予算特別委員会会議録〜平成18年3月8日

 

横田委員

◎安全・安心なまちづくり条例について

代表質問で、安全・安心なまちづくり条例をつくってはどうかとお尋ねしまして、年内に何とかしたいと、そういう御答弁をいただきました。今日もちょっと新聞を見ていましたら、布団たたきおばさんの、奈良県の平群町でしたか、あそこも本定例会で安全・安心のまちづくり条例をつくって、騒音対策だとか、そういった迷惑行為に対する条例案を可決するのだという話も出ていました。私、代表質問でも申し上げましたが、平成11 年の第4回定例会で同様な質問をしたわけですが、その際は、時期尚早というお話でしたが、軽くいなされまして、なかなかガードがかたいなという思いをした記憶があります。今回はやるというお話ですけれども、まだ安心しておりません。確かに新しい条例を1本つくるというのは、相当なエネルギーがかかるでしょうし、いろいろな研究なんかも調査も必要でしょうし、あるいは関係団体等とも調整なんかも必要でしょうから、それはすぐやれよという話ではないと思いますけれども、ぜひぜひ年内、しかも早めに、こういう状況ですので、いろいろ子供が被害に遭っているという状況もありますので、早めにやっていただきたいなと思います。そういった意味で、確認も含めて何点か質問します。

昨年、一昨年あたりの小樽市内の刑法犯の発生状況などを把握していましたら、お知らせください。

 

○(市民)総合サービスセンター所長

小樽市内の刑法犯の発生件数でございますが、御承知のように、刑法犯と申しますのは強盗や殺人などの凶悪犯、傷害や恐喝などの粗暴犯、それから窃盗犯、それから詐欺や横領などの知能犯、強制わいせつなどの風俗犯、公務執行妨害、住居侵入等のその他を含めまして刑法犯というふうにまとめてございますけれども、小樽市内の発生件数では、平成16 年が1,788 件、平成17 年が1,252 件ということになっております。

 

○横田委員

減少傾向にありますが、単に今説明もありましたけれども、いわゆる刑法犯は自転車泥棒から万引きから全部入ってくるわけでありまして、その中でちょっと私が調べたというか、聞いた範囲では、重要犯罪、いわゆる殺人、強盗とかの凶悪犯が16 年は4件だったのですが、17 年は12 件、単純に3倍ぐらいの発生があったということで、小樽は安全だ安全だとは言っていられない状況、各地も同じですけれども、そういう状況かなという認識はしております。それとよく子供に声かけ事案といいましょうか、登下校の途中で声かけ事案なんていうのがありますが、これらについては、教育委員会の方ではどのような押さえをしていますか。

 

○(教育)指導室寺澤主幹

声かけや不審者などについて学校からの報告によりますと、平成15 年に声かけは25 件、不審者8件、平成16年は声かけ11 件、不審者7件、平成17 年度は2月末現在ですが、声かけ19 件、不審者27 件となっております。

 

○横田委員

概要というか、不審者が27 件というと、結構多いのかなという気がしますが、どんな不審者というか、どんな内容でしょうか。

 

○(教育)指導室寺澤主幹

不審者の概要というのですか、写真を撮られたとか、それから後をついて来たとか、それから体に触れようとしたとか、そのような内容でございます。

 

○横田委員

この安全・安心なまちづくり、もちろん全般といいましょうか、いろいろな犯罪あるいは交通事故、それから今のような学童を守るといいましょうか、それをすべて含めてというふうに私は思っています。道の条例もそういうふうになっておりますが、特にやはりその昨今の子供の安全をどうやって守ろうかというところの部分に非常に重点を置いているのが道の条例、それから各地の条例ですね。小樽市もその道条例に基づいてつくられた指針があるのですが、それにさらに基づいていろいろ対策をとっておられるようでありますが。防犯ブザーを全校生徒に配るという話ですが、これはどうですか、今もそのとおり行っているのですか。

 

○(教育)学校教育課長

防犯ブザーにつきましては、昨年4月に全小学校、中学校、全生徒に配布、貸与という形でしてございまして、現在も有効に使われていると思っております。

 

○横田委員

私も、小学生の子がランドセルなんかにぶら下げているのを見ていますが、実際鳴ったのはもちろん聞いていないのですけれども、音が鳴るだけであれば、周りに人がいなければどうにもならない。現実に音は相当遠くまで聞こえる状況なのですか。それは聞いたことがあるのですか。

 

○(教育)学校教育課長

防犯ブザーの音につきましては、今日実物を持ってきて鳴らせば一番わかるのでしょうけれども、音の大きさというのは本当にかなり大きな音で、こういう室内でやると本当に響き渡るという表現が適当かと思いますけれども、かなり大きな音がしますので、屋外で鳴っても周りの人には十分聞こえる音だと思います。

