されているなら、正しくこういうふうに運用したということをやるべきではなかったのかということを最後に申し添えておきたいと思います。何とか少人数指導の先生方がたくさん来ていただけるように、いろいろ道教委の方と調整をお願いしたいと思います。

 
◎昭和58年の労働慣行に関する協定書について

それからもう1点は小林質問にもありましたが四六協定はじめ各種協定が本庁・本部間で結ばれていると私は、3定の総務常任委員会で、どういったものがあるのかということで詳しくお聞きしました。本庁・本部間については、ここで言ってもなかなか難しいことだというのもわかっております。そういった結果が出てからだんだんというお話でもありましたのでいいのですが、市教委と市支部間の協定、これについて、さきの総務常任委員会のときも4件というお話をいただきましたし、今回の小林質問でも4件ありますということで、3か月たちましたが、同じ数なのです。3定のときのお話では、たしか年度内、3月末までにはそういったものも破棄していくというようなご答弁だったと思うのです。四つあるというお話ですが、58年の議会でも問題になっているようですけれども、58年の労働慣行に関する協定があります。これについて私が中身を言うと時間がなくなるので、教育委員会の方から、どういう協定なのか、5項目ぐらいあるようですが、ちょっと教えていただきたいと思います。

 

○(学教)総務課長

58年の給与にかかわる労働慣行についての確認ということですが、これは、この確認書と、その後で交わされた覚書がセットになります。確認書の内容といいますのは、労働慣行とは、これは各学校のものを指すわけですが、もともと法令、規則によらないものである。それから、二つ目としては、労働慣行は、円滑な労使関係を維持するため、地域や職場ごとに長年にわたって培われてきたものである。3点目として、慣行は、法令、規則に準拠しないからといって否定されるものではなく、むしろ尊重されるものである。4点目として、労働慣行は、絶対に変更されないものではないが、しかし、変更される場合、当事者のいずれかが交渉議題として正式に提示し、交渉の手続を経て、双方確認の上、変更されるものである。それから、5番目として、職場の労働慣行については、当事者以外の者から介入されるものではなく、介入するような場合はそれぞれの裁量にてその介入を阻止しなければならない。これが確認書になります。

この確認書が誤解を招く、今読み上げただけでも誤解が生じるということも、これは、交わした後、市議会の方でも問題となりまして、議会の中で議論されまして、2か月後に覚書というものを交わしております。その中で、冒頭、この確認書については誤解を招くおそれがあったということで、その真意とするところは次のとおりであるということで勤務条件については法令等によって定められておりこれに基づいて円滑な学校運営を図るため地域や学校で長年培われてきたものとして考える。そして、慣行は尊重されるべきものである。3番目として、慣行は法令や社会情勢の変化によって変える必要がある場合は、当事者間の協議により改廃されるものである、こう

いうことになっております。以上であります。

 

○横田委員

縷々、説明がありましたが、労働慣行に関して58年5月9日に結ばれ、それがちょっとおかしいからということで覚書を交わしたという流れだと思うのです。

まず、この労働慣行ということでの問題です。これは、年次大会の参加の関係だと思いますが、その協定で結んだときの労働慣行ということは何だったのかについてお示しください。

 

○(学教) 総務課長

その当時の労働慣行なのですが、今、横田委員が言われたように、定期大会にかかわるものであったようには思います。ただ、今現在言われている部分は、各学校においていろいろやられている労働慣行、その覚書の中身は、確認書の中では各学校のものも含めて覚書から派生していることから、いろいろなものが想定されていたのかなということです。

 

○横田委員

私は議事録などを読んだだけで詳しくは、もちろん私もいなかったし教育長もおられなかったと思います。組合の大会に勤務時間中に出るのは、労働慣行なのだからいいだろうと、簡単に言うとそれを確認したというふうに聞いております。

今のお話のように、この58年の協定書の中に、3項ですか、説明がありましたように、労働慣行が法令、規則に準拠しないからといって否定されるものではない、むしろ尊重されるものであるという言い回しがあって、この辺が誤解を招くので、それでは覚書によってちょっと変更しましょうということなのです。覚書をしていても、前の協定書が生きているわけですね。あるということですので、これは、我々はちょっと不可解だなと思うのですね。

まずいというのをわかっていながら、覚書を出して、一応それを訂正はしているけれども、裏では生きているのだと、私どもはこういう格好にしか判断できないわけです。覚書をして、そうではないということであれば、すっぱりと58年の最初のやつは破棄されるべきではないのかと思いますが、いかがでしょうか。

 

○(学教) 総務課長

この確認書につきましては、第3回定例会の総務常任委員会でもお話ししたのですが、やはり、相手があることですから、確かにおかしいところがあっても、時間をかけてお互いに納得していただくという形で、年度内をもってしようとこのように考えております。

