平成22年第2回定例会予算特別委員会〜平成22614

○横田委員

本当は、今、佐藤委員が行ったように、私が一般質問でお聞きしたようなことを教育委員会にお聞きしたかったのですが、たぶん同じ答弁になると思いましたので、もう少し時間をかけて道教委の調査のほうはまた改めてお聞きしていきたいと思います。

◎パソコンのライセンスに係る経費について

まず、市役所庁内というか、市長部局、消防本部、病院局、それから教育委員会を含めて、職員が保有するもの、それから、教育委員会のほうは学校の保有するものすべてを含めて、こういう数字が出るのかどうかわからないけれども、小樽市として、パーソナルコンピュータ、要するにパソコンですが、何台保有しているかを情報システム課にお聞きします。

○(総務)情報システム課長

パソコンの台数なのですけれども、私どもが把握しておりますのは、庁内LANに接続されているパソコンということで、本庁ですとか、教育委員会の庁舎ですとか、病院は管轄外になりますが、合わせて1,150台のパソコンがあります。

○(経営管理)牛膓主幹

ただいま情報システム課長から答弁いたしました以外に、両市立病院の中では院内LANと呼んでおります業務系のネットワークに接続しているパソコンが約400台ございます。

○(教育)総務管理課長

教育委員会庁舎のパソコンにつきましては、先ほどシステム課長からお話があったとおりなのですけれども、小中学校の総務用のパソコンでございますけれども、本年4月の調べで小学校が78台、中学校が43台、合わせて121台でございます。 ただ、インターネットにつないでいるのは各学校1台ずつになっております。

横田委員

全部で1,600台ぐらいのパソコンがあるということですが、その中に、Office(オフィス)のソフトは大体全部に入っていると思ってよろしいのですか。ワード、エクセル、その他、いわゆるオフィス系ソフトです。

○(総務)情報システム課長

オフィスソフトでございますけれども、バージョンはいろいろとありますけれども、全台にワード、エクセルは入っております。

○横田委員

不正コピーの話が道等でいろいろありましたけれども、当然、正規のものだというふうに、前回、お尋ねして答弁をいただいていますが、オフィスソフトを入れた費用がどのくらいかかっていますか。

○(総務)情報システム課長

大体は、ワード、エクセル、メールのソフトのアウトルックが一体となって入っておりまして、平成21年度の実績でいきますと2万3,100円となります。

○(経営管理)牛腸主幹

おくれましたけれども、先ほどの御質問の答弁で、病院局に入っている400台のうちには業務用の専用端末がございまして、文書等を作成しない分が約半分ほどありますので、オフィスが入っているのは約200台というふうに御理解ください。

○横田委員

あのライセンスが2万3,100円で、1,000台分ぐらいですか。

○(総務)情報システム課長

全部で1,150台です。繰り返しになりますが、平成21年度としては2万3,100円ということになります。

○横田委員

そんなに安いのですか。単体で買うと、当然、1本1万円以上します。そんなに安いと思わなかったのです。

○(総務)情報システム課長

ソフトの金額の関係ですけれども、マイクロソフトのオフィスなのですが、ライセンス購入ということで価格は通常より若干安い価格帯になっておりまして、企業版のオープンライセンスという価格帯のものを使っています。

○横田委員

1本2万3,000円と言ったのですか。1,100台に入っている分のライセンス契約が2万3,000円ということですか。

○(総務)情報システム課長

3本込みになって、それで2万3,000円です。

(「3本はわかりますけれども、1,150台分ではないということですか」と呼ぶ者あり)

 購入時期がいろいろとあり、1,150台のうち、1本部分について、例えば、昨年入れたからその分の金額ということで、1台に直すと2万3,100円、全体ですと掛ける1,150台分です。

○横田委員

普通、ライセンス契約は、例えば、100ライセンスで何十万円だとかというふうになっていますよね。そういう買い方ではないということですか。

○(総務)情報システム課長

一気に1,150台分買っているわけではないので、年度ごとに分けてパソコンを導入するたびにソフトも一緒に買うということになっています。

○横田委員

ちょっと整理をすると、フルインストールパソコンを買うとそれがついてくるので、それは入っているからいいよと。そういう買い方もしていると思うのですけれども、していないのかな。

では、完全にオフィスが入っていないパソコンを導入して、オフィスはライセンスで買って入れているという認識でいいですか。

○(総務)情報システム課長

以前は、パソコンにもともと入っているものでしたが、マイクロソフト社に確認し、どちらの価格帯が安いかということで協議をしています。パソコンに入っているものよりも、別にライセンスを買ったほうがはるかに安いということで、切り替えています。

