平成16年第1回定例会予算特別委員会〜平成16311

 

○横田委員

 

◎ふれあいパスについて

福祉部にふれあいパスについてお伺いいたします。さきの参考人の意見聴取のときにも、ふれあいパスの話が、ずいぶん皆さん方から出ました。今日は、その所管ですので、ふれあいパスの話がずいぶん出るのかなと思っておりましたが、そうでもないということです。まず、我々の立場、我が党は代表質問で申し上げましたように、この制度はやってもらいたいということであります。それには、はっきり言いまして、交通事業者の協力がなければできないわけです。これが現実です。バス事業者に責任を押しつけているのではないかというご意見ももちろんありますけれども、現実に交通事業者に今後も協力してもらわなければならない。そういう中で、実態とかい離があるという話でしたが、この中央バスの乗車回数等について、どのような調査をして、10億円とか10数億円とかという話になっているのか、その中央バスの調査方法について、お知らせ願います。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

中央バスの調査方法でございますけれども、ふれあいパスの制度は平成9年度から、スタートしておりまして、この平成9年度から6月と2月に毎年度実施してございます。6月、2月のそれぞれ日、月、火の3日間、市内で運行する全路線を実態調査してございまして、例えば6月につきましては、夏期間ということで、この6月の調査実績を4月から11月までの実績として算定してございますそれから2月につきましては冬期間ということで12月から3月期の利用ということで算定してございます。その調査した結果、稼働日数を掛け合わせまして、最終的には、例えば14年度、15年度でいきますと、550万回、あるいは560万回という調査実績が出てございます。

 

○横田委員

550万回というと、200円にしますと11億円ですか。市の方でも調査をされているというふうにお聞きしておりますが、この調査の方法と調査結果についてお聞かせください。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

平成12年7月に調査を実施してございます。私どもの方でも、ふれあいパスの利用者に対して、調査を実施してございまして、直近の1週間について利用実績というか、調査した結果、乗っている人、乗っていない人も含めまして平均でならすと270回以上お使いになっているという調査結果が出ております交付実績が平成12年度ですと2万人ぐらいに交付してございますのでそれから推計しますとやはり500万回以上の実績があるということで、ほぼ中央バスの調査と一致しているのではないかと考えてございます。

 

○横田委員

市が12年7月にやられたということですが、中央バスの12年度の調査は何万回ですか。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

中央バスの12年度の調査推計でいきますと、530万回利用ということです。

 

○横田委員

中央バスの方が530万回市の方が270回の2万として540万回と合っているというような話ですねそれで1乗車につき100円をいただくということですねそうすると以前に稚内市の例が出ていましたが料金を取ることになると3割方減るだろうという話でした。そうすると、11億円というと計算が面倒ですので、一応10億円としましょう。10億円のうち、減って7億円の乗車があるとしましょう。その半分をいただくわけですから、3億5,000万円、それから市から1億5,000万円ですから、単純計算で申しわけないですけれども、5億円が中央バスに入ります。しかし、7億円乗っているという話ですね。ですから、今の制度ですと2億円足りない。とりあえずは、こういう計算でよろしいですか。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

仮に、例えば7億円という仮定でいきますと半分で3億5,000万円が利用者から入ると。市から1億5,000万円ということで最終的に単純計算になりますけれども、事業者としては5億円入りますので、それでもなおかつ2億円のかい離があるということは言えるわけでございます。

 

○横田委員

企業として2億円が入るのと入らないのと、もちろんそうだと思いますが、問題は今後、高齢者も増えていくわけです。それから、一時的に3割減るという計算ですが、この後も増えていくかもしれません。それから、今言ったように、お年寄りの自然増というのもありますから、乗られる方も増えてくる。仮に、またその10億円に戻った場合に半額ですから5億円それから1億5,000万円ですから6億5,000万円10億円から引くと3億5,000万円というかい離になるわけですが、そういうようにだんだん離れていった場合に、バス事業者との協議を、また新たにしていくのか。それとも今、言ったような計算でなっていくのか。これは事業者とどのような話合いになっているのですか。

 