 

○横田委員

年度内、3月末までということです。これは、この前もお聞きしましたが、協定ですからもちろん相手があることです。この相手方も、こういう内容であればこれはわかったというのではないかと私は思うのですけれども、その辺は、我々にはわからない部分のいろいろな手続等もあるでしょうから、さあ、今日やれ、明日やれとは言いませんが、3月末までまだまだ相当ありますので、それに向かって、即刻、こういうだれが聞いてもおかしいなと思うようなものは早急に処置していただきたいと思うところであります。

それから、あと二つありますが、結ばれているというやつですね。これについては、私はちょっと詳しくわかりませんので、一つずつ教えてください。

 

○(学教)総務課長

あと二つは、市立小中学校の修学旅行的行事の教職員の回復措置についてでございます。もう1点は、これは口頭なのですが、出席簿についての男女の記入といいますか、それについての口頭確認ということで、そういう内容になっております。以上であります。

 

○横田委員

そういうことなのでしょうけれども、ちょっと詳しく小中学校の修学旅行等に関する回復措置は、こうこうこうなのだからこうしましょうという内容なのだと、そういうのを教えてください。そして出席簿に関してもこうこうこうでこうだと、件名でなくて中身を教えてほしいと思います。

 

○(学教)総務課長

修学旅行的行事の回復措置についてですけれども、例えば、修学旅行的行事ということで修学旅行、見学旅行、こういうものをしたときに児童・生徒を引率した場合、児童・生徒の休養日と同様の措置をする。要するに、子どもたちも疲れておりますので、次の日は休みという形になります。そのとき、小学校で1泊2日にあっては1日、それから中学校3泊4日にあっては2日間ということで日数を決めたということであります。

それから、男女の出席簿の確認につきましては、各学校で話し合って決めることですということで、市教委が男女欄を記入しなさいという指導は行わないということです。それから、洋式トイレについては次年度以降の検討課題としなさい、そういう内容の口頭確認であります。以上です。

 

○横田委員

修学旅行の代替措置といいましょうか、これについては四六にもありましたですね。四六では、これはどうだったのでしょうか。

 

○(学教)総務課長

四六協定の正確なものはちょっと覚えていないのですが、これに付随しまして、道教委としては、小学校であれば1日以上、中学校であれば2日以上、こういうような形になっていたと記憶しております。

 

○横田委員

いずれにしても、市教委と市支部との間で、法令に明らかに抵触するような協定であれば、何度も言いますけれども速やかに是正の措置を行っていただきたいと思います。今修学旅行と出席簿の関係について聞きましたがこれについてはちょっと不勉強だったものですから、ここでどうせいこうせいとはもちろん言いませんけれども、そこら辺も研究されて、要するに、独自に結んでいる協定というのは、ない方がいいと言ったら変ですけれども、本庁・本部間でしっかり決めているものがあれば、今までのではなくてしっかり決められているものがあれば、当然それが適用されるわけですから、独自にやるというのもちょっとおかしいような気がしますので、その辺もご確認のほどをお願いします。

もう1段下がって、各学校と分会間の件数もこの前お聞きしまして、183件、45校、全校で校長と分会との確認事項があるというお話をこの前聞きましたが、これについてのお考えをもう一度ここで聞かせてください。

 

○(学教)総務課長

各学校で行っている確認につきましては、道教委の本部・本庁間、それから、それらの追認項目が数としては多いわけです。このたびの21項目といいますか、北教組とは12件でございますので、12件の確認書が破棄されたことによりまして、削除、それから一部修正、そういうものを受けて、相当、今回なくなればそれは自動的になくなると。あと、独自のものがございますので、それは数としては少ない。それについても最終的には是正するように各学校の方に指導していきたいというふうに考えております。

 

○横田委員

前回のお話ですと、183件のうち、本庁・本部間の追認が154件です。ですから、今、課長がお話されたように本庁・本部間がすっきりすると、自動的にといいますか、当然それもなくなるのだというお話です。それは、形上と言ったらおかしいですけれども、実際には、現場ではなかなかすっきりとそうはいかないという気もします。小林議員の代表質問にもありましたように、職員会議でまだ校長が主宰できないところも何校かあるというお話ですので、職員会議というのは分会との交渉になるのでしょうか、その辺は詳しく分かりませんけれども、現場も、やはりいろいろな確認事項によって管理者がなかなか自分の思うように運用できない、運営できないという部分があるのかなと思います本庁・本部間のものが年内と言いましたか年度内と言いましたか残りがありましたね。

 

○(学教 総務課長

年内、12月末までです。

 

○横田委員

年内ですね。12月末までですね。12月末までもう間もないと思いますが、この辺で整理されるというお話も聞いておりますので、それを受けて、本当に年度内にこの辺をすっきりしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