○横田委員

だけど、ワード、エクセルとアウトルックで2万3,000円というのは高いのではないでしょうか。いや、課長に言ってもしょうがないので、話を進めます。 なぜこんな話をしたかというと、たぶん、ソフト購入費用が相当かかると思うのです。今、簡単に言っても2万3,000円掛ける1,150台分、それから、病院は200台分ですか、それから、学校に入っているのが何台かわかりませんが、業務用のほかに、生徒が使っているパソコンにも、たぶんオフィスをフルインストールしてあるものを買っていると思うので、それを買わなければもっと値段が下がっているはずです。 ですから、小樽市全部でオフィスのソフト代で幾らかかっているかをまず知りたかったのです。なかなか難しいけれども、単純に言うと2万数千円掛ける千何百台分ということで相当なお金になると思うのです。 それで、今、オープンオフィスという無料のソフトがあります。本当にマイクロソフトのオフィスと相当遜色のないできなのです。2002年にできて、バージョンもずいぶん変わっていますが、全くの無料ですから、今、このソフトを導入する自治体、企業が増えてきています。それから、オープンソースと言って、勝手にではないですけれども、使用条件をクリアすれば自分で改変もできたりするので、そういったものを導入しているところもあります。 一例を挙げると、四国中央市が昨年導入して約3,300万円のソフト費用を削減したと。ここは9万数千人の市ですから、パソコンの台数はたぶん小樽市より少ないと思いますが、単純にこれにすると仮定すると、三、四千万ぐらいの削減ができるということです。新市立病院の基本設計費分くらいは多分すぐに出るのではないかと思います。 本市として、たぶんデメリットなんかも把握していると思うのですけれども、そういったことも踏まえながら、庁内全部のオフィスソフトを徐々に段階的にでもいいですし、あるいは、物の本によると、マイクロソフトを使えるものを何台か残しながら、全てを変えることも可能かと思います。今、自治体の話をしましたけれども、山形県も4月に導入したとか、県レベルでは初めてですけれども。それから、もっと言うと、NTTコムとかは五千数百台だとか、相当大きな企業でもビジネスツールとして使っているのです。たぶん、サポートだとか、操作性も若干違うでしょうから、簡単に導入しますと言うわけにはいかないかもしれませんけれども、こういったものに対して何かお考えがあればお聞きしたいと思います。

○(総務)情報システム課長

導入の関連では2点ほどデメリットがありまして、通常のマイクロソフトの場合ですと、標準的な互換性があるのですけれども、マクロと言う少し高度な機能を使った場合には互換性がないということも聞いており、移行するために一から全部プログラムをつくり直さなければならないということがあります。小樽市の現状としては、少し高度な使い方で使用している場合が結構多いものですから、その点がちょっと支障になっています。 二つ目はセキュリティー上の問題ですけれども、無償ソフトということで、セキュリティー上の脆弱性が発見されても、すぐにマイクロソフトのオフィスみたいに、被害を解消するようなソフトが提供されないということも聞いており、無償ソフトであるがために、自己負担という部分が多いのです。この2点がデメリットでして、その辺の具合を確認しながら、普及度合、完成度を見ていきながら考えていきたいと思います。

○横田委員

今言われたデメリットは、もう相当分解消されているのと、それから、専門にサポートするアシストという企業があるのですけれども、まさしくアシストです。当然、それは有償になるのですけれども、削減した費用があれば、そのサポートは十分受けられる。それから、セキュリティーの面だとか、マクロの話も出ましたけれども、マクロも相当解消されているというふうに、私は情報をとっています。ですから、先ほど言ったように、どうしてもマイクロソフトでなければならないというのが、仮にあるとすれば、それを何台か残しておけば、それは対処できるはずですし、今、非常に財政がきついときに、努力をすれば、3,000万円、4,000万円が何年かで削減されるのです。 それから、皆さんが使っているWindowsXPは、来年7月でサポートが終了になるのです。そうすると、今度はパッチも当たらなくなりますから、逆にセキュリティーの面では、WindowsXPあたりはもうWindows7等々に入れ替えていかなければならないのです。そうすると、オフィスもまた導入していかなければならないのですから、その辺も含めて、ちょっと検討したほうがよろしいのかと思います。ところで、この前、小中学校に入れたパソコンは何台でしたか。

○(教育)総務管理課長

昨年度、小中学校に入れた台数は、小学校297台、中学校456台、合わせまして753台、これが教育用パソコンでございます。

○横田委員

全部でざっと二千何百台ぐらいになるのかな、今のも入れて。小中学校のパソコンには、当然オフィスは入っていますよね。 (「中学校だけです」と呼ぶ者あり)

中学校だけですか。どちらにしても、相当な台数になると思いますので、各部局とも、市長部局はもちろん、消防本部も、病院局も、学校も、その辺の検討を進めていただければなと思いますが、いかがでしょうか。

○総務部長

詳細は詳しくないので具体的な答弁はできないのですが、WindowsXPのサポートが終了するという話は、情報システム課との打ち合わせの中でも聞いています。これからこういったものへの維持経費、導入経費が莫大なので、今、私どもがやっている大型コンピュータを使った仕事の仕方そのものも基本的に変えていかないと、この分の下敷きになってしまうということを情報システムの担当から何度も聞かされています。何とか、今はパソコンを入れ替えながらやっていますけれども、今、御指摘の分も話としては聞いたことがあります。

問題は、さまざまな互換性の問題だとかセキュリティーの問題でどうなのかと。どうしても自治体の場合は、その辺のことからなかなか足を一歩進めないというのがあるのです。ただ、今、御指摘がありましたように、そういったフォローもできるような時代になってきているのであれば、当然、検討も必要だろうと思います。私どもも、情報システムの専門家というのはそんなにたくさんはいないものですから、得意な職員がそこで実力をつけてやっているというのでしょうか、その辺の人的な部分でのいわゆるパワーアップも含めて、御指摘の分も十分検討させていただきたいというふうに思います。

○横田委員

ぜひ、一回使ってみてください、無料ですから。どんなあんばいなのか。私も、何回もやっていますけれども、私のレベルでつくっている文書、あるいは表計算では遜色がないといいましょうか、互換性は立派にあると思いますので、よろしくお願いします。