 

○横田委員

総務の委員会室で鳴らしてみますか。今言ったようなその防犯ブザーを持たせているところというのは、結構あるのですが、さらに、もちろんお金もかかるのでしょうけれども、いろいろなシステムが各地で導入されているようであります。テレビなんかでも何回もやっていますが、品川区あたりは、PHSの「まもるっち」と言ったかな。ぱっと引くと何のたれ兵衛という生徒がどこで発信したかというのが市役所庁舎内でわかるようになっていまして、それで、PHSですから会話もできると、どうしたのとか、そういうことができなくてもその位置がわかる。それから位置がわかった途端に周辺にボランティア登録している家庭がありまして、そこからすぐ行ける。だから、役所から駆けつけるのではなくて、地域の人にその連絡を、メールなりあるいは電話なりと。それに2億数千万円ぐらい出している。小樽はそんなにかけられないと思いますが、そういうシステムだとか、それからマラソンで使っているチップがありますね。体温を測る、個別の情報を個人の番号で入れて、そういうチップは二、三千円で買えるのですが、これを学校周辺に感知するセンサーをつけて、何時何分にここを通ったというのがわかる、あるいは通ったら親にメールが自動的にいくようにする。これは比較的安いシステムですけれども、報道を見ますとそんないろいろなことがあるようですが。小樽市はその防犯ブザーにとどまるのか、あるいは何かお考えがあるのかについてはどうでしょうか。

 

○(教育)学校教育課長

昨年、防犯ブザーを配布して、その後いろいろな取組を我々としてはやってございます。子ども110 番への拡充だとか、それから地域との連携というような形の中で、各学校でそのPTAを通じまして地域の方にいろいろなそのチラシを流して、情報を流して子供たちを守ってもらうということもやってございます。さらには、今、横田委員からお話がありましたように、そういったPHSを使うという形の中で、PTAの方からそういった御意見もいただいてございますし、私どもの方もそれを否定するということではございませんので、現在、何社かそういった部分の民間会社の方で、セールスと申しましょうか、PRにまいっていますので、そういったものを見ながらやってございます。ただ、現在は、そういった機械というよりは、やはり子供は自分の身は自分で守るという形が一番重要なポイントではないだろうかというふうに思ってございまして、そういう防犯教室の開催と申しましょうか、そういったものを各学校に広げていって、子供が自分なりに不審者に遭遇したときのシミュレーションと申しましょうか、そういったことをやはりやっていくべきだろうという考え方を持ってございますので、今そういう中で、防犯教室、それからそういったものを含めた形で、児童といいますか、そういった子供を守る取組を行っているところであります。

 

○横田委員

まさしく、私も、今、学校教育課長がまとめたようなことを言いたかったのです。機械にだけ頼っていてはだめだと。要するに、あくまでも補助的なものとしてやらないよりはやった方がいいなという程度であって、本当は自衛あるいは保護者たちが一生懸命守らなければならないということではないかなと思います。防犯ブザーというその現物を小樽で持たせているということでありますから、それについて関連する話をさせていただきました。それから、今、子ども110 番の話も出ましたが、私の家にも張っておりますけれども、旭川市なんかは家のみならず、市役所の公用車に子ども110 番というステッカーを張って、公用車にも逃げ込んでこれるように、特殊車両を除く公用車200 台とか言っていましたか、そんなことで地域の子供たちを守れるようにしている事例もあるそうですので、こども110 番もまたもう一つこういったことを進めていただければと思います。

これが最後になりますけれども、道予算でのスクールガードといいましょうか、要するに子供たちを守るための予算が前年度から大幅増ということですので、二千数百万円ついたのでしょうかね。指定自治体というのが、昨年はたしか5自治体だったように思いますが、今回スクールガードというのが10 自治体に広げたということですが、これは小樽市はどうですか。

 

○(教育)総務管理課長

スクールガードの今言われた件につきましては、小樽市は入っておりません。

 

○横田委員

ぜひ入っていただいて、道の予算をいただければと思いますので、その点については今後の課題の一つとして、これは申請すればもらえるというものでもないの。どういう仕組みなのですか。

 

○(教育)総務管理課長

スクールガードの養成につきましては、趣旨としまして、防犯の専門家とか、あるいは警察官OBの方をスクールガードリーダーとしまして市が委嘱する。そして、地域の学校の指導者としてボランティアで、そのままそういう技術とかを教え込まれた方々を学校に配置して、そして子供たち、学校などで不審者対応を教えるというようなシステムでございますので、我々としましてはそこまでいけるかどうかという問題もありますので、今、学校教育課長からも話がありましたけれども、種々子ども110 番の家とか拡充をいろいろ図っております。それらの中で、やはり地域の方とかとの連携、あるいは警察の方と協働の下で防犯教室を開催するということがございますので、それらの中でそういうスクールガードの導入につきまして研究してまいりたいと考えております。

 

横田委員

ぜひ、してください。ぜひ、そういったことを盛り込んだ条例を早期にやっていただけるように、やるという御答弁ですので、これ以上あれですけれども、期待しておりますので、よろしくお願いします。


◎情報管理について

次、情報管理といいましょうか、電子情報の管理ということになりますが、至るところでウィニーというファイル交換ソフトを通じていろいろな情報が流出しております。特に何か警察が多いようですが、道内は江別署でしたか、それから、今日出てきたのは愛媛県警の2件でした。あと海上自衛隊ですか、それから刑務所なんかもありましたし、一般行政庁もありましたけれども、やはりその非常に重要な情報を保有しているわけですから、それと当然そのプライバシーに関する情報だとか、あるいは病院ですと、いろいろな病気の関係ですとか、漏えいするということは非常にダメージといいましょうか、そういうことになるわけであります。それで、そのどういうふうに対応されるかという話になるのですが、全庁舎、消防あるいはその病院なんかも含めて、個人のノートパソコンを持ち込んで使用されている事例はあるのかということをまずお聞きします。

 

○(総務)情報システム課長

個人のパソコンの職場への持込みですけれども、現在、市の方では庁内LANを中心にネットワークを組んでパソコンを使用しております。その庁内LANに接続するパソコンについては、原則個人のパソコンを使用しないということになっております。例外として、申請を出していただいて、その使用期間、2日とか3日とかいうことではなくて何か月という範囲ですけれども、そういう間は家に持ち帰らないというルールで申請を出して接続しているものが3台、現在ございます。そのほかに庁内LANには接続しないけれども、パソコンを使うというようなことは、その職場の管理者の監督の下で何台かはあるというふうには聞いておりますけれども、非常に少数というふうに認識しております。

 

○横田委員

3台というのは非常に少ない台数です。大体が今の漏えいしているところは、個人のパソコンを持ってきて、家へ帰ってウイルスに感染して流出したようになっているので、その辺の管理はしっかりやっていただきたいと思います。

それでは、時間があまりないようでございますので、庁内LANの話というかネット接続の話をします。これは十分に監視といいますか、だれがどこにアクセスしたかだとか、どんなメールを出したかというのは情報システム課で全部わかるのですか。

 

○(総務)情報システム課長

ネットワークでの利用者のそういう利用状況ですけれども、まずホームページの閲覧については、現在ログということで記録をとっております。どういったホームページを閲覧したかという記録は、どのパソコンからということはわかるような仕組みにはなっております。メールについては、ログという記録はとっていますけれども、それをあえて保存するということはしておりませんので、だれがどこにどういうメールを出したかということについては記録は現在ございません。

 

○横田委員

メールでいろいろ問題もあったようですので、その辺ももしできれば、簡単にできるのではないかと思いますので、よろしくお願いします。全般的なそういった情報漏えいに対する対策ということを情報システム課でとっておられるようですが、その概要をお聞きしまして、それからもう一点、今回予算の中に情報の整理、700 万円ぐらいの予算がついていますが、これはパソコンを購入するという予算なのかなと思いますが、その2点について聞いて私の質問は終わります。

 

○(総務)情報システム課長

まず、そういう情報の漏えいに対する対策、基本的な対策でございますけれども、平成16 年10 月にデータ及びパソコンの管理についてということで、電子計算書式の管理者ということで、総務部長名で通知を出しております。その中で、先ほど言った個人のパソコンは極力使わないようにする。それから、データの管理につきましては、フロッピーディスクやそれからCDR等のリムーバルメディアで情報、他のパソコン等に渡さないと。基本的には庁内LANですので、サーバーというものにそれぞれ接続していますので、それにデータを保管しなさいというルールを決めて、そういうデータ、情報が漏えいすることを防ぐ仕組み、それからルールというふうなものを決めております。

それから、700 万円の新年度の予算につきましては、中身的には庁内に1,000 台弱ほどのパソコンをそれぞれの職員が使っておりますけれども、それがもう6年目、7年目になるものも出てきておりますので、それら、壊れたパソコンから取り替える、若しくは壊れても修理して使えるものを修理して使うと、そういう中で数十台の予算を組んでいる。あとは周辺のプリンタ等の機器ということで、新規に大幅に購入するという内容ではございません。