○(学教) 総務課長

今、委員が言われたとおり、12月末を目途に、主任制関係のものが、一応、整理を目指して道教委の方でやっておりますので、それがなくなりますと、8月末で、9月1日以降既に破棄したというものが3件ありますので、そのほかに訂正なり削除している部分があります主任制の問題それらが整理されますとほぼなくなりますのでそれとあと、私どもが独自でやっているもの、それらが4件ございますので、それらを整理しまして、各学校と併せてなくなるように努力していきたい、このように考えております。

 

○横田委員

3月、年度末までに、今のお話ですと、鋭意いろいろな是正を図るというお話で、私は楽しみにしております。

 


◎ 時間外手当を求める訴訟について

今日の報道で、北教組が時間外の手当を求める訴えを起こしたという報道がされました。教職員については、時間外の勤務は実態把握が困難ということで、4%ということで条例なりで決まっているわけです。これについて、道教委が相手ですから、コメントする立場でないのかもしれませんが、どういったふうにお考えになっておられますか。市教委のご意見をお聞きしたいと思います。

 

○(学教) 総務課長

このたび新聞に出ておりました超勤訴訟、これにつきましては、まだどういう内容でやるのかということは詳しくはわかりません。現実に、今の法体系上からいきますと、給特法、給与特別措置条例、給特法、措置法ですね、これが、教職員につきましては本俸の4%が時間外相当分ということで一律支給されております。それと、実際の時間外給というものが、やったとしても4%の範囲内ということで、現行では、教員については時間外が行われたとしても時間外手当という概念がないわけです。そして、既に過去の部分にさかのぼって超勤を払いなさいということであれば、その部分であれば、該当するものがないのかもしれないのですけれども、その辺は、その内容がどんな形での提訴といいますか、そういう形になるのか、詳しい内容はわかりません。

 

○横田委員

組合に関する質問をしましたけれども当の先生方は私どもも知っている先生がたくさんおられますけれども本当に一生懸命です。私も陸上なんかに関与しておりますけれども、陸上に来ている学校の先生方は本当に一生懸命です。土・日もいつも出てきてくださいますし、それから、毎週水曜日の会議などもあるのですが、これなども本当に一生懸命に子どもたちのために頑張ってくれています。

そういった一生懸命な先生方を、やはり理解してあげなければいけないことはもちろんですけれども、今言ったように、時間外はないといいましょうか、違うふうに措置されているということですので、私はその辺はどうなのかなという気はします。

それから、新聞で読んだだけですけれども、部活が非常に忙しいからというような理由があったようですが、実際に、去年あたりから土・日は先生方は部活動をやらないという話も聞いているわけです。それで、地域のスポーツの団体にお願いしているだとか、ちょっと何かすれ違いがあるのかなという気がします。市教委も、一生懸命やっている方々もおられるわけですから、その辺をしっかり見てあげなければ、またその辺でもおかしいかなと思いますので、よろしくお願いします。

 
◎国旗・国歌について

本当の最後に、いつもこの時期になると聞くのですが、日の丸・君が代について、学校での教育課程の中に当然入っているわけですけれども、これをどの程度実施しておられるのか、把握されておりましたら、君が代を音楽の時間で教えている、教えた、あるいは、いつまで教えるというようなことが教育委員会で把握されていれば、ぜひお知らせください。これを聞いて終わります。

 

○(学教)指導室長

お尋ねの国旗・国歌の指導にかかわりましては、年度の初めに、今年度の入学式の実施の状況を踏まえまして臨時の校長会を開催いたしまして指導をいたしております。さらに、1学期の末に、なかなか実施が難しい学校の校長先生に個々にお集まりいただきまして指導をいたしました。また、先月の終わりに、それぞれの学校の実施状況については報告をいただきまして、その報告内容に基づいて、ただいま12月の段階で個々の学校がどのような状況にあるか、指導も含めて個々にお話を伺う機会を設けたい、このように考えております。

 

○横田委員

実施内容を報告いただいたということですけれども、どの程度実施しているかというのは、何%とか、何割ぐらいというのはどうでしょう。

 

○(学教)指導室長

一応、各学校からご提出をいただいております指導計画につきましては、年間指導計画の中には3学期の中でそれぞれの学校で実施を計画しているという形になっておりますので、そのあたりは、本当に国歌の斉唱の指導が実際に行われるように各校長先生にはお願いをしているところでございます。

そのほかの教科につきましても、例えば中学校でも公民を中心に3学期の初めに指導内容がわかりますので、そのあたりが適切に指導されるよう校長会を通じてお願いをしてまいりたい、このように考えております。

 

○横田委員

実際にはまだされていないということですね。終わります。