○福祉部長

このバス事業者との関係では、市民の足を確保していく上で、将来的な安定性という関係から、ぜひかい離を埋めてほしいと、こういう形の中で、私どももこういう状況なので、何とかお願いしたいと。こういうお願いの下に最終的には、市内一円の100円負担というものと、それから1億5,000万円という形の中で、これを最終的に了承していただく上で、16年度中に、もう一回利用実態調査をさせていただいて、その結果を踏まえて協議をすることということを前提にしながらの部分でございますので、当然これからもう一度16年度中に協議をしていくと、こういうことになろうと思います。

 

○横田委員

さらに協議をする。それから調査もする。市の調査をするということですね。

 

○福祉部長

市と、それからバス事業者、双方で調査をするということでございます。

 

○横田委員

もちろん参考人の方もおっしゃっていましたように無料であった方がいいには決まっているのですけれども今、言ったようなことで、ご協力を仰がなければならない部分もたくさんあります。市の財政ももちろんということです。それで、他県の例を見たのですが、横浜の方なのですが、ここでは70歳以上を対象に、6か月2万円というパスを発行している。6か月で2万円らしいです。それで乗り放題というパスをつくっています。バス事業としてやっているわけですから、自治体からは補助が出ているわけではないのです。半年2万円というと、たくさん乗られる方は、けっこう安い価格になるのかな。ですから、こういう制度を事業者にお願いして、その一部を幾らか負担していくというか、そういった方法によって、たくさん乗られるお年寄りを救済するというのでしょうか、そういう方法も考えられると思いますが、いかがでしょうか。

 

○福祉部長

私どもは、できるだけ現状の制度を維持したいという立場で、いろいろ協議をしているつもりです。先ほど来お話ししていますとおり年間約270回強の利用状況ですこれをプリペイドカードにするということになりますと例えば市の1億5,000万円というものをプリペイドカードにして、2万人で分けますと、単純計算で7,500円。利用が年間5万円に対して7,500円ですからその率からいいますと2割にも満たないと思うのですしたがいましてそうやって考えていきますと利用状況270回をできるだけ私どもも利用していただきたいという立場の中でいろいろ協議してきた経緯があるわけでございますがただ今後の中で当然検討の中には今言いましたとおり札幌市ではプリペイドカードを検討されて、なおかつ一部負担という話もございますし、いろいろな選択肢はあるかと思いますが当面はこの実態調査こういうものを踏まえながらこの16年度100円負担というものがどういう形で影響を与えるのか、そこら辺を含めて、調査した上でいろいろな角度から検討はしていかなければならないのかなと思います。

 

○横田委員

いやそうではなくて話はわかるのですけれども今の制度は1乗車につき100円にしてもちろんやるのですそしてたくさん乗る方がいますよね以前共産党が例に出しているように1日4回乗られると月に1万2,000円かかるという話もありました。そういう方たちが、何人かおられるかと思いますから、バス事業者と相談して、これ実際、バスの事業としてやっているわけですから、たくさん乗られる方には、そういった高齢者用の乗り放題の定期を買っていただいて、そこを若干補助できるのかできないのかは、また別にしても、今、中央バスにはそういう制度がないわけですから、そういうこともお願いしながら、そのたくさん乗る方の救済措置もあるのではないかということなのですが、室蘭の状況はわかりますか。

 

○(福祉)高齢社会対策室高齢福祉課長

室蘭市の状況は一月例えば5,000円という額をお支払いただくとバス事業者の方で登別市とそれから室蘭市と伊達市とをフリーで使えるというパスを出すという形になっていますその中で市が600円負担してバス事業者もまた協力いただいているのです。バス事業者は、500円を負担していただいて、残り3,900円を市民の方が負担するという形でバス事業者が交付して最終的には600円分をバス事業者が市に請求してそれを助成した形で配布しているという状況になっています。

 

○横田委員

室蘭市はそうですね今言ったような形で室蘭市登別市伊達市とこの3市で3,900円で乗り放題できるのだよと。だから、そういう制度を合わせながら、いろいろな知恵を出しながら、このふれあいパス事業を継続していっていただきたいというのが、私の意見です。

 

○福祉部長

ただいま、いただいたご意見等も含めまして、また検討をさせていただきたいと